交響曲
第九番(第4楽章)
Ludwig van Beethoven

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 年末ということでベートーヴェンの第九(第4楽章)特集です。ただ、クラシックの名盤ではウチらしさが出ませんので、クラシック以外のジャンルからの
セレクトになります。

 まずはバーバンクサウンドの雄(?)ヴァン・ダイク・パークスのデビューシングル(1966)から御紹介致します。
 妙に大袈裟な割にチャチっぽく聞こえる「ちゃちゃちゃ〜!」というイントロがとても素敵。その後の活躍を予感させる様なさせない様なアレンジも秀逸。
 デビューシングルやデビュー直後ばかりの物を集めた(1)に収録されております。

 お次はDEEP PURPLEのギタリスト、リッチー・ブラックモアがリーダーのハードロックバンド、レインボーの1981年作(2)「Difficult To Cure」(邦題:アイ・サレンダー)の最終曲でタイトルが「Difficult To Cure」(邦題:治療不可)となっています。
 リッチー特有の中世っぽいフレーズでバリバリ弾いてますが、当時はバンドがポップ化の真只中だったためちょっと抑え気味。でもこれだけやるから凄い。

 嫌な感じの年末を迎えたい方はキューブリック監督作「時計仕掛けのオレンジ」のサントラからはいかがでしょう(3)。曲そのものは全然そんな感じは受けませんが、映画の内容は年末向きではありません(笑)。
 ここではムーグ・シンセサイザーで合唱からなにから全部やってます。当時としてはとても斬新なサウンド(今でもか?)でした。演奏者はウェンディ・カーロス。当時は男でワルター・カーロスを名乗っていました。さて、どういうことでしょ(笑)。
 サントラ盤はオリジナルバージョンからの抜粋なので、オリジナルを聴きたい方はオリジナルスコア盤(4)でどうぞ。こちらの方がより楽しめます。

 和物では去年フォーク・クルセダースが出したモノ(5)があります。ジャケは見るとお解りになると思いますが、グラムフォンというクラシックのレーベルのパロディになっています。
 ただ、そのジャケや大工と第九をかけたり、歌詞に見る「第九はDAIKU(大苦)を風呂場でうたう」といったインテリ臭微妙に漂うギャグってどんなもんなのかな?とも思います。まぁ、曲自体は割としっかりしたギター編曲がなされていて、歌詞を除けば良い感じ。帯が誤植で「弟9」になっていた(今でもなってます)のもギャグか?

 最後は今年公開の当STUDIO一押しアニメ「東京ゴッドファーザーズ」の笑撃のエンディングで流れるムーンライダースの第九(6)。テクノなレゲエタッチと鈴木慶一のボーカルがのほほん風味を醸し出していますが、詞の方はちょい辛め。
 なお、「東京ゴッドファーザーズ」の今敏監督の実兄がギタリストの今剛なんだそうです。う〜ん、妙な所でつながってますな。

 さて、今回はこれにて。また集まりましたら年末にでも・・・。