EARQUAKE

セーゲルスタム指揮
ヘルシンキ・フィルハーモニック・オーケストラ

1997年 オーストリア

1.HANSON'S 6TH
2.INVOCATIO
3.MOUNTAINEERS
4.ALA ET LAOLLY
5.PRISM
6.NIGHT OF THE MAYA
7.ALADDIN
8.MALAMBO
9.WEAPON DANCE
10.NOSTALGIC THOUGHT
11.MACHINE
12.BACCHANALE
13.WAR DANCE
14.CAN-CAN
15.ANGEL OF LIGHT
16.HEKLA



 
AN EXPLOSIVE COLLECTION OF GREAT TONES,DRIVING RYTHMS AND SONIC THRILLS

うねるリズム、ゾクゾクの響き、
メチャすば楽曲暴発コレクション

 僕なりの勝手な訳ですが、そう銘打たれたクラシックのコンピモノ。ジャケを見てみると「何じゃこりゃ?」な、とてもクラシックとは思えないお馬鹿なジャケ。そして蝶番の所には、妙な黄色い物が2つ格納されています。注意書きには「耳栓 隣人のために」。・・・大笑いです。これを見て買わないのは男じゃありません。(画像はこちら)
 タイトルは「EARQUAKE」。EARTHQUAKE(地震)のギャグなんでしょう、ベタなタイトルがさらに僕を引き込んでいきます。
 肝心の内容はもう銘打たれている通り(笑)。騒がしい楽曲ばかりです。作曲者は日本ではマイナーな方々が多く(僕も知りません)なじみの名前は数人ほど。しかし、そんなネームバリューがないから余計に面白く聴けます。組曲の第何楽章とかが収録されているから一曲一曲の分数も短く、騒がしくカッコいい曲ばっかりなのでとても聴きやすいです。インターミッション的に3曲静かな曲が収録されています。

 爆発系、爆裂系と呼ばれているハチャトリアンの3の異常な盛り上がりや無国籍エキゾシズム炸裂の6、7。なんか不思議に異常なカッコ良さの12等、リズムが走りまくった楽曲、ドラマティックな楽曲が多々収録されています。
 その中でも、このCD最大のウリは最終曲の「Hekla」。アイルランドのヘクラ火山の噴火の様子、惨事を描いた作品で140人編成のオーケストラの中に20人のパーカッション部隊を編入。岩石と岩石粉砕ハンマー、鋼鉄鎖、鍛冶具の金敷(多分鍛えるハンマー付き)、鋼鉄板、サイレン、そしてカノン砲(←パーカッションか?)の多彩な武器で曲を盛り上げます。6:50秒ぐらいからはもう大爆笑。ぜひ隣人に耳栓を渡し大音量で。
 こんな馬鹿な(褒め言葉)コンピ日本じゃ考えつきません。もっと教育的かつオシャレなのばっかですもんね。クラシックのもう1つの聴き方として主流になってもいいのではと思いたくなる作品集です。