このホームページ編集の経緯について

 

 1996年10月27日、池田裕子さんが亡くなり、かつて池田諭氏も住んでいたひばりが丘団地の一室が明け渡されることになりました。池田諭氏の蔵書千数百冊は、数年前に裕子夫人により、保谷市図書館に寄贈されていましたが、池田諭氏のさまざまな資料や未発表の原稿は残されたままでした。御遺族の了解を得て、そうした資料や原稿、著作権等を「池田諭の会」が譲り受ける形となりました。
 池田諭氏の著作のほとんどは重版されておらず、絶版となったものも多いのですが、没後20年余りを経て、なお読者からの問い合わせがあったことも、池田諭氏の足跡や著作を何らかの形で残したいと思ったきっかけになりました。池田諭文庫を建設することや、全集なり著作集を刊行することも選択肢としては考えられましたが、あまりにも経済的に重荷であり、インターネット上にホームページを掲載することが現実的であると考え、この編集作業に取りかかりました。
 池田諭氏の主張したことを省みれば、こうした編集作業に時間を費やすことよりも、彼の思想を発展的に捉え、自分自身の思想的自立に取り組んでいくことの方が重要であると言えます。しかし私は、当初より3年間と区切って、この作業を進めてきました。この3年間で、池田諭氏の著作の全てを掲載することはできませんでしたが、未発表の原稿をはじめ、さまざまな雑誌に掲載された文章等、主要な部分はおおむね載せることができたと思います。これで編集作業は終了しますが、読者一人一人の実践的思想としての人生論形成の参考になることを願っています。
 なお、リンク及び営利目的以外の引用等は、ご自由になさって結構です。
 また、池田諭著「沢庵 不動智神妙録」は、現在も版を重ね、徳間書店より発行されています。

 

        1999年10月  池田諭の会 山本克己

 

 

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