1970年代に登場したワイヤーカット放電加工機はどんな硬い金属でも
加工できるという特性からプレス金型加工に打ってつけの機械として普
及し、金型の精度向上と納期短縮を可能にしました現在では機能も増え
更に生産現場での工夫もあり金型加工への応用領域も拡大しています。


◇テーパ加工


 上下同一R加工や切刃部分はテーパ、ヒール受け部分は
ストレート等加工中に角度を変更することもできます。




◇共取り加工


 1枚の素材を、上面と底面で切刃を構成するように、任意
のテーパ加工をすることにより、パンチとダイが同時に得
られ抜型の材料の節約と加工時間の短縮がはかれます。






◇入れ子加工


 設計変更に伴う再加工や欠損した刃部のみを入れ子で修復するこ
とにより作り直しに掛かる時間とコストが最小限に抑えられます。




◇加工基準

 端面基準加工、穴基準加工を行えます、いずれも高精度を望む場
合は基準面自体が精度よく仕上げられていることが必要です。




◇加工冶具


 通常は加工線から20o以上の機械への取付代が2面以上必要ですが充分な
取付代を得られない条件や特殊加工に対応する加工冶具を用意しています。




◇セカンド・カット加工

 あらかじめ仕上代を残して1次加工を行い残された仕上代を加工条件
を切替え表面部を微細加工をする工程で研削加工並みの面粗度と形
状精度が得られます、微細穴は全てセカンドカットで加工しています。


◇特殊応用加工


 歯切り機では不可能な特殊歯車や自由曲線も加工できます。