トップページへ


2001年度


渋井陽子の目に涙 2001.12.09
全日本実業団対抗女子駅伝。

3区の渋井陽子選手で首位に立った三井住友海上が、5区の坂下奈穂美選手で更に差を広げて独走となり、2連覇達成。それ以外では、グローバリーというチームが今年は特に目についた。
三井住友海上は、渋井選手との2枚看板である土佐礼子選手を欠いた状態での優勝は大したものだと思う。勢い(流れ)というものが5区の坂下選手に、予想以上の良い走りをさせたのだろう。渋井選手はさすがだったが、同じ3区の福士加代子というワコールの選手もすごかった。なんと、15人抜き! これからが楽しみな選手の登場だ。

高橋尚子選手(積水化学)が病気で欠場というのはちょっと残念だったけど、彼女は大丈夫なんだろうか? なんか、内蔵系の病気みたいでちょっと心配。

レース途中でも目にした光景だが、渋井選手や欠場の土佐選手が感極まって泣いていたシーンは印象的だった。多分、プレッシャーは相当のものだったのだろう。それだけに価値のある優勝と言える。


 
イチローがア・リーグMVP! 2001.11.22
昨日の朝、ビッグニュースが舞い込んできた。なんと、イチローがアメリカン・リーグのMVPを受賞したと言うのだ。これは凄いことだ。これでイチローは、新人王、盗塁王、首位打者、ベスト・ナインなどの勲章の他に、最も価値のある選手に選ばれたということになる。

なんでも、2位になった選手とはそれほど得点差があったわけではないらしい。それに、2位の選手もア・リーグ優勝のニューヨーク・ヤンキースの選手ではない。この辺はアメリカらしいというか日本と違って公正だなと思う。日本の場合、暗黙の了解で、シーズンMVPはそのリーグの優勝チームから選ばれるのが慣習だ。よほどの活躍をして、チームもそこそこ良い成績を残さなければ、まず選ばれることはない。これじゃ、公正とは言えないし、白けることもしばしば。

そこへ行くと、メジャー・リーグはその辺ドライで、優勝チームと関係無く本当に最も価値のある選手を選ぶ。ナショナル・リーグだって、選ばれたのはサンフランシスコ・ジャイアンツのバリー・ボンズ選手だし。
このボンズ選手、今年はマーク・マグワイア選手の残したシーズン最多ホームランの記録を塗り替えてしまった。なんと73本。納得のMVP。

ア・リーグはと言うと、ちょっと微妙というのが正直なところ。確かにイチローも凄かったけど、チームメイトのブレット・ブーンだって十分その資格はあったと思う。もし、マリナーズがワールド・チャンピオンになっていたら、ひょっとしたらブーンがMVPだったかも知れない。これは「ればたら」の世界で、邪推しても詮無いこと。

まあ、優勝したダイアモンド・バックスでは、ランディ・ジョンソンやカート・シリングくらいしか印象にないし、ニューヨーク・ヤンキースにしても、ロジャー・クレメンスくらいしか思いつかない。みんな投手。投手の場合、サイ・ヤング賞というのがあるので、なかなかMVPとのダブル受賞は難しいようだ。

しかし、そういったことを抜きにしても、イチローのMVPは目出度いニュースだった。


 
駒澤に向かい風が吹いた 2001.11.06
全日本大学駅伝。今回は、駒澤大学の圧勝というか、他の大学が駒澤について行けなかったことによる独走を許し、結果的にはあまり面白いレースではなかった。特に、順天堂大のブレーキが残念。優勝候補なのに、前半リズムに乗れないとこうまで苦しむものなのか。結果的に3位まで順位を上げたようだが、納得のいかなかったレースだろうと思う。

今回の駒澤の勝因は、何と言っても2区の松下選手の走りが全てだろう。彼が快走して(区間新!)順位を2位に押し上げ、その後3区の揖斐でトップに立った、この流れが勝因の全てではないかと思う。この早い時間帯に順天堂大がトップ争いをしていれば、もっと面白い展開になったのではないかと思う。逆を返せば、流れに乗れなかったらそこで終わりと言うことだ。なんとも脆いというか、メンタルな部分の多い競技だろう。

結局、「れば」、「たら」の話になってしまうのだが。でも、そう思ってしまうのは仕方がないのではかと思う。

さあ、後は正月の箱根だ。


 
高橋尚子ってホントにすごい!! 2001.09.30
今回のベルリンマラソン。記録を狙っていったとはいえ、まさかここまでやるとは。

高橋尚子。29歳。去年、シドニー・オリンピックでマラソン金メダルを獲った。その走りはまさに無敵に思えた。そして、今年。彼女は記録を目指して出場するらしい。でも、いくらそんなこと言ってもそうおいそれとはできるとは思っていなかったのだが…。

1キロを3分20秒ペース、5キロで16分40秒。これを刻めば世界記録は更新できると言う。確かに、そのラップで行けば記録更新はできるのだろうが、人間なんてそんなにうまくいくもんじゃない。上回ることもあるだろうし、もちろん下回ることだってある。で、結局はトータルで上回った、下回ったということになって行くんだと思っていた。今日のレースを見るまでは。

高橋尚子と言う選手はホントに凄い選手だ。このペース配分という物を忠実に守り、ほぼイーブンで通して、結局世界記録を塗り替えてしまった。それも、いともあっさりと。何なんだろう、彼女のその驚異的な能力は。

終わってみれば、2時間19分46秒という、これはもう、実にとんでもない記録なのだ。ロルーペの記録を1分近くも縮め、しかも、20分の壁をあっさりと破ってしまった。みんなが期待していた通りに。

つくづく彼女は凄い選手だ、と思い知らされた。


 
千葉ちゃんスマイル復活!〜北海道マラソン 2001.08.26
久々に見た千葉真子がやってくれた。

思えば、彼女が旭化成を引退する頃から、マラソンを辞めるだのという噂をよく耳にした。その後、都道府県対抗駅伝などでたまに見かけたこともあったが、成績はイマイチぱっとせず、このまま引退してしまうのかと思っていた。

ところが、今日の北海道マラソンに出ているのを発見。思わずかじりつきで応援してしまった。なんでも、旭化成を引退した後、佐倉アスリートクラブというところに所属したみたいで、そこからあの積水化学の小出義雄監督の元に弟子入りしたらしい。今回の大会前には、ボールダーで高橋尚子と一緒に合宿もしたそうだ。その成果が実ったのか、あるいは元々の潜在能力の賜物なのか、見事に優勝である。

レースは、序盤からスローペースで展開し、去年優勝した三井海上の市河麻由美選手らと共に展開した。しかし、千葉は満を持していた。30キロの通過ポイントを過ぎたところで猛然とスパート。このロングスパートが功を奏し、結局終わってみれば2位と5分以上の差でゴールテープを切った。

走っている最中の千葉選手は本当に苦しそうだった。でも、その苦しそうな表情の中にも、意地が見えた。

終わった後のインタビューがまた面白い。「男子との混合なので、男子がゴールした後ならテレビに映る機会も多いかと思って頑張った」というようなニュアンスの応え。あの華奢な身体とハイトーンの声。そこからは想像できない彼女の強い意志と現代っ子らしいしたたかさを感じた。

タイム的には大したことはない。2時間30分を切ることはできなかったし。でも、この30度を超す暑さで駆け引きに勝ち、後半のスパートを何とか維持できたことは素直に素晴らしいと思う。彼女の復活に心からエールを送りたい。

ガンバレ、千葉ちゃん!アテネを目指せ!!


 
リディア・シモン、恐るべし 2001.08.18
ちょっと前の話になってしまうが、世界陸上の女子マラソンの話。
日本からは、渋井陽子、土佐礼子が期待されていた。正直な話、他の3選手は格が落ちる。

案の定、リディア・シモンを交えた三つ巴の展開になった。しかし、渋井陽子にはまだ執念が足りなかったようだ。次第に置いて行かれ、結局4位に終わった。この次のレースに期待したい。
それに引き替え、今回のリディア・シモンと土佐礼子の執念は凄まじかった。お互い一歩も譲らず、まるで格闘技のよう。でも、シモンの方がさらに勝ちたいという欲求が強かったのだろう。トラックに入るちょっと前でスパートをかけ、トラックではさらに引き離しての優勝。珍しく、ゴールした瞬間地面に倒れるように崩れ折れた。よほど苦しく、また嬉しかったのだろう。普段はとても可愛らしい印象のシモン。この勝利で彼女のファンも増えるだろう。

土佐礼子も大したものだ。渋井の後塵を拝するかと思っていたのに、最後まで優勝争いをするとは。渋井ともども、今後が期待できる選手の登場と言っていい。


 
NBAファイナル、レイカーズ2連覇 2001.06.16
今日、NBAファイナルの第5戦が行われ、ロサンゼルス・レイカーズがフィラデルフィア・76ersに勝って対戦成績を4勝1敗とし、見事2連覇を達成した。ファイナルMVPは、2年連続でシャキール・オニール。
終わってみれば、レイカーズの強さばかりが目立つプレイオフだった。ファイナル初戦こそ、オーバータイムの末、76ersが勝って、レイカーズの連勝を止めたが、もはや76ersの力はここで尽きたと言っても過言ではない。レイカーズは、結局プレイオフを15勝1敗というとてつもない強さで乗り切ってしまった。シャキール・オニール、コービー・ブライアントという2枚看板を擁し、それ以外にもタレントが揃っていた。
それに対し、76ersは、オフェンスでシーズンMVPを獲得したアレン・アイバーソンや、ディフェンシブ・プレイヤーのディケンベ・ムトンボがいたとしても、それ以外の選手に大した活躍を期待できなかったのが大きい。
プレイオフも、ファイナルまで無敗で勝ち上がってきたレイカーズに対し、ほぼぎりぎりの対戦成績で勝ち上がってきた76ers。選手は満身創痍で、怪我のない選手を捜すのが大変なくらい。対戦前から勝負は決まっていたのかも知れない。
しかし、アイバーソンの活躍にはやっぱり目を奪われた。孤軍奮闘して敵に向かっていくその姿勢。悪ガキとも言われ続け、あまり誉められた言動をしてこなかった選手だが、このファイナルを経験したことにより、成長したことだろう。
ジョーダンがファイナルを制するまでに、確か7年くらい掛かったはず。アイバーソンもこの経験を生かし、来年も獅子奮迅の活躍をして、来年こそは王者になってほしいものだ。

 
野茂vsイチロー 世紀の対決は痛み分け? 2001.05.03
野茂の所属するボストン・レッドソックス対イチローの所属するシアトル・マリナーズの試合。ともに好調なチーム同士の試合。それに、何と言っても、野茂対イチローの対決が楽しみ。
イチローの第一打席は良い当たりのセカンドゴロ。その後、ボストンが先制した。三回裏の第二打席は中途半端なセンターフライ。野茂の調子が良さそうだった。三回を終わった時点でノーヒット。
しかし、4回に三塁打と二塁打を打たれ、一失点。さらに、五回にもツーアウトから二塁打を打たれ、イチローにはデッドボール、さらにフォアボールと続き、三番のマルティネスに2点タイムリーを許してしまった。
次の6回は三者凡退に切ってとったので、この4,5回の乱調が悔やまれた試合だった。結局、野茂は7回裏の先頭バッターをフォアボールで出したところで降板。成績は6回0/3で3失点という内容。
試合はその後イチローがセンターオーバーのタイムリー三塁打などで得点を重ね、マリナーズが5-1で勝利。佐々木の出番はなく、野茂が敗戦投手となった。

野茂対イチローの対戦は、三打席二打数ノーヒット、一デッドボールという結果。野茂の気負いを感じたが、先輩の意地を見せたと言う感じ。

野茂は今シーズン、最初の登板でノーヒットノーランをやった。ナ・リーグ、ア・リーグに渡ってやってのけたのは、野茂が4人目。今シーズンから、今までの豪快なトルネードをやめて、少しフォームがこじんまりした。その分、フォームが安定し、技巧派への転身がうまくいっているような気がする。
今日も、4,5回を除けばそんなに悪いという感じはしなかったので、今後の野茂の活躍に期待したい。

最近、良くMLBの試合を中継でやる(マリナーズ戦が中心だが)のでテレビで見る機会が増えたのだが、日本の野球との違いに気づくことが多い。
まず、フィールドそのもの。日本は雨が多いというのは分かるが、ドーム球場というものに違和感を覚えて仕方がない。それと、人工芝。これもとても不自然。やっぱり、空が開けていて、天然芝の下で野球をやるのが、それを見るのが本能的に楽しい。
それから、応援スタイル。日本はラッパ等の鳴り物は当たり前。しかし、これにも疑問を持つ。純粋に音を楽しむ、というアメリカのスタイルが心地良いのだ。みんな、自分のペース・スタイルで野球を楽しんでいる。確かに、応援マーチなどは一体感が生まれ、盛り上がるのも事実。しかし、そういった形でしか試合に参加できないのはつまらない。もっと自分の楽しみを追求してもいいのでは? 鳴り物が止んだ瞬間の静けさにシラケを感じるのは自分だけではないはず。
選手は言う。「ありがたいことです」「打ってやろう、抑えてやろうという気が高まります」。確かにそれはあるだろう。でも、「一球一球に集中させてほしい。ピリピリとした真剣勝負を固唾を呑んでみて欲しい」という選手はいないのだろうか。


 
松尾和美優勝も微妙なタイム 名古屋国際女子マラソン 2001.03.11
タイム的にはちょっと不満の残るレースだった。優勝は松尾和美(天満屋)。タイムは、世界陸上当確ラインにちょっと届かなかった、2時間26分01秒。
レースは序盤から30人くらいの大集団で形成され、互いに牽制しあっている様子。5キロ毎のスプリットも17分20秒程度で膠着し、みんな金縛りにあったようにそこから先頭に抜け出すことができない。そんな中、懐かしい(と言っては失礼だが)安部友恵の姿を発見。終盤までトップグループにいて頑張っている姿はファンとして嬉しかった。
レースは35キロ過ぎにやっと動きがあり、松尾、大南敬美(東海銀行)、岡本幸子(沖電気)の3人に絞られた格好。あと5キロというところで、岡本が遅れ、松尾と大南の一騎打ち。結局余力のあった松尾に軍配が上がった。
タイムは微妙だが、松尾は選ばれるだろう。大南も多分。

それにしても、ゲストで出ていた渋井陽子選手(三井海上)。その低音の魅力がたまらん!


 
ロシア、強し  横浜国際女子駅伝 2001.02.25
今回はロシアの強さが目立ったレースだった。日本は序盤こそいい位置にキープしたが、3区あたりから徐々に引き離され、結局3分半近くの差で2位だった。ロシアは2区から6区まで区間賞だったとか。強い。これじゃ、勝てない訳だ。
そんな中、4区の川上優子とか、5区の渋井陽子など、インターナショナルなメンバーが頑張ってくれたのが嬉しい。2区の高橋千恵美が調子悪かったようで、敗因はここにあったのか? という気もしなくはない。

 
高橋健一(富士通)優勝も喜び半分? 東京国際マラソン 2001.02.18
東京国際マラソンは高橋健一(富士通)が優勝したが、タイムは2時間10分51秒という、目標の10分を切ることができず、世界陸上の選考は微妙なところ。

レースは序盤から世界最高記録を上回るペースで進み、最初の5キロで既に大勢が決まったような展開。ラガトという初マラソンの選手が引っぱり、これに高橋、尾方剛(中国電力)、渡辺共則(旭化成)が着いていくというレースで、早くもワイナイナ(コニカ)などの有力選手が後方に退いたのは残念だった。
23キロ過ぎに渡辺が遅れ、30キロ地点でラガトも棄権。高橋と尾方の一騎打ちになったが、31キロを過ぎて高橋がスパートしたら、尾方にはもう着いていけるだけの余力はなかった。ここで高橋がペースを落とさず、5キロを15分台でカバーすれば楽々10分を切れたのだろうが、やはり前半のハイペースが祟ったようだ。35キロからガクッとペースが落ち、40キロまでの5キロに17分25秒も掛かってしまったのが記録に響いてしまった。
インタビューも悔しさが全面に出たような感じ。でも、過酷なレースに競り勝ったという結果は立派だと思う。


 
畑山、執念のドロー WBA世界ライト級タイトルマッチ 2001.02.17
東京両国国技館で行われた畑山隆則vsリック吉村のライト級タイトルマッチ。試合は終始リックの優勢のような気がしたが、結果はドローで畑山の防衛に終わった。

試合は終始リックが優勢。パンチにも切れがあり、的確にヒットしていた。それに対し、畑山はかなり戦い辛そうだった。積極的に前に出ているのだが、クリーンなヒットがない。ジャブ、ストレートともダメージをあたえるほどではなかったようだ。結局、その決め手に欠き、試合は最終ラウンドまでもつれ込んだ形に。畑山は守りに入った戦い方で、見た目には負けと言ってもおかしくない。

鶴太郎を発見。畑山のセコンドを勤めていたようだ。最近はめっきりお笑いを卒業し、芸術家やらボクシングのセコンドやら。昔を知るだけに、ちょっと笑える。(不謹慎?)


 
アレン・アイバーソンがMVP!-NBAオールスターゲーム- 2001.02.12
ワシントンD.C.にてNBAオールスターゲームが開催され、イースタンが111-110でウェスタンを逆転で制した。MVPには、25ポイントをマークしたアレン・アイバーソン(フィラデルフィア・76ers)が選ばれた。
試合は終始ウェスタンがリード。第3クオーターでは、最大21点差までリードを広げたが、第4クオーターでイースタンが猛反撃。ステフォン・マーブリー(ニュージャージー・ネッツ)の連続3ポイントなどで最後に逆転し、そのままうっちゃった。
イースタンが、アレン・アイバーソン、ヴィンス・カーター(トロント・ラプターズ)、レイ・アレン(ミルウォーキー・バックス)、ラトレル・スプリーウェル(ニューヨーク・ニックス)などの動きの速いガード陣が平面を自在に動き回る戦法に対し、ウェスタンは、ケヴィン・ガーネット(ミネソタ・ティンバーウルブズ)、クリス・ウェバー(サクラメント・キングス)、ティム・ダンカン(サンアントニオ・スパーズ)、アントニオ・マクダイス(デンバー・ナゲッツ)などの高さのあるフォワード・センターで対抗。ゴール下に強いウェスタンが確実に得点を重ねていった。
それに対し、イースタンは、ヴィンス・カーターの豪快なダンク、アレン・アイバーソンの素早いドリブルからのシュートなどで反撃。ディケンベ・ムトンボ(アトランタ・ホークス)のリバウンド、ブロックショットも功を奏した。

一方、期待はずれの選手も何人か。カール・マローン(ユタ・ジャズ)、ゲイリー・ペイトン(シアトル・スーパーソニックス)などはかつての活躍が見られず、世代は完全に交代したな、という印象。特に、カール・マローンなどは出場時間もわずかで、最後は若手に出場の機会を譲ったとか。

今回ファン投票で選ばれたにも関わらず、ケガで出場できなかった選手もいた。シャキール・オニール(ロサンゼルス・レイカーズ)、グラント・ヒル(デトロイト・ピストンズ)、アロンゾ・モーニング(マイアミ・ヒート)など。これらスーパースターの活躍が見られなかったのも残念。
あともう一人、アンファニー・ハーダウェイ(チーム名?)も長期の怪我でシーズン中も試合に出ていないのがとても残念だ。

試合は結構静かに進んだ。盛り上がったのは第4クオーターに入って、イースタンが猛反撃し始めてから。お祭りなのだから、もっと早くから盛り上がっても良かったのに、と思ったのは我が儘か。それにしても、第4クオーターのマーブリー、アイバーソンの活躍は見ごたえがあった。
ヴィンス・カーターやケヴィン・ガーネットなど、お気に入りの選手がその運動能力を見せつけてくれたことには大満足。コービー・ブライアント(ロサンゼルス・レイカーズ)はそこそこ魅せてくれたが、印象度からいってイマイチ。

アイバーソンのMVPは順当なところだろう。しかし、ウェスタンが逃げ切っていたら誰がMVPになっていたのだろう? 「ればたら」を言っても仕方がないのだが…。


 
トップページへ