特等席(投稿作品)
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(電柱の上の特等席)

松原健司さんからいただきました

>>館山の22kv送電と思われる路線を見てきました。
>>路線の行き先についてですが、国道128号沿いにある変電所(館山市内)から
>>出発し、白浜方面に何本かの系統がさまざまなルートでつながっています。
>>配電柱を伝っていく関係上、路線のほとんどが道路沿いなので、あちこち
>>追跡をしてみたのですが、白浜付近でいきなり地下に潜ってしまい、つながりが
>>分からなくなってしまいましたため、はっきりとした行き先は不明です。
>>なお路線名等は、表示板等が一切見当たらないため、まったく分かりません。


 電線を支えるものとしては、鉄塔の他に、鉄柱、木柱、コンクリート柱があります。
 いただいた写真は、最も目にする機会が多いコンクリート柱、いわゆる電柱です。通常は電柱に対して直角に、つまり、3本の電線が水平に並んだ取り付けられていますが、この写真では縦に取り付けられています。また、通常よりも少し大きめの碍子で引き留められています。
 つまり、普通の配電用電線とは扱いが違うということですね。(縦配列の場合がないわけではないです)

 
(高圧側と低圧側)

>>私がこの場所を発見したのは、12年も前の話です。
>>たまたま夏休みの自転車旅行で通りかかったとき、変わった電柱を見つけ、
>>気にとめてはいたのですが、当時いっしょにきていた友人たちに、
>>あの電線が気になるとは言えませんでした。


 最初の写真の電柱と、その次の電柱が写っているところです。
 向こう側の電柱には、通常の配電線で見ることが出来る「水平配列」の引き留め部分があります。

 実は「電気設備技術基準・解釈 第72条」に「低高圧架空電線等の併架」という条文が載っています。高い電圧と低い電圧の電線を同じ支持物(鉄塔や電柱など)に一緒に施設するときは、上に高電圧、下に低電圧の電線を配置するのです。

 電柱だって、上に行くほど「特等席」になるんです。

 
(下に向かう電線)


 この電柱は、よく見ると上側の電線が地中(?)に引き込まれていく部分のようです。
 電柱に取り付けられた碍子には、何か別の装置が取り付けられています。その先から太い被覆付きの電線が電柱に沿って下の方へ。

 電柱では、こういった組み合わせの見られるところもあるんですね。
19991031

松原健司さん、ありがとうございました。

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