空飛ぶ絨毯(投稿作品)
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空飛ぶ絨毯鉄塔
(空飛ぶ絨毯鉄塔 味生正雀線−14)

 上野治久さんから、珍しい形状の鉄塔写真をいただきました。
 何回かに分けてご紹介します。

 まずはこれです。
 分類としては、「ドナウの二乗」にあたると思いますが、その形状、特に2段目の腕金が・・・キテます。
 まるで、空飛ぶ絨毯のようです。
 腕金が、鉄塔本体を芯にして、ほぼ正方形になっているのがわかります。
 見にくいのですが、上段の腕金には6本の送電線がきており、ここが終点になっています。

 しかし、下段の下側(大きな絨毯のほう)は、ここから次の鉄塔まで、4本の送電線が伸びているのです。これは、上の6本の送電線とは全く電気的接続のない送電線なのです。

守ってあげたい
(守ってあげたい 味生正雀線−13)

 見て分かるとおりこの鉄塔はもはや電気を運んでいないものと思われます。
 鳥の巣があるために撤去を免れているのでしょう。

 鳥の巣を戴いた鉄塔。
 上から二つ目の腕金の根本に、その巣が見えます。現役の鉄塔ならば邪魔者以外の何ものでもないのですが、既に役目を終えた塔にとっては、守り神になっているとも言えるのでしょう。

 しかし、それ以上に不思議なのは、腕金の形状です。
 味生正雀線−14がドナウ形状だったのに、この鉄塔は一見、普通の腕金に上下の繋ぎ材がくっついたように思えます。たしかに14号基から伸びている4本の送電線は、13号基では上から2段目および3段目に繋ぎ止められています。最上段の腕金は、撤去されてしまっている送電線があったはずですから、数は合います。
 それでは、一番下にある腕金状のモノは何なのか?
 単に、その上にある腕金たちを支えるためにだけある、「補助腕金」なのでしょうか?

上野治久さん、ありがとうございました。

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