安全距離の確保
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建て替え中の鉄塔
(建て替え中の鉄塔)

 GWに東京都葛飾区にある水元公園のサイクリングコースを走っていたときのこと。
 視界の隅に、この鉄塔が入ってきました。
 僕自身は、もうこういう形状の鉄塔自体を珍しいとは感じないのですが、なんだか送電線の影が薄い。

 あっ、工事中だ!

 ということで、急遽コースを離脱し、鉄塔の足下までやってきたのです。

東京都葛飾区にて

工事の概要表示1 工事の概要表示2
(工事の概要を表示する張り紙)

 この工事現場を囲むフェンスに、この様な張り紙がありました。

 『特別高圧送電線工事のお願いについて』

 今まで、このくらい詳しく書かれているモノは見たことがありません。
 (あるいは、単に僕が見落としているだけかもしれませんが)
 具体的な内容としては、

 ・目的 送電線路の低地上高の改善
   (付近の住宅化に伴う送電線からの安全距離の確保
 ・工事区間 亀戸線No.59〜No.67
    鉄塔建替工事 亀戸線No.60〜No.64 鉄塔5基
    電線張替工事 亀戸線No.59〜No.67 亘長1.59km
 ・送電線地上高 地上から送電線の最下垂時の距離を
    現在の約16.5mから約21mに変更する

 等が記載されています。さらには、鉄塔の具体的な高さが右側に書かれています。
 (ちなみに、この鉄塔の高さは46m)

 目的として掲げられている内容から分かることは、鉄塔自体の老朽化あるいは送電容量の変更だけが鉄塔建て替えの要因ではないということですね。

滑車と線
(滑車と線)

 片側の腕金には、まだ電線が渡されていません。もっとも、反対側だって、きちんと送電線が張られているのではありません。
 腕金からつり下げられた滑車に、電線が乗せられています。この電線が最終的に使われるものかどうかは分かりません。いわゆる「延線」中という状態かも。
20000528

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