たとえこの身は分かれても
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寄りかかる立て札
(壁に寄りかかる立て札)


 これもお茶の水で見つけた物件です。

 『・・・は駐車禁止』

 はて? いったい何が駐車禁止なのか。
 実はこの場所、とある予備校の事務所前にある駐車スペースなのだが。
東京都千代田区にて

本体はこちら
(立て札の本体はこちら)


 寄りかかった立て札から離れること、約6m。
 まだ立て札の形を残している本体がありました。ご覧のように、

 『11時20分〜13時の間
     当校関係の車以外』

となっております。
 ちょうど真ん中で、真っ二つというわけ。
 だけど、せめて本体の横にでも置いてくれればいいのにね。なんたって、この状態で放置されてだいぶ経つんです。少なくとも、本体だけだとどういう内容の立て札だか判りませんものね。
 遠くで壁に寄りかかっている分身が、静かに目を光らせているだけなのです。

 直すつもりはあるのだろうか?

車一台分の遠すぎる距離
(車一台分の遠すぎる距離)


 別の日に出会った場面。
 この、車一台分の距離が、とてつもなく長く、果てしない。
 元は一つの看板は、達観しているようである。

 地面に置かれている片側は、心持ち上を向き、自己の役割をしっかり果たそうとしているようでもある。

 「駐車禁止だぞ」

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