アマチュア無線について

無 線 室

無線従事者免許証

                

アマチュア無線とは

O震災・災害などで、無線通信の活躍によって、無線通信の有効性が注目されましたが、身近なアマチュア無線について、解説 してみました。 
O無線通信は、国際法、国内法(電波法等)でいろいろ規則が定められておりますが、基本的には、業務用無線や、放送局、アマチュア無線局も変わりません。
Oアマチュア無線局は、無線従事者免許証を取得し、申請により無線局免許状が得られます(出力によって官庁の落成検査があります)
Oアマチュア無線業務は、電波法で、「金銭的な利益のためでなく、もっぱら個人的な無線技術の興味によって行う自己訓練、通信及び技術的研究の業務」と定められており商売や、業務用には使用できません。


無線従事者免許証

O無線従事者免許証は、4種類でそれぞれ操作範囲が決められています。
 o第1級アマチュア無線技士
  全ての無線設備(空中線電力1kwまで許可されている)
 o第2級アマチュア無線技士
  空中線電力200w以下の無線設備
 o第3級アマチュア無線技士
  空中線電力50w以下の無線設備で、18Mhz以上または8Mhz以下の周波数
 o第4級アマチュア無線技士
  ・空中線電力10w以下の無線設備で、21Mhzから30Mhzまで、または8Mhz以下の周波数
  ・空中線電力20w以下の無線設備で、30Mhzを超える周波数

O無線従事者免許証の取得方法は、2つあります。
 o(財)日本無線協会の実施する国家試験に合格する
 oJARD(一般財団法人日本アマチュア無線振興協会)またはQCQ企画その他が主催する講習会を受講
  して修了試験に合格する                   


使用される電波の周波数

O日本のアマチュア無線局に使用を認められている電波の周波数は、一部拡大され現在(2015.1.5)では、135Khz帯、475Khz帯、1.9Mhz帯、3.5Mhz帯、3.8Mhz帯、7Mhz帯、10Mhz帯、14Mhz帯、18Mhz帯、21Mhz帯、24Mhz帯、28Mhz帯、50Mhz帯、144Mhz帯、430Mhz帯、1200Mhz帯、2400Mhz帯、5600Mhz帯、10.1Ghz帯、10.4Ghz帯、24Ghz帯、47Ghz帯、77Ghz帯、134Ghz帯、248Ghz帯、の長波、中波、短波、超短波、極超短波、マイクロ波まで25種類あります。
O周波数は連続したものですが、アマチュア無線には、周波数帯として使用を許可されています。
Oそれぞれの周波数帯で、伝搬の性質が違い利用の仕方が異なります。
 o長波帯は、電離層での反射で伝搬し、減衰が大きく 遠くまで届きにくく、大きな電力やアンテナが必要です。
 o中波帯は、長波帯より減衰が小さく、遠くまで届きますので、アマチュア無線によく使用されます。ラジオ放送は、中波帯です。
 o短波帯は、電離層による反射を繰り返し、小電力の比較的小さいアンテナで、遠くまで伝搬し、海外との交信によく使用されています。
  海外放送は、短波帯です。
 o超短波、極超短波、マイクロ波と周波数が高くなるのに従い、電離層の反射はなくなり、直接の交信となります。移動無線や、携帯電話などに使用されています。