早春の湯谷ヶ岳から展望三昧      

 
山頂北から小塩山とポンポン山 
■目的地:湯谷ヶ岳(622.4m) <山域:丹波・亀岡市>
■2.5万図:法貴
■日にち:2007年3月21日(水)
■天気:晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:
  東別院湯谷369m地点北東 発(12:10)〜Ca450m支尾根(12:35)〜十字路鞍部(12:40)〜山頂(13:05-13:50)〜
  十字路鞍部(14:05)〜湯谷集落〜369m地点北東 着(14:30)

 2005年初秋、高槻・田能辺りへ向かう途中のこと。鴻応山の北を廻って山里に入ると
不自然な姿の山が前方に現れた。今年、ポンポン山へ向かう時もその山は同じような姿。
伐採されて岩がゴツゴツしている。あの岩にのったらさぞかし眺めが良いだろうなと
ずっと思っていた。時間の少ない時にと思って延び延びになり、春もすぐそこの今日、やっと
行ってみる気になった。

 鴻応山とセットで南からのアプローチで紹介されることが多いのだが、先の眺めは北の谷から。
谷から眺めると高さが際だつ。標高は600mを越えるので先日の瑞穂・雲石嶽より高いのである。
アプローチは南東の湯谷集落の上からと考えていたが、舗装道がかなり狭くなっているので
村の迷惑にならないよう、集落手前の369m地点北東のカーブ脹らみに駐車する。

 集落へ向かって登ろうと思っていたのだが、支度をして道向かいの斜面を見ると小さな段々畑の上が
伐採されて道がつけられている雰囲気。もう一度地図を見ると東のコブを乗り越えてから山頂に行けそうなので
ここから直登することにした。

 畑のあぜ道を上っていくと地道の細い作業道が斜面を巻いている。すぐに行き止まり。辺りを見ると
下に古い道が植林へ入っている。しばらく水平の道を歩くがずっと水平のようなので西の尾根に向けて
直登。低木もある植林。足下は下草もなく歩きやすい。程なく小尾根にのり明瞭な踏み跡が北西についている。
松の混じった雑木林は五分ほどで鞍部に落ちる。今までの道に比べると高速道のような切り開きの道が
現れた。十字路になっている。さらに植林の中、切り開きを登れば頭上が開けて伐採地の端に出る。
 
山頂手前の荒涼とした道
 あまりにあっけない展開だが。見晴らしが良いのは拒まない。春の陽気が一気に差し込む。
緩やかに高度が上がり展望が開けていく。ポンポン山から愛宕山、さらにササの切り開きを登れば
半国山。山頂は伐採から免れて植林のまま。その中に電波反射板が見える。
山頂手前の急登は巻き道ができていて鴻応山の全容が現れてきた。植林の中に入ると、今までの
荒れた切り開き道からヒノキ落ち葉のしっとりとした道になる。

 三角点の周りはたくさんの山名板が掛けてあった。北西へ少し下りた所で鴻応山が欲しいままの
岩があるので、昼食とする。しかし、植林日影で冷えてきたので、北側の伐採日向へ移動。亀岡盆地が広がる。
その奥には双眼鏡で微かに地蔵杉のもとわかる特徴ある雪斜面が見える。愛宕山と小塩山の間に薄く北山が
波打っている。ポカポカとして良い眺め。谷筋、沢の水もいいが、展望も山の魅力だわ。(^^)

 惜しみつつ来た道を下りていく。シジュウカラが冬枯れの枝を飛び移り、タテハチョウがハラハラと
飛び回る。植林に入って十字路を南の湯谷集落へ下りる。静かな里である。道ばたには里の花が満開。
タンポポ、オドリコソウ、オオイヌノフグリ、ふきのとう、梅、桃。見上げると伐採地が隠れて昔ながらと思われる
姿の山頂が覗いていた。

 舗装道をくねりと下りていき、立派な庚申塔や六地蔵、畑仕事の方の横を通って駐車地へ戻った。
帰りに車から下りて、もう一度写真を撮る。斜面のもっと下の方に大きな岩があるのに気づいた。
 
西別院の谷から


  湯谷ヶ岳ついて   

  山のリストへ  / ホームページへもどる


2007.04.09. BY M.KANE