常緑樹の森、諭鶴羽山     

 
山頂から東の眺め 
■目的地:諭鶴羽山(774.2m) <山域:淡路・南あわじ市三原>
■日にち:2007年2月4日(日)
■天気:晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:
  三原サイクリングターミナル 発(12:40)〜諭鶴羽ダム〜登山口〜神倉神社(12:55)〜
  十九丁 地蔵(13:05)〜山頂(13:40)〜諭鶴羽神社(14:00)〜林道〜展望裸地(14:20-14:30)〜
  山頂(14:35)〜三原サイクリングターミナル 着(15:05)

 嫁さんの足として急に淡路島の洲本へ行く用事ができた。待ち時間があるのでその間に
どこかひと山登ってこよう。メジャーな諭鶴羽山より少し渋めの先山かなと思ったが
せっかくだから海が良く見える所がいいなと、やはり諭鶴羽山とする。洲本市内で手間取ったので
スタートが少し遅れる。ダムの脇に着いたのは12時をとおに過ぎていた。

 道脇の崖にはニガナの仲間のような黄色い花が咲いていて、暖冬と南国の両方を感じる。
ダムの上を渡ると谷の奥が遥かに見えるが、あの稜線の先は海なのである。
 登山口下にも3台駐車あり。さすがに人気のようだ。手すりの付いた狭い階段を登って
植林に入るとすぐに二人組が下りてきた。急な登りである。雨の後など大変そうだ。
尾根が近くなる頃、いつも登っている山とは様子が違うのを感じる。道の土が乾いている。
落ち葉が少ない。どちらかと言うと中国杭州で歩いた山に近い。

十九丁 地蔵
 尾根に出ると近畿自然歩道の道標があり、反対側に下りたら牛内ダムとなる。
尾根道は陽射し明るいが立ち木の間なので展望はほとんどない。神倉神社で数名休憩されていた。
明るい尾根が続く。木陰の歩き。足元は依然、乾いた感じで葉が少ない。
そのまま緩い登りを続ける。常緑樹が多いだけあって日陰も多い。尾根の上には電線が張ってあり
時々支柱の下に出てみるがこれといった展望が得られない。時々木々の向こうに山並みを覗く程度。

裏参道 (右は旧道)
 裏参道というこの道は、ところどころに昔の道が残っていて、そのたびに近畿自然歩道の
道標が新しい方へ導くような感じとなっている。
だんだんと高度が上がってくると、落ち葉のしき詰まった斜面が少しあったりする。
山頂への北からの登りかけの所は特に良い雰囲気だった。かしの大木もある。

照葉樹の林 1 (山頂北面)
 電波施設を過ぎて車道から少し登ると山頂になる。展望台があるが霞で遠くは見えない。
北の方に続く山並みが青々としている。さらに神社へ向かう途中にNTTの施設。この脇からは眼下に
海が眺められる。昼食に良いところはここかと思ったが、もう少し神社まで行ってみようかと先へ。
広い展望のないまま高度は下がり鬱蒼とした森の中の道。見たこともない照葉樹アカガシの大木群。
展望はなくても、これは一見の価値があった。

照葉樹の林 2 (山頂南面の林道脇)
 諭鶴羽神社は祈祷が行われているようでもあり、境内に入らず車道へ出た。
黒岩へ下りる道標が立っている。薄暗い森の中への道だ。ここまで下りてきたので山頂へは引き返さず
林道をぶらぶら歩いてみるかと北へ採る。
 すると林道脇からも大きな木々が見て取れる。すごい森だ。しばらくするとみかん畑の斜面から
海が見える。途中で山頂への分岐があるので向きを変えると、電波施設の建つ山頂が大きくのしかかる
ように見える。舗装道歩きだが、なかなか変化のある眺めがあって得した気分になった。

沼島 (林道から)
 ヘアピンに曲がる辺りで土手に踏み跡があったので、もしやと思って登ってみたら案の定、展望抜群。
その上になぜか乾いた土の裸地がある。適当に座ってやっと昼食を摂ろうかという気になった。
静かな時間が流れる。霞んだ紀伊水道に白い船がゆっくりと進んでいく。

 嫁さんに3時過ぎに迎えに行くからと言っておいたので、移動時間も入れるとかなり遅れてしまいそうだ。
山頂での景色は堪能したので後は同じ道を下りるだけ。それでも行きと違う風景に出会うと
ついついカメラに収めたくなる。それ以外は転ばない程度に早足で下りて行く。
あぁ、最近終わりかけが時間に終われるパターンばかり。もっとゆったり歩くようにしないといけないなぁ。
国道に戻る途中で振り返ると遥かな尾根に山頂を確認した。道脇には無造作に咲く水仙。暖かい日だ。


  諭鶴羽山について   

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2007.2.25. BY M.KANE