ミツバツツジと春紅葉の丹波・八上山
西麓の池上から望む
■目的地:八上山(462m) <山域:丹波・篠山市>
■地図:2.5万図 福住
■日にち:2000年4月29日(土)
■天気:晴れ 暖かい
■同行者:嫁さん・俊一・裕太
■コースタイム:
春日神社口 発 (11:50)〜右衛門コース〜鴻の巣(12:10)〜
山頂(12:50-13:45)〜鴻の巣〜春日神社口 着(14:20)
【八上ふるさと館】 山には申し訳ないが、「うどん屋さんから登る山」と言ったら
何となく思い出してくれた。ツツジの盛りに訪れたいと思いつつ3年が経ってしまった。
前回と同じように麓の八上ふるさと館で昼食を済ませてから出発する。
(八上ふるさと館の営業は11時から。休館日は祝日を除く火曜日。)
旧街道筋の春日神社近くに駐車。近所の方に断りを入れるとそこの神社から登ったら
良いよと教えてくれた。
春日神社 (この景色を左に見て竹林へ入る)
【春日神社】 街道脇の神社入口には石柱とハイキングコースの案内板が立っている。
神社への道は素朴で緑いっぱい。スギナやタンポポ、白いオドリコソウなどが咲く。
社殿の方は少し崩れかけた土塀が歴史を物語る。ここから竹林の方へ入る。日陰だが
ムラサキケマンやスミレが咲く。
【緑の影】 ヒノキ林の中をクネクネと登っていく。陽射しはきついが日陰となって
心地よい。子供達は「つちねん、つちねん(土粘)..」と言って座り込み、程良く湿
った粘土を丸めていた。階段道。見上げると新緑の影が眩しい。
「鴻の巣」
【ツツジ尾根】 明るくなって尾根に出ると「鴻の巣」である。一気にツツジが飛び
込んでくる。高い木が少なく明るい陽射しに一変する。
「下の茶屋丸」、「上の茶屋丸」、「中の壇」と陣跡を辿りながらツツジに彩られた
尾根を登っていく。時折下界の景色が広がる。満開かと思ったツツジは少し散りかけ。
「下の茶屋丸」では、白髪岳に向かって篠山盆地の美田に水が張る。「中の壇」では
さらに高くなり、南西の摂丹国境に並ぶ三国ヶ岳や愛宕山を背景に殿町の里が見下ろ
せた。
【本丸へ】 やがて北斜面の雑木林道となって日陰に入る。ここも見上げる緑が
良い。初めて見る花もある。たまたま立ち止まった脇にヨウラクツツジような白が
ひっそりと咲いていた。これだから春の山は止められない。(^^)
結構長い登りの階段から折れるとひらひらと花びらが舞う「右衛門丸跡」、山桜が
散りかけ。竹林を通りいよいよ本丸へと近づく。
本丸にて
【二の丸、紅葉】 鬱蒼とした三の丸跡の脇から南側の木が少なくなり、短い階段の
先が二の丸。我々を迎えるように若葉と紅葉と青空の三色取り混ぜの絶品な風景。
さらに土手のようなもう一段を進むと記念碑のある山頂本丸である。先客は4名。
一人は木陰で昼寝モード。春らしいのんびりとした雰囲気だ。
紅葉のきれいだった二の丸でおやつ休憩とする。ここからは西に白髪岳と松尾山が
大きい。まわりの景色を窺いにうろつく私。北に三岳や小金ヶ岳が杉の立木の間から、
東は薄い雑木越しに弥十郎ヶ岳、南東はかろうじて大野山が顔を出している。
右奥の三岳から西に連なる山々 (本丸にて)
【車の音】 小一時間を過ごした後、来た道を下りる。R372からの車の音が夢の世界
から引きずり出すようだ。登り口で「今日は車が多い。」とおばあさんが言っていた
のを思い出す。GWの初日だもんなぁ。
ツツジの尾根はピンクのトンネルの中を進む。新葉と花で塀のように覆われた先に
小金ヶ岳が鋸のような背を見せる。ちょっと歩き足らないが、草花に恵まれた歴史の
山でした。
「下の茶屋丸」から山頂を振り返る
八上山について
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2000.5.5. BY M.KANE