ガスの大和葛城山、花多し      

葛城山  
 御所から見上げる大和葛城山   
■目的地:大和葛城山(959.2m)<山域:金剛・奈良県御所市・大阪府千早赤阪村>
■日にち:1999年4月25日(日)
■天気:薄曇り
■同行者:芳村さん夫妻・あきゆきさん夫妻(帰路)・俊一
■コースタイム:
  自宅 発(7:45)=阪神高速=西名阪=高田バイパス=ロープウェイ 駐車場着(9:15)

  ロープウェイ駐車場 発(9:55)〜くじらの滝(10:05)〜行者の滝(10:25〜10:30)〜
  行者の水(10:55)〜婿洗い池分岐(11:15)〜自然観察路入口(11:25)〜
  (観察路一周1時間)〜葛城山山頂(12:35)〜あきゆきさん夫妻と合流(12:45)〜
  ツツジの園昼食(13:10〜14:05)〜婿洗い池への分岐(14:20)〜行者の滝(15:05)〜
  ロープウェイ駐車場 着(15:30)

【大和葛城山】 ツツジと展望の名山である。私は紀泉はもとより、金剛生駒山系も
まだ足を踏み入れていません。芳村さんやあきゆきさんのお誘いで、重い足を上げる
時がやっと来ました。大阪市内を抜けていくのがちょっと面倒だけれど、予想以上に
近いのにビックリ。新緑の双耳峰、二上山を間近で見上げるのも初めてです。 

【駐車場からの眺め】 高田バイパスから早めに右折しすぎて道に迷うが、道標も
あって難なく駐車場到着。一日\800。既に30台程、さすがに人気の山をうかがわせる。
待ち合わせ時間には早いので腹ごしらえ。見上げる山頂方面は雲の中。振り返って奈
良盆地もうっすらと霞模様。万葉の大和三山も初めて見る。大峰方面は真っ白である。
そろそろかなと、再び奈良盆地を見下ろしていたら芳村さんの車が目に入った。
ヤマブキ  
  満開のヤマブキ  
【くじらの滝まで】 ロープウェイ駅の脇から山道となり多くの人たちが思い思いに
登っている。タンポポ、ムラサキケマンにミヤマキケマン、スミレ、ヤマブキ、ワス
レナグサ、ネコノネソウ、キイチゴなど豊富な花々が、沢沿いの急登で元気づけて
くれる。ファミリーハイクの姿も微笑ましい。だんだん汗が出てきた。
 くじらの滝は立派なもので俊一、釜の近くへ行く。夏は汗を退くのに良かろう。

【植林】 永い植林の中を登るようになる。麓から眺めた山容は、上の方まで濃い緑
で雑木林の色は見えにくかった。丁度その辺りを登っているようだ。クネクネとして
いるが緩い登りは歩きこなされてきた足に優しい。途中にベンチがあり、その先が
「行者の水」。今は飲めない。ここで登路の三分の二くらいだそうだ。以外に早い。
 さらに登っていくと、だんだんガスが出てきた。天気予報は快方に向かうと言って
いたが、そんなに甘くないようだ。

【ガスの道】 植林を抜ける頃に去年の台風で崩壊したところに辿り着く。その前も
崩壊したので整備されたのだが、またやられたそうだ。自然は容赦ない。
 山桜があるのだろう、足元に落ち花が目立ってきた。見上げてもガスにつつまれて
わかりにくい。よく見るとガスの白になじんだ枝先にほのかなうす桃色の桜。
 婿洗い池分岐から右手の天神森の方へ木の階段を登る。地図は見ていなかったし、
周りはガスで何処を歩いているのかトンと見当が付かない。ただだた、芳村さんに
ついて行くのみ。(^^;
若葉  
  ガスの谷に若葉  
【幻惑のブナ】 「吊り橋まで行ってみましょう、かなり下りますよ。」の実感も
ピンと来ず、尾根のような自然観察路を行く。ガスの中に新緑と薄紫のミツバツツジ
がとても幻想的で嬉しい。やがて予告の通り高度を下げていき、吊り橋が谷に見え
てくる。眼前に綺麗な新緑の葉を満々と付けた木が聳える。ブナの若葉だろうか。
谷におぼろに浮かぶ山桜、絵になるなぁ。
 吊り橋では写真を撮っていただいた。俊一は揺らして楽しむ。さてこれを渡ると
登りである。すれ違う人たちも多い。ガスが漂う新緑の林は何とも言えず良い雰囲気。
晴れても良かろうが、これはこれで貴重なシーンである。

【カタクリ乱舞】 八割程登った頃、今か今かと待ちこがれていたカタクリ群生地。
見上げる斜面はロープが張ってあり、おびただしいピンクの花がうなだれている。
陽が遮られて反りはない。これもまたおもしろい。その多さにため息をつきながら
見て歩く。途中にショウジョウバカマが数本、首を伸ばして咲いているのが、かわい
らしいご愛敬を振る舞うように見えた。

【クワガタ】 ツツジ祭りで「3地点の数字を集めて、カブトムシの幼虫をゲット」
というのをやっていた。既に天神社の前で受付けし、天神社の数字は判った。あとは
白樺食堂と山頂である。俊一のお土産にと、芳村さんも気が気ではない。(^^)
 食堂手前では引き替えのコーナーがあり、景品の他にオオクワガタの展示も行って
いる。実物を見たのは初めて。ここのは養殖モノだという。
 あいにくの天気ではあるが、最後のポイントでもある山頂へ向かう。ガスで展望は
無い。ガイドブックに良く紹介されている、木琴のように杭を立てた山名板があった。
白い背景で記念写真を撮る。

【団子の力】 俊一が団子を食べたいというので、人波の売店通りに戻って団子を
求める。芳村さんも一緒に頬ばりかけていたら、遅れて来るよといわれていたあきゆ
きさん夫妻にバッタリ。縁日で旧知に会うような感じである。
 芳村さんの奥さんは名物の焼き芋を予約。焼き上がる30分後に期待して昼食場所を
探しにツツジ園へ向かった。
金剛山  
  隠れる金剛山  
【金剛山】 ツツジ園の縁で昼食とする。芳村さんからビールやコーヒーのお裾分け。
あきゆきさんから卵焼きなど、いつになく豪華な飽食のひとときを過ごす。(^^)v
そろそろ焼き芋屋のおっちゃんが呼んでる頃やと発った芳村さんの奥さん、両手に
焼きたての芋を持って戻ってこられる。冷えかけてきた体に熱いエネルギー源となる。
 ツツジは蕾がわずかに出かけたところ。ガスに見え隠れの金剛山は、なかなか気を
揉ませてくれる。ツツジ園の向こうではワラビ取りの人たちの姿が見える。
 誰ともいわず荷物をまとめはじめ、カブト岩の方へ下る。

【イカリソウ】 山桜が残る「九丁」石のある婿洗い池への分岐へ辿り着く。
 植林の中にイカリソウが見つかり撮影タイム。私は急斜面のため、怖じ気づいて
パスとしました。(^^; お土産のカブトムシ幼虫の袋をリュックに詰め直して下りに
備える。昨秋以来のオフ山行に話が弾み、あっという間にロープウェイ駅となる。
 阪神高速で渋滞したものの、往復走行135km。下手すると丹波よりも近いのでした。

  大和葛城山について   

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1999.5.6. BY M.KANE