岡山・県境尾根から若杉原生林    


苔をまとった幹
■目的地:若杉原生林 <山域:美作 西粟倉村・千種町・若桜町>
■2.5万図:西河内
■日にち:2005年5月5日(木)
■天気:晴れ
■同行者:低徘オフ17名
■コースタイム:     自宅発(6:15)=中国道=若杉原生林駐車場(9:45)着
  峰越峠 発[約1020m](10:05)〜源流探訪ツアーコース〜三県境界点(11:05)〜
  江浪峠(11:15)〜三県境界点(11:25)〜展望の伐採地[約1140m](11:35-12:35)〜
  若杉峠(13:20)〜東屋(13:25-13:40)〜中国自然歩道〜第三分岐(14:10)〜
  自然研究路〜東屋(14:30)〜第二分岐(14:40)〜若杉原生林駐車場 着(14:55)

 なぜか5時に目が覚めた。ここで寝たらおしまいなのでゴソゴソ起き出す。
今日は裕太も行くというので朝からカレーを食べて出発。早めにコンビニへ寄って
食料調達。宝塚で高速に乗ると既に車は多いが流れている。西進次第に減っていく。
加西SAで休憩し福崎から下道へ。笠形、七種、雪彦などのルートを見送り山崎へ。
インター近くのコンビニでやまあそさんを見かけたのでご挨拶。貴公子さんの車と
先に現地へ向かう。出がけにかいさん着。ちくさ道の駅に寄って裏の河原で小休止。
ここはデイキャンプも出来るそうな。この先、緑まぶしくにぎわうキャンプ場を
いくつか見送り鍋ヶ谷渓谷沿いを行く。せせらぎが心地良い。七種スキー場を抜け
峰越峠と思われるピークを乗り越して若杉原生林駐車場着。
  峰越峠の旧道    
 既に皆さんお揃いで私はいつの間にか最後の方。道の駅でゆっくりしすぎたか。
4台に分乗して峰越峠へ向かう。峠で支度が出来たらメンバー紹介。総勢17名。
にぎやかに歩き始める。旧道の峠脇にある「源流探訪ツアーコース」道標から急登。
左は植林で薄暗いが右からは新緑の光が射してさわやか。あっさりとブナの大木も
出て来る。ササがなければなお楽園である。みんなが雪の頃に行く意味がわかります。
   
ふかふかの道
 小さな谷に庭園のような林があったりもするが、植林が多くアプローチが短いので
深い山という印象はない。大所帯のせいもあるでしょう。ならば一人で歩けるかと
いうと、ちょっと腰が引けそうな熊の爪痕が残っていたりします。
デジカメの電池を交換して皆の後に付いていく次第。江浪峠の西、三県境界点には
立派な江浪峠の標識が置いてある。地図と違うので正しく表示してもらいたい。
ヤブ嫌いの人もいるので今日はないだろうと高をくくっていたら、峠へ向かうようです。
竹のヤブで歩きにくい。一人じゃよう入らんけど人数にまかせてという感じ。(^^;
   
江浪峠へ
 峠の道は幅2m 程でよく使われていたようだが、今は細い竹ヤブに埋もれている。
やまあそさんがお地蔵さんの謂われについて説明。その後思い思いに竹ヤブの中を
泳いで元に戻る。案の定、ダニが2、3着いていました。
そこから程なく展望伐採地。ここで昼食となる。高倉、くらますの左に氷ノ山、さらに
扇ノ山と素晴らしい。大きな切株が点在し小さなササに覆われた所です。
   
伐採地から見たくらます
 昼食後は林道まで下りる。姿の良い東山が見えるがあの山はヤブらしい。
林道からさらに1124mピークを超えて尾根を行く。景色の良い尾根が続く。道ばたの
日陰にはミヤマカタバミやイワウチワがひっそり咲いています。若杉峠への下りでは
右上に東屋、左下にブナの森と面白い構図です。
ひと登りの東屋で小休止。思いがけないオカリナの音。みんな聞き入って静かな山が
いっそう静か。柔らかな音色に合わせるかの様なツツドリ合いの手はなかなか絶妙です。
   
遊歩道
 ここから始まる原生林の遊歩道はなかなか良い雰囲気が続きます。山桜が下の斜面に
咲いています。途中の北側植林にはまだ雪が残っていました。時折ベンチもあり。
県境から離れて自然探求路に入ると植林はなく、昔の森の様子を今も残してあります。
時折現れるムシカリの白が爽やか。谷沿いにはイワウチワの群落もあります。苔むした
小石の間からせせらぎが生まれ、沢になる様はいかにも清い風景です。若杉峠からの道に
合流してゆらりと駐車場に着きました。自然探求路の周回だけでも充分癒されそうです。
と思っていたら、たぬきさん夫妻は集合前に周回済みと聞いてびっくり。
   
源流
 久しく参加したオフはいい山と気兼ねないメンバーに囲まれたひととき。早朝から来た
甲斐がありました。同行の皆さんに感謝です。やまあそさん、大勢の引率ご苦労様でした。
 帰路は三田西から地道に入りましたが、三田から猪名川へ抜ける道さえも渋滞しており
細い道を選びつつ何とか日が落ちる頃に自宅へ着くことが出来ました。

      若杉原生林について   

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2005.5.11. BY M.KANE