丹波・雪の横尾峠から殿田の雑木林へ             

二ヶ村不動尊近くの雑木林   
■目的地:点名・殿田(429.6m)<山域:丹波・丹南市>
■2.5万図:園部
■日にち:2006年2月5日(日)
■天気:曇り時々晴れや雪
■同行者:単独
■コースタイム:
  ため池の手前Ca160m 発(13:10)〜横尾峠(13:40)〜388m山 東の鞍部(13:55)〜
  首無し地蔵の鞍部(14:25)〜点名・殿田(15:00)〜Ca390m雑木林の谷(15:05-15:10)〜
  神社上の雑木林Ca305m(15:20-15:30)〜神社(15:35)〜高巻きの参道〜
  NTT管理道に合流(15:45)〜管理道〜ため池の手前 着(16:10)

 隠れ里さんのHPを見ていたら、割と近場の低山によさげな雑木林があるようだ。
昨日から雪が降ったり止んだりしていたが、今朝は青空が見える。のどが痛いが
歩けば直るのではと、雪が多かったら引き返すのも覚悟でいつもの遅い出発。

 車道の脇に少し雪が残るが、さすがにこの時間では路面凍結の所はなかった。
地図を見ながらJR船岡駅の手前で里に入る。農道は部外者進入禁止。すみません、
農閑期なのでちょこっとだけお通しください。車一台がやっと通れる幅の砂利道が
谷に入っていく。神社への破線道手前に小広い空き地があったので駐めさせて頂く。
 
横尾峠方面を見る 
 北に緩やかな鞍部が見える。たぶんあそこが横尾峠。林道は植林の中で終わり、
その右手に山道が続いている。谷側は植林、尾根は低い雑木。雪が積もってきたので
スパッツをつける。先週の深山は、うっかりしていてスパッツも着けず冷たい思いをした。
谷が小広い湿地になってまばらな雑木。雪の中を小川が2筋ほど流れている。
たぶんこの辺がログハウスを造って住みたいなと隠れ里さんに言わしめた場所だろう。
期待が大きすぎたか、それほど広くない。雪がなければ落ち葉だらけで景色は違った
雰囲気だったのかもしれない。
 
横尾峠南東の谷 
 さて次は横尾峠だが、植林の中に入り、登りついた所であっけなく到着。雪で覆われ、
確かにお地蔵さんがありそうで、ない。東の雑木の尾根に取り付く。枝から雪が落ちて
くるのを気にしながらしばらく登る。微かな踏み跡が斜面を巻いている。まっすぐ尾根に
上がるつもりだったが、意外と山道が付いているのかもしれないと辿ってみる。南面に
なると雪も少ない。落ち葉の斜面。徐々に高度を上げて、北に向いた所で388m山東の
鞍部にのる。下はササが少しあったが尾根筋は下草のない良い所である。

 さらに尾根を東へ登っていくと、岩がゴロゴロ、誘われるようにそのまま東へ下りた。
良く地図を見ると尾根筋は一旦南に移っている。谷を南向きにトラバースして、少し谷を
登ったら陽が射した。青空に白い雪が綺麗だ。鞍部には首無し地蔵さんが鎮座。
ここから東は広い道幅の山道が上っている。が、すぐに怪しくなってきた。低木雑木の
中を歩く。雪が靴の裏にくっついて滑りやすい。地図を時々確認しながら進む。
こんなに読図しながら歩くのは久しぶり。(^^;;
 
北東から首無し地蔵の峠 
 やがて右手に広い谷が現れる。なるほどここは良いなぁ。篠山の峠山に似ている。
まずは殿田の三角点まで登ってこよう。標石は切り開きの共同受信アンテナの横に
あった。もう3時。あんまりゆっくり出来ないなぁ。せかすように北から鉛色の雪雲。
 
Ca390mの雑木林 
 谷に戻って雑木林をしばし堪能する。電波塔へ延びる南尾根の西、鞍部を乗り越え
て神社マークへ向かう。谷は予期せず植林であった。手入れはしてあってそんなに
暗くない。雑木の荒れ地よりも歩きやすい。熊でも居そうな不気味な穴が二つ開いている
崩落地に着く。その上がまた良い感じの雑木林、307m山の北付近。窪地や段地があり
以前はこの辺りが神社だったのかもしれないなぁ。広々としていてなかなか良い感じだ。

 時間が押しているので道がはっきりする神社へ出よう。大きな杉がある。「大和谷
 大杉」というらしい。神社は大きくないが古くない。さてこの谷の破線道は参道をながら、
隠れ里さんのレポートでは荒れているということだった。時間がないのであわてたら
なお危ないかもしれない。神社の上の斜面に道があったので、それが新しい参道では
ないかとそちらへ向かう。
 
新しい参道にて 
 落ち葉のなかなか良い道だ。おまけに眺めもまずまず。深山が鯨のように見える。
本日唯一の遠望がくしくもこの参道でした。快適な落ち葉道は、もしやと思ったその
もしやで、電波塔へのNTT管理道に合流していた。出てきた参道に向いて「二ヶ村
不動尊」と小さな道標がある。管理道下りると尾根を巻いた谷筋にゲートがある。
そのままぶらぶらと里へ下りていく。途中に巡視道の火の用心プレートがあったが、
もう山道を歩く気力はなく、そのまま里から大回りで駐車地に戻った。
 雪に遊び、見知らぬ山を歩けたうれしさ、雑木林もまずまず。晩秋の雪のない時も
また来てみたいなと思いました。

  点名・殿田について   

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2006.2.17. BY M.KANE