時雨降る播州・とんがり山 オフ
山頂下の鞍部手前にて
■目的地:とんがり山(981.4m)・フトウガ峰(1082m)
■2.5万図:但馬新井・神子畑 <山域:播磨・兵庫県朝来町・生野町>
■日にち:2003年11月23日(日)
■天気:小雨
■同行者:しまださん、やまごさん、OAPさん、Nさん、Kさん、Yurikoちゃん
■コースタイム:
菖蒲沢の林道P発Ca665m(10:30)〜営林小屋跡Ca800m(11:00)〜鞍部Ca905m(11:25)〜
とんがり山(11:40-12:25)〜段ヶ峰北東尾根の上1064m付近(13:00)〜縦走路(13:15)〜
フトウガ峰(13:30)〜Ca885m鞍部(13:50)〜伐採尾根〜菖蒲沢の林道P 着(14:10)
【林道へ】 久しく山に行かず、急遽、やまあそオフに加えてもらいました。
六甲が青空の下で大きい。さすがにオフの日はいい天気 ...ところが社辺りから雲行きが
怪しくなり、フロントガラスには雨粒も落ちてきた。生野に着いても怪しい天気。
久しく会って嬉しい面々が揃ったところで、そのうち晴れるよと菖蒲沢へ移動。林道は集落の
先からダートになった。この辺りの山ではお馴染み、尼崎山の会の白い杭が沢に立つ。
沢の前の駐車スペースに停めて林道を歩く。
しばしの林道歩き
【植林と沢】 向かい尾根の雑木林はすでに葉が落ちている。不動滝に立ち寄り、
林道終点から植林の中へ。沢を何度か渡っては返す。薄暗い山中に営林署の看板。手書きで
とんがり山の方角が記されいた。杉の落葉でふかふかの踏み跡が続く。倒木にはたくさんの
苔が着いていて、山深さの雰囲気がむんむん。湿地状の小広い荒地が営林小屋跡。地名は
「屋敷」というそうな。ここからは、鹿除けネットのゲートには入らず、沢沿いに登る。
ゲートを入って上り詰めればフトウガ峰北の鞍部になるそうだが荒れた道かもしれない。
植林前半あたりの沢
【鞍部へ】 さらに何度か沢を渡り、つかず離れず登っていく。沢の飛び石は見た目よりも
滑りやすく要注意。植林を抜けると雑木の落ち葉で敷き詰められたゆるい斜面に着く。(冒頭画像)
赤や黄の葉が少し残っていた。ガスが出てきて少し幻想的。ヌタ場もある。
ここを少し登れば、尾根の鞍部。しまだ隊長の誘導に従い、西へ少し下ってソマ道を歩く。
植林の合間から北西の景色が見えるポイントも今日は真っ白。
【眺め】 つづら折れの急登を少し頑張ると山頂である。先客の単独おじさんと入れ違い。
ここも周りは真っ白。時間稼ぎに昼食。OAPさんの無線を小耳に挟みつつ過ごしていたら
わずかに雲が晴れた。切れ間から生野方面への南東尾根や達磨ヶ峰への尾根、そして笠形と
思われる山影、その先に光る瀬戸内海が見えた。しかし、それもつかの間、また雲に隠れる。
南東尾根が現れる (山頂から)
【尾根】 山頂から尾根伝いに下りて北西ビューポイントからも少しだけ展望が出来た。
植林と黄葉の混じった谷、笠杉山の頂は丁度雲の中。遠く藤無山だろうか、葉の落ちた薄茶の
山が日差しを浴びている。植林尾根の上をゆるりと上り返して、菖蒲沢源頭に着くと雑木に変わる。
由李子ちゃんが質問、苔の上に載っている白いもは? なんと雪である。昨夜に降ったものだろうか。
もうそんな季節。だんだんきつくなる斜面を上り詰めるとアセビとササの広い尾根。ガスの向こうで
鹿が飛び跳ねていった。
ササ尾根にのる (段ヶ峰北東の1064m点付近)
【霧中】 雨足がほんのり強くなった。ここからは広く白いガスの尾根を行く。ササには鹿道が
縦横についていて、歩きやすい所を選びながら行くと方角を見失う。一応コンパスを出す。
スパッツを着けていたが、ササやアセビで膝が濡れてきた。そろそろ通常の縦走路に出る頃、
周りは背の高いアセビで覆われている。濡れたくないので歩きやすい所を探すも立ち往生。隊長が
「おーい、たすけてぇ」と声を出すとすぐ近くから「おーい」と声が返ってきた。比較的ササの
低い所を分け入ると数人が見守って下さる縦走路に出た。意外と元気なグループに声を返した
人たちは拍子抜けしたかも。お騒がせして済みませんでした。
下山する尾根を見る (フトウガ峰南東のCa885m鞍部から)
【伐採】 フトウガ峰へ上り返すがガスで真っ白、展望なし。20m程の風力観測ポールが立っている。
これは晴れていたらさぞ目障りだろう。休まず南西の鞍部へ下る。4年ぶりに来た当地は伐採の進み
具合に唖然とするほど刈り上がっている。『菖蒲沢を経て生野駅110分』の道標に導かれ下り、
鹿除けネットまでトラバース。ゲートを開けて閉めた後、濡れた粘土の道を滑らないように気をつけて
下ると駐車地に出ます。今日は生憎の天気でしたが、みんな無事に過ごせて何より。また行きましょう。
東への帰路では西日に黄葉が燃えています。時雨に小雪もあれば夕焼けもある一日でした。
段ヶ峰について
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2003.12.20. BY M.KANE