羽豆川の鋭鋒・早春の寺山を行く     

 北の尾根から見た寺山 
■目的地:高畑山(482m)・寺山(492.4m)・広照寺山(440m) <山域:北摂・三田市・宝塚市>
■2.5万図:木津
■日にち:2002年3月10日(日)
■天気:晴れ後曇り
■同行者:貴公子さん、佐竹さん
■コースタイム:
  大舟寺駐車場 発(10:30)〜林道〜高畑峠(11:30)〜高畑山(11:45)〜南のザレ場(12:20-13:00)〜
  寺山(13:30)〜広照寺山〜南東麓の林道(14:25)〜大舟寺駐車場 着(15:10)

【寺山と広照寺山】 この山はふもとの羽束川の里から見るときれいな三角錐が目立ちます。
貴公子さんのお誘いもあって寺山・広照寺山へ行くことになりた。姿は以前から気になり、
やまぼうしさんから頂いたレポートでその名を知り、昨年は妻恋地蔵さんのオフも催されたの
ですが機会に恵まれず、やっと登ることができました。

羽豆川から望む寺山(左)と広照寺山 
 
【林道の枝道】 集合場所の大舟寺駐車場には既に二人とも到着。香合新田へ回って高畑峠の
予定であったが、妻恋地蔵さんのレポートを参考に大舟寺前の林道から高畑峠へ入ることになった。
駐車場に車を置かせていただき、民家の中を縫って北へ延びる林道を歩く。家の角に古びた小さな
「昼ヶ岳縦走路登山口」という手製道標。この鄙びた様子がこの山の訪問者の数を物語るようだ。
 植林の中に入ると大きなゴミが置き去り。右手に沢が出てきてこれに沿って歩く。
何度となく現れる枝道で沢を渡っては高畑山の方へ逸れるがどうも違うようだ。一時は高畑山の
西からその頂を見上げる所に辿り着いたが、そこから先はヤブ。足下にはフキノトウに春の陽射し。
林道まで引き返して北上する。正解は沢を右に見ながら付かず離れずである。あとで地形図を良く
見れば破線道がそうなっているのに気づく。(^^;

高畑峠への道 
 
【峠道】 沢をかなり下に見るようになってから、地図にあるため池に到着。水面は静か。
直ぐに倒木が道を塞ぐがそのまままっすぐ行って分岐を右へ。直ぐの5叉路ではまっすぐにある
土橋を渡る。三叉路は鳥飼山へ行くと思われる左の道を見送ると、よく踏まれた雑木林の山道。
大峰山南麓のような道だ。右左と湾曲して峠に着く。鳥飼山側に屋根と形定かでない石仏がある。
お供えが置いてあった。

【尾根道へ】 峠から南に低木のうるさい斜面を登る。尾根の踏み跡は途切れ気味。何とか辿れる。
汗が出てきた頃は背後に鳥飼山が現れ、右下に香合新田の里が見えたりする。高畑山のピークは
雑木林の中。ピークを過ぎた辺りで南に寺山へ続くかわいい尾根が見られた。
下りはそのまま南の支尾根に入り込みそうなところで、右に逸れる踏み跡を辿る。倒木多い。
レモン色したアブラチャンの花が逆光に照らされていた。
アセビ
ザレ場の白い花 
 
【緩急取り混ぜの径】 鞍部を登り返すと低い松の木に囲まれたザレ場に着く。西に大船山が大きい。
ここで昼食にする。眼下には羽束川の谷や標高点261m西のため池が見える。静かである。まだ冬枯れ
残る紫帯びた大船山を背景にアセビの白い花が良く映える。
 昼食を終えて軽いアップダウンの末に寺山北の鞍部へと向う。目の前には枝越しに端正な三角錐が
迫ってきた。
わずかな眺め
寺山山頂から三草山(右)と竜王山 
 
【落ち葉の径】 寺山への登りはなかなか手強かった。低木も多い雑木林の中を汗かきながら登る。
そろそろかそろそろかという頃にやっと平坦になったら直ぐに三角点があった。
雑木林の中であるが、北東と南西にわずかな切り開きがある。北東に高岳は霞んでよく見えない。
南西は三蔵山と今井岳は特徴的でわかりやすい。その左奥には三草山と竜王山。
ここの西側斜面は城跡のような石垣に似た地形が雑木の下にある。全て落ち葉で埋められたいい山だ。
立派な炭焼き窯
降り立った林道の窯 
 
【里の道へ】 踏み跡は南に落ちる。木の幹を掴んで落ち葉で滑らないよう注意する。
やがて平坦となる。西斜面へ踏み跡があり大舟寺に近そうだが、尾根を辿ることにした。
その先が広照寺山と思われるが。私は気が付かないまま尾根を下りていくことになる。
いつの間にか少し東に向いてササヤブを抜けると林道に出た。立派な炭焼き窯跡がある。
向いの植林の中からは、チロチロと沢音が軽やか。里の道はのんびり話をしながら駐車場へ。
 ほとんどが雑木林の尾根、やぶもそこそこ、道迷いもちょこちょこあって充実の歩きでした。
貴公子さん、佐竹さん、ご苦労様です。帰りは「つくしの里」でよもぎ餅を買って帰りました。

  寺山について   

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2002.3.21. BY M.KANE