ブナうねる播磨・竹呂山          

 
972m山の北辺り 
■目的地:竹呂山 (1129.2m) <山域:播磨・宍粟市波賀町>
■2.5万図:西河内
■日にち:2007年10月06日(土)
■天気:晴れ
■同行者:やまあそさん、たぬきさん夫妻、わーさん
■コースタイム:
  林道分岐Ca645m 発(10:25)〜林道終点小屋跡(11:25)〜南尾根Ca1000m(11:50)〜山頂(12:20-13:10)〜
  南尾根Ca1005m(13:35)〜972m山〜カンカケ越峠(14:50-15:05)〜林道分岐Ca645m 着(15:40)

 そろそろ秋の風。ススキの山へ出かけよう。タイミング良くやまあそさんのお誘いがかかる。
加西SAでついついラーメンを食べてしまい、余裕で着くはずの集合場所は刻限ぎりぎり。
既に皆さんお揃いで、いつものことながらお待たせしてすみません。m(_ _)m
 やまあそさんから地図を頂き、車で林道へ移動。わーさんはカンカケ越峠から取り付くとのことで
山頂での再会を期して分かれる。
 
林道分岐からスタート
 杉植林の中、林道を歩く。半年ぶりのやまあそ節は健在。植林は時々途切れて、左の尾根には
広葉樹の緑、右下は清々しい沢水が流れる。
進むにつれ林道も趣が増してきて、苔むした倒木やキノコなど発見の連続。
 いよいよ車も通れない様になり、谷道の様相。若いブナなども現れてきていい雰囲気になる。
いい天気で陽射しは緑の葉を抜けて射し込む。新緑の季節と見まがう程の輝き。
 林道終点に着く。小広い場所に苔の生えた柱が倒れて残っている。ここから谷がふた手に上っている。
今日は谷の間の尾根を上る。というのがやまあそさん曰くの正道ということです。
 
尾根途中のブナ
 今までの林道歩きからすると少し急になる。しばらくするとブナがたくさん現れて来た。
大きな幹はホッとする。わーさんが登って来るであろう南尾根に合流、Ca1000m。
尾根上を登って左に曲がる所で、前方に立派なブナが枝を広げていた。Ca1040m。
後から気配がしたなと思ったらわーさん合流。
 
竹呂山 山頂
 以前はササで覆われていたという山頂は林の中。まだ暑いこのごろでは丁度いい。
今はササも少ない。思い思いに昼飯。
食事が終わるとわーさんから三室山への道の様子を見てみましょうと提案。空身で行ってみる。
すぐに尾根が北に向きしばらくすると木の間から三室への尾根が覗く。やまあそさんによると
ササの藪がすごいという。コブのようなピークが見えるのは下ショウ台(1198m山)、
その影に隠れているようだが奥に中ショウ台と続くそうだ。
 
山頂の葉っぱたち
 山頂に戻って南尾根をカンカケ越へ辿る。相変わらずのブナの尾根。登りの時に合流したCa1000mから
更に南下する。同じような林が続いて感激も薄れた頃、Ca965mコブを越えて素晴らしい林に出合う。
なんだこりゃゃぁぁって感じ。
緩やかな広い谷にブナがほいほいと伸びています。もう堪りません。わーさんがもっとすごい所があるよと
言われていたのは嘘ではありませんでした。
 
苔もキノコも寄ってきます
 どこでも登れる972m山への斜面。今日は経験者と一緒なのでブナに惚けて居れますが、
この辺りも読図をきちんとしないといけません。
それにしてもいい林が続きます。播磨の芦生と言ってもいいでしょう。素晴らしい。
植林の中でよくぞ残してくれました。願わくばこれ以上、この森を浸食しないで下さい。
 しばし夢のようなブナの尾根歩きが続く。時折、東の方の山並みが覗くが一山しか同定できない。
Ca965mコブを過ぎて南西よりの尾根に入る。鞍部を登り返す頃になると大きなブナがあるものの
低木が増えてくる。Ca905mのコブで南東に採り、足下は枝打ち痕が五月蠅い。峠へ下りる頃は植林の中。
 
Ca905mのコブ付近
 峠脇は2m程の崖になっているので下りる所を西寄りに選ぶ。峠に下り立つと、わーさんの車がある。
ススキの中を少し登ったら西の山並みが開けた。展望としては本日一番の開放感である。(^^;;
後山が大きく裾を広げて見える。沖ノ山もちょこっと顔を出している。
 
カンカケ越峠から後山
 峠から更に南の尾根は植松山へ繋がる。山には事欠かない豊かなエリアである。
林道をぶらりと話しながら駐車地の分岐へと下りていく。道脇には時々いい感じの谷が下りてきていて、
あぁ、この上はあのブナの森かと今日の歩きを振り返るのでした。

 皆さん、いい山をありがとうございました。
道の駅で自家製パンと地元のゆずみそを買って帰りました。

 竹呂山について 
 
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2007.10.25. BY M.KANE