展望素晴らしい丹波・高見城山      

北東から見る高見城山  
北東から見る高見城山 (中央)
■目的地:高見城山(485.2m)<山域:丹波・柏原町・氷上町>
■2.5万図:柏原
■日にち:2001年2月10日(土)
■天気:曇り
■同行者:丹波のたぬきさんご夫妻
■コースタイム:
  丹波悠遊の森 駐車場 発(10:10)〜キャンプ場〜展望台分岐(10:30)〜
  山頂(11:25-13:05)〜グレイの鉄塔(13:15)〜石戸山分岐(13:20)〜遊歩道〜
  赤白鉄塔(13:35)〜駐車場 着(14:20)

【悠遊の森】 入り口の駐車場にはすでに母たぬきさんが来られていた。
この駐車場のすぐ隣は背の高いコナラ?の林。下には落ち葉が敷き詰まっている。
いかにも悠々の森にふさわしい雰囲気で迎えられる。
父たぬきさんは用事のため追っかけて来られてるということなので、お先に歩き出す。
林の中にレストラン、トイレ、管理事務所、ケビン。みな小ぎれいである。
 途中で父たぬきさんから母たぬきさんへ無線が入り、今、車で向かっているところ。
道標に従ってキャンプ場を抜け、野外学習の一環と思われる竹炭作りやドラム缶オーブンの
広場を右に横切ると山道になる。

【遊歩道】 松の混じった雑木林の中を遊歩道が延びる。くねくねと登ると尾根に出る。
右(北)には展望台のある259m山への道。左の上り道が山頂へ向かう。白っぽい土の上に落ち葉
などがまぶされた明るい道である。しばらく歩くと北の方が開ける。山や氷上の話を伺う。
この前後、話しながらのため道の様子はうろ覚え。
 さらに上っていくと無線機に入感。父たぬきさんがすぐそこまで来られている。おーいと
呼べば声が聞こえるほどの近さだった。上ってこられるまで待つ。息を切らして無事合流。
 この先も歩きやすい山道が続く。時々シダが間近に生い茂ったりする。雪はなかったが、
上がってくると林の日陰にぽつりぽつりと残っているのが目に入るようになった。
向山を眺める  
山頂から向山を眺める
【山頂】 亀井戸の説明板で小さな谷を回ると分岐。左は山頂を巻く道。右にあがっていくと
程なく山頂。城跡らしい段丘が残る。立派な山名柱が建つ。周りは360度すべて見晴らしが利く。
南に大きく石戸山が尾根に続くがその前をレースのように高圧線が横断し、それを繋ぐ鉄塔の
足下は生々しい土色。それを除けばなみなみと続く山また山。南西に山南の石金山、年初に登っ
た蛇山、西に笠形山から千ヶ峰。白い頂を覗かせている。北西に白山が眼前、弘浪山、水山。
北東に五台山、向山その裾に氷上盆地を流れる加古川。東は薄い三岳から三尾山までの多紀アル
プスと白髪岳。そのほかにもぞろぞろと並ぶがまだまだ未知の世界である。北にはかすかに粟鹿
峰が顔を出している。前回の母たぬきさんが登られた時はもっと遠くの三岳山や大江山まで
見えたそうである。確かに、兵庫50山にすべき山とは肯ける。
多紀アルプスを眺める  
山頂から多紀アルプスを眺める (中央奥が三岳)
【交信】 たぬきさん夫妻はしばらく無線に耳を傾け、お知り合いと繋がったようだ。交信。
そうこうしていると北の方が白くなり五台山までもかすむ。兵庫北部の予報は時々雨か雪だった。
うーん、やはり石戸山はあきらめてここで昼食にする。食事の間も山や無線の話。
これだけ山が並んでいたらネタには困らない。誰々さんがこんな感じであの山を歩いた。とよく
覚えておられる。
 しかし、いつも無線で繋がるメンバーから今日は入感ない。そろそろ下りようかとしたときに
母たぬきさんがWMさんの声を捕まえた。金剛山から。なんと彼は今年3度目の金剛山である。
下りかけたときにまた他の方から入感。話しながら下りる。しかし、北側の道は一変して少し
崩壊気味のところがあり、足元注意。
山頂直下の道  
山頂直下の道
【鉄塔】 すぐに露地の痛々しいグレイの鉄塔下となり、ここを巻く。その先、487m山手前で分岐。
まっすぐが石戸山、今日は左に折れる。道の様子が草刈りでもしたかなと話ていたら、徐々に高度
を下げるところで黒いプラスチック階段が現れた。かつての遊歩道は巡視道へと姿を変えている。
この1、2週間の出来事のようだ。さらに、道の真ん中の落ち葉が延々と掃いてある。「一本道な
ので、そこまでしなくてもいいんじゃないのぉ。」「落ち葉の方が歩きやすいね。」
 赤白鉄塔下の露地に着くと、右手に石戸山の東尾根が伸びる。左は高見城山の東面が壁のように
立ちはだかる。こんな斜面に鉄塔を建てるのもすごいと思うが、あんな急峻な山に城を造るのも執
念のようなものを感じずにはいられない。
 風が吹いてきた。いよいよここも雪が降りそうな気配となる。
高見城山の東面  
高見城山の東面
【古道】 しばらく雑木林の中で風は和らぐ。平坦な道と緩やかな下りが続いて松のまばらな露岩
につく。左下に石戸の里が見える。かつては柏原へ峠を越えての往来があったそうだ。ここから下り
て鞍部の先の380m山を乗り越えるとその峠に着くが、天気も気になりっていたので鞍部から左の谷へ
下りることにした。倒木の多い荒れた植林の中、山道はやがて水の少ない沢になってしまった。
 土が大きくえぐれたところで道が判りにくくなったが、葉のついた枝が残る倒木に隠れていた。
小さなササの下ばえを抜けると程なくため池の前にでる。静かな水面。峠から下りてきた林道がこの
前を通り、左にすぐで駐車場。
 暖かいコーヒーを頂いて一息ついたとき丁度雨が落ちてきた。挨拶もそこそこで失礼してそれぞれ
帰路に就く。丹波のたぬきさん、今日はお忙しい中ありがとうございました。
石戸への峠  
ため池から石戸への峠


  高見城山ついて   

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2001.02.24. BY M.KANE