白い樹の世界・高見山オフ 山行記


        
 高見山は台高山脈の最北に位置する。
木津峠からの姿のいい三角錐が印象的。
 霧氷で有名。
休日は近鉄榛原駅から霧氷バスが出る。
 
 今日は低山徘徊派のオフ。
前日は一日中雪だったが、うって変わって青空。
霧氷と素晴らしい展望で最高のオフになりました。


         写真は国見岩近くの霧氷
                  97.2.23. 

 
 霧氷と展望の写真 を見る。
       (約265KB/4葉)

■目的地:高見山(1248.9m)
■日にち:97年2月23日(日)
■天気:快晴
■同行者:あきゆきさんご夫妻、芳村さん、
     PLUTOさん、佐竹さん

■アクセスとコースタイム:

  自宅発(6:50)〜東梅田(7:45)〜谷九(8:00)〜(地下道)〜
  近鉄上本町地上駅(8:10)
  近鉄上本町駅発(8:15)〜榛原着(9:06)〜(霧氷バス)〜
  高見山登山口(10:15)

  高見山登山口発(10:30)〜古市跡(11:00)〜雲母曲(11:10)〜
  小峠(11:25-11:35)〜乳岩(11:50)〜国見岩(12:10)〜高見山頂上(12:45〜昼食〜13:35)〜
  国見岩(13:55)〜分岐(14:05)〜高見杉(14:20)〜高見平野(14:55)〜バス停(15:15)

  高見平野バス停発(15:25)〜(霧氷バス)〜榛原駅着(16:00)
  榛原駅発(16:25)〜上本町乗り換え〜なんば〜阪急梅田(17:40)〜自宅着(18:50)

【高見山への道のり】 6:15起床。スキー用のパンツもはいての重装備とする。
クルミパン2ヶと野菜ジュース。ちょっと少ないが時間がない。6:58のバスに乗る。
 阪急川西能勢口駅でおにぎりを買う。駅にもコンビニが出来て一段と便利。
乗り換えもスムースにいって予定通り近鉄上本町駅に着く。宇治山田行きの大阪線は
地上の方の駅である。少し戸惑う。ホームはハイキング客でごったがえし、ひと箱4、50人位か。
この人達みんなが高見山に登らないことを祈りながら列に並ぶ。鶴橋からもどっと
乗ってくる。満員状態。こりゃ凄い山になりそう。

 榛原に着くと人の流れに任せて改札を出る。あきゆきさん発見。やがてみんなの顔
が揃う。霧氷バス切符売場も長い列。懐かしいヘップバーンさんの顔。大江山以来。
我々の切符も代わり並んで買っていただいた。ありがとうございます。
 最後のバスに乗る。
 途中、新木津トンネルを抜けると車窓から高見山の姿が見える。
あきゆきさんに教えてもらった。惚れ惚れするようなきれいな三角錐だ。
「あんな急坂を登るんですかぁ」「手前方向から登るから楽なもんよ」とのこと。

【登山口】 ハイカーの多さからして派手な登山口を想像していたのですが、
あにはからんや、ひっそりと里の雰囲気の残る静かな所です。
(ハイカーさえ居なければ...^^;) 
点呼をやっているグループあり、路上駐車も多い。(20台近い)
 我々は身支度して最後の方で出発。道脇にある臨時売店のおばちゃんから
「気ぃつけて、行ってらっしゃーい。」の一声。なかなか好感が持てました。
足元はスパッツのみでアイゼンはまだ。しかし、いきなり踏み固まったつるつるの
道が待ち受けていた。

【旧伊勢南街道】 立派な杉林の中、滑りやすい石畳道。ポツリポツリと立て札あり。
古市跡、雲母曲(きららひじ)。このきららひじは、行く人みんながその名の響きに
酔いしれながら通っていました。
人が多くて時々渋滞します。あきゆきさんに付いて脇から抜かして行く。
 「小峠」でアイゼン着用。昨晩一回だけの練習だがうまく履けた。
ここから急登が続くのでヤッケは脱ぐことにする。
さて行こうかというときに、上から下りてきたおばちゃんが霧氷の綺麗さに興奮気味。
ふむふむと聞き流して登り始める。
 いきなり狭いステップのコンクリート階段を登って、その後すぐ地道のジグザグ登り。
だんだん雪道になる。それにしても腹へった。やはり朝飯が足りなかった。

【霧氷の展覧会】 国見岩あたりから青空をバックに霧氷がぼちぼちと咲いてきた。
逆光に白く輝く。落ち葉のふわふわ茶色の木の尾根をバックに咲く霧氷もある。
大峰の眺めが霧氷越しに見えてきた。なつかしい鎧岳や倶留尊山も遠くに並ぶ。
 歩く雪道の両側に白い作品展が続く。写真よりもやっぱり実物はすごい。
それでも写真を撮りまくる。(^^; 展望が広がってくると腹へったのも忘れて小走り。
でも、やっぱり腹へった。すれ違う人はいろんなスタイルで登っている。
運動靴にアイゼン、長靴、薄着の人、私よりも厚着の人。写真をとる人が多い。
鎧岳方面をバックにエビのしっぽが出てきた。すごい、すごい。

【大賑わいの山頂】 我々のパーティは思い思いに写真を撮ったりして登るので、
バラバラに山頂に着いた。ヘップバーンさんは20分程待ったとか。避難小屋の上に
展望台が有る。絶好の展望である。室生の山々、薊岳、国見山、大普賢、大峰等々。
高角神社の横を通って三角点とおぼしきところに着く。足の踏み場もない人である。
ボーイスカウトの一団もいる。三峰山を眺める。
 さて、昼飯にしたいところだが、座るところもない。ヘップバーンさんが展望台の
一画をキープ。さらにシートも提供頂く。何から何までお手数かけてすみません。
セーターとヤッケを着込み、暖かくなったところに芳村さんから早速、ウイスキーの振る舞い。
「山崎」の味は大峰の眺めを肴に格別です。黒砂糖も良かった。
記念写真は大峰山系をバックにして撮ることに。それにしてもいい眺めだ。

【展望を惜しんでの下り】アイゼンが威力を発揮。なければころころ落ちそうだ。
だんだん、膝が笑い出してきた。それにしても、展望を失うのがもったいないなぁ。
山頂を振り返りながら下りる。分岐は高見平野へ下りる。室生の山が尾根ごしに近く見えてきた。
ちょっとピッチが速いかなぁ。ぐちょぐちょ道もある。
 途中、樹齢700年とも言われる大きな高見杉を撮る。暗いので写っているかどうか。
やがて、雪も少なくなってきたのでアイゼン外す。やはり歩きやすい。
アイゼンは泥が付いているので手にぶら下げて行く。
 右に沢があり、快い音が響いてきた。覗いてみると氷が残っている。

【帰路のバスにて】 下平野に到着。アイゼンの洗い場を探す人が多い。
民家の雨樋から落ちる雪解け水で洗っている人もいる。
 私と芳村さんは舟の浦橋を渡って平野川でアイゼンを洗う。
その後、日だまりでのお茶一服がおいしい。ずっとはいてたスキーパンツを脱ぐと、
身軽になってすっきりした。
 臨時バス停へのポカポカ道を歩く。一台やり過ごして次のバス最後部に陣取る。
ヘップバーンさんからサンドイッチを頂き、これまたいつもありがとうございます。
PLUTOさんに北アルプや比良の話を聞く。ポカポカ陽気とウイスキーでいい気持ちのため、
すみません、後の方は半分しか聞いてませんでした。(^^ゞ
 車窓からの高見山の姿が忘れられない。写真を撮るんだったなぁ。
榛原に近づくと額井岳の富士山状の山容がこれまた印象的。
 今まで経験したことのない素晴らしい山の一日でした。
ありがとうございました。 

  高見山について   

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1997.2.26. BY M.KANE