不動滝から砂尾根を経て帝釈山へ        

 
砂尾根からシビレ山東尾根
■目的地:帝釈山(585.9m) <山域:丹生山系・神戸市北区>
■日にち:2008年1月14日(月)
■天気:曇り時々晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:
  不動明王駐車地 発(12:10)〜不動滝(12:25)〜砂尾根269m地点(12:40)〜谷道〜シビレ山北Ca385m鞍部(13:15)〜
  東の谷道〜朝日山からの縦走路合流(13:35)〜本淡河町分岐(13:38)〜帝釈山北側分岐(13:40)〜
  丹生山からの縦走路合流(13:45)〜切り通しの鞍部(13:53)〜帝釈山(14:15-14:35)〜七社前バス停分岐(14:50)〜
  岩谷峠(15:20)〜自転車〜不動明王駐車地 着(15:50)

 最近、寒いのでノーマルタイヤとしてはゆっくり出ようという感じになっている。ただ単に寒いだけなのだが。
今日もあまり考えていなかったので、やまあそさんのアドバイス通りのコースとする。岩谷峠に自転車を置いて
不動明王から帝釈山を登るコースである。

 淡河の町は初めて来たが能勢界隈に似た雰囲気の良いところである。山陽道で何度か通過しているが
そのたびにいい感じの雑木林が気になっていた。
淡河八幡神社を過ぎて淡河川を渡って不動滝への道を行く。雑木に入るとすぐ行き止まり。「勝雄不動明王」の
幟があるので、ここがその駐車地だろう。2台駐車してある。既に正午近いので軽く巻き寿司で腹ごしらえをし、
足下支度をして出発。
 
不動明王への参道
 コナラやマテバシイのような落ち葉の道が沢の上についている。小さな橋を渡って行場を過ぎ、コンクリの階段を
登っていく。黄色いテープにシビレ山の文字。これが緩やかルートというものか。南の尾根に取り付くように延びている。
せっかくなのでお不動さんを拝んでいこう。更に石段はきつくなる。
一瞬だけかなり険しい上りを越えたら、こぢんまりとした祭壇と滝があった。きちんと祀ってある。
 
不動滝近くの登り (さらに激登りあり)
 さて、かなり上がったので下りるのがもったいなくなった。まだこの先に登り道がついているので行ってみる。
すると土手のような激登り斜面。鎖やロープがついている。ついつい登ってしまう。鎖もロープも怪しい雰囲気なので
補助程度に掴む。しかし、頼りの木々はまだ小さくて抜けかけている。否応なくロープに頼ってしまうところもある。
いきなり、やまあさそんの推薦ルートとは違うが、これはこれで新しい報告ができるかもしれない。まさかこんな所を
MTB担いで来れるわけもないし。(あとで聞くとMTB担いで登ったことがあるそうだ...)
 
砂尾根から北望
 登りきるとシダと松の生えた尾根。砂の露地が横たわる。天気も良くなってきた。北に展望あるも山名はわからない。
たぶん、一番奥は千ヶ峰や篠ヶ峰と思われる。山肌が雪で白い。その手前に低い山並みと冬枯れの淡河の丘陵が
広がっている。東は西光寺山や白髪岳。ここで昼にすれば良かった。向かうシビレ山方面、谷や斜面は一面の雑木。
植林がないのはわくわくさせる。谷の向かいの支尾根にも砂地が見える。

 しばらく楽しんだ砂尾根も左の谷に下りる道になる。途中、部分的にシダが激しく生い茂っている。
谷の沢はほとんど水がない。日陰ながらいい感じの雑木林。やがて右岸の斜面をつづら折れに登ると鞍部に着いた。
シビレ山は南に登らないといけないが、十日ほど前に行ったのでまだ未知の道、東の谷から丹生山方面へ行ってみる。
雲が出て薄暗い。谷道なので尚更。朝日山北面へ取り付いて少しずつ高度を上げる。徐々に南へ曲がる。
 
シビレ山北Ca385m鞍部へ上りはじめ
 炭焼き跡や丁石を横目に落ち葉の道をいくと見覚えのある道標。左に朝日山からの道。
更に進んで淡河本町分岐を過ぎ鞍部に着く。帝釈山へはメインルートと思われる丹生山側から入ろうと思っていたが
ここからも細い道が登る。今日は良く踏んだ跡があるので近道になろうと登る。よく見ればMTBの跡のようだ。
すぐに平坦となり下の道のすぐ上を行く。「丹生城濠跡」の標示を過ぎて、薄暗い林の中。やがて三叉路となり
メインルートに合流。そのまま帝釈山方面へ向かう。

 この先、嫌というほど道標が頻繁に現れ、薄暗い林で心細くなることを和らげてくれる。しかし、ただ歩けばいいという
だけでルートファインディングの面白みはない。そのためか、時々現れる枝道にはついつい引き込まれる誘惑がある。
「丹生会館」や「鉱山跡」と記されているところもあれば、何もない道もある。ちょっときつくなった帝釈山への登り。
あっけなく山頂に着く。石の祠が3基。分県ガイドには展望が良くないとあったのであまり期待していなかったのだが、
今までの縦走コースはずっと林の中。南に開けているだけでも晴れ晴れとする。丁度、陽が射してきた。
 
帝釈山から西六甲方面
 淡路島が大きい。瀬戸内海が金色に光る。雄岡山、雌岡山の先に家島諸島、その先少し南に高い山の島。
小豆島だ。星ヶ城山の標高は800mを越えるので淡路島の山より高い。今更ながらその存在を肌で感じました。
真南には、冬枯れの山田の里山。その向こうが西六甲。さらに明石大橋から淡路島、大阪湾と続く。
ラーメンを食べながら眺めを楽しんでいたらまた北から雪雲が近づいてきた様子。
 
老木
 荷物をリュックにしまって東へ下りる。急な下りとなりトラロープがつけてある。時々アカガシと思われる常緑の老木が
散見される。「七社前バス停」分岐を過ぎる。下りの道は南に向いていたので北東の岩谷峠とは向きが違うなと思ったら
途中で180度近く方向転換。北に向いて、コブのある尾根を行くようになる。なかなか良い感じの雑木林。
 岩谷峠手前の鞍部で西に下る山道。たぶんやまあそさんらがMTBで下りた谷の破線道と思われる。デボしておいた
自転車は盗られることなく健在でした。

 R428を北進。ほとんどが下りの道。冷たい風が耳に痛い。時々振り返って歩いた尾根を見る。北の眺めも良い。
車で走るよりもずいぶんと景色が楽しめたのは望外の幸せ。淡河道の駅や八幡社の前を過ぎ、駐車地へ。
帰りに饅頭を求める。豊助饅頭、ひっきりなしに車で買いに来る人がいる。店内は座ってひと息つけるスペースもあり
粋な作りである。帰って家族と食べたが、食べやすい大きさとあっさりした甘さが良い。
 
淡河から見た不動滝の谷


  帝釈山について   

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2008.2.9. BY M.KANE