ヤブを抜けて早咲きツツジ・城ヶ岡 山行記 

 
  山頂で迎えてくれた 
       ミツバツツジ
 
          1998.3.1. 
 
 
 

■目的地:城ヶ岡(330m)    <山域:北摂・兵庫県三田市>
■2.5万図:藍本・三田
■日にち:1998年3月1日(日)
■天気:曇り時々小雨
■同行者:単独
■コースタイム: 地名も道標もわかりにくい所なので文章調でいきます。(^^;;

    有馬富士公園 駐車場発(14:20)〜福島大池への道脇から踏み跡へ(14:35)〜

    峠の様な所を右(西)のヤブへ入る〜こぶを乗り越え沢を二つ渡る(14:50)〜

    雑木林の尾根〜踏み跡明瞭〜シダの巻き道〜「神崎林業」木柱(15:10)〜

    山頂の左(南)を巻きながら緩やかに登る〜峠で右(東)の踏み跡へ(15:15)〜

    ヤブを登る〜露岩をよじ登る〜山頂(15:25-15:40)〜来た道を引き返す〜

    しばしヤブに迷う〜こぶの手前の二つ沢(16:15)〜公園 駐車場着(16:35)


【城ヶ岡】 三田市の東部郊外にファミリー向きの有馬富士公園がある。ここの
駐車場や遊歩道から西に、とんがって露岩を従えたピークが目をひく。それが城ヶ岡。
三角点や標石はない。
 今日は朝から雨模様。天気予報は午後から回復というが、その兆しなし。
一旦13:00頃に公園 駐車場に来てみたが、すごい降り。しかたなく北の「峰ヶ畑」と
いう山の取り付きを確認しに車で林道に向かう。そこからまた、有馬富士公園へ引き
返すと雨もやんだようなので歩いてみることにした。
 公園 駐車場は17:00閉門なのでタイムリミット付き。(^^;
 
  有馬富士公園からの城ヶ岡 
 
           1998.3.1. 
 
【早速ヤブへ】 有馬富士公園から福島大池への道を下りていくと小屋が現れ、 次に民家がある。その手前の脇から排水路をまたいで踏み跡へ入る。入り口はヤブの ように見えたが、ちゃんと下草が払われており、雨が降らなかったら歩きやすい 良い道だろう。三田の地図は持たず、藍本の地図から丁度南にきれてしまった場所に いるようだ。藍本の地図で目星をつけて、峠の様な所を右(西)のヤブへ入る。  獣道しかないようなヤブである。やがて足元は苔がはびこり、獣道も消える。 踏む場所を選びながら、枝をかき分けかき分けコブに到達、方角を確認して 沢音のするヤブを下りる。幅1mほどのさほどきれいでない沢を飛び越え、背丈を超す ササのヤブにはいる。泳いでいくとまた幅1.5mほどの沢。砂の河原の様になっている 所を飛び越えて、ヤブの急登。木の根元をつかみ、茨に刺されながら登る。 【踏み跡あり】 何処までもヤブが続くかと思っていたが、尾根に出て解放される。 赤白ポールもある。現在地不明。(^^; たぶん235mのこぶかなぁ。  10cm角のコンクリート石柱が所々にある。歩きやすいことこの上ない。天国のよう。 ところがやがて、前方はシダで覆われてしまった道になる。275mのコブを南に巻いて いるようだ。足元が見えないのはどうも苦手だ。意を決して(そんなたいそうな...) 突っ切ること約75m。峠のようになっているが峠でない。高さ1.5mの白い木の柱があり 「神崎林業(株)所有 昭和40年」とある。そうでしたか。今日だけお許し頂いて 道なりに山頂の南を巻きながら緩やかに登る。峠の様な鞍部で道は北に下りている。 暫く下ってみるが山頂方向への道がないので、引き返して鞍部の東にある登りの踏み跡へ 入っていく。 【苦労の先に】 いよいよ最後の登り。踏み跡はわかるものの、倒木で荒れており 下木などでヤブも同然。迷いながら上を目指す。やがて頭上が開け、遠望で見えた 露岩の下につく。砂岩のようだ。凍り付いていたら大変だろうがそんなこともなく 背後に広がっていく景色を楽しみながらゆっくりと登る。六甲山や有馬富士、三田の 街が広がる。  山頂はもう少し先のようでヤブをかき分け進む。木に覆われて展望はないが、狭い 台地状になっていて端に行くと小雨の煙る北摂の山も顔を出す。  山頂はこの辺かなと思ったときに目を疑った。鮮やかなピンクが宙に浮かんでいる。 ミツバツツジだ。つぼみが多いが、開花したものがいくつかある。枯れ木の中より やはり若葉の中の方が映えるのだが、今までのヤブ疲れが吹き飛んでしまった。それ に加えて、曇り空の割に展望も悪くない。いい山だ。(^^) 【ヤブに迷う】 門限があるので残念だが早々に下りないといけない。来た道を引き 返す。途中、尾根の踏み跡を辿ると別の白い木の柱「神崎林業(株)所有」が出てきて これはこれは、やはり道があるのかと下りて行く。しかし、甘かった。道はだんだん 北を向いてきて有馬富士公園から遠ざかっていく。仕方なくヤブにはいる。尾根を下 りて、茨の湿地を渡り、尾根を沢沿いに巻く。やがて往路で飛び越えた地点に着いた。 この先もまだヤブが続くがほぼ頭の中に入っているので突撃あるのみ。  有馬富士公園の遊歩道に飛び出してヤブの余韻を楽しみながら、なかば放心状態で ぶらぶら歩いていると、「ホー ホケキョゥ」と一声響く。  公園 駐車場手前の遊歩道から立木越しに見えるトンガリは、前にも増して愛着の あるトンガリとなりました。

  城ヶ岡について   

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1998.3.10. BY M.KANE