錦繍尾根歩き 播州・三久安山          

 
山頂直下にて
■目的地:三久安山 (1123.2m) <山域:播磨・宍粟市波賀町>
■日にち:2007年11月10日(土)
■天気:晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:
  せせらぎ公園駐車場Ca480m 発(8:55)〜林道終点(9:25)〜Ca900m(10:10-10:20)〜981.6m(10:30)〜
  Ca1010p(10:45)〜Ca1025p(10:55)〜Ca1110p(11:20)〜山頂(11:45-12:25)〜Ca1110p(11:45)〜
  Ca1025p(13:15)〜981.6m(13:40)〜林道終点(14:35)〜登山口駐車場 着(14:50)

 播州もそろそろ黄葉たけなわだろう。8年前の秋の低徘オフで初めて見た音水湖畔の黄葉が忘れられない。
その湖畔の山、阿砂利山の予定で出発。山崎ICを8時前に出る。どこかでおにぎりを調達しなければと道の駅の北の
コンビニに駐める。するとすぐ横にいかにも一緒に来ましたというようにやまあそさんの車が駐まる。えっ、あまりに
自然に駐まったので、それが当たり前のように感じたが、よくよく思えばすごい偶然。聞けばインター近くで待っていて
ずっと追いかけてきたとか。そうとは知らず、済みませんでした。

 阿砂利山へと掲示板にも書き込んでいたら、やまあそさんから阿舎利山よりも三久安山がおすすめとのアドバイス。
私の予想外に早い出発を知り、待機してくれたそうです。前夜いろんなレポートを読んでは地図にメモを書き込んで
準備したのですが、ブナを見るならおすすめというひと言に、ころりと方針転換するポリシーのなさ。(^^;
それを見透かしたように、ちゃんと地図までプリントして来ていただいている。ありがとうございます。
 
せせらぎ公園
 やまあそさんは黒尾山西の深山の予定、私もご一緒しようか逡巡するも音水湖畔が気になるので
北へ行くことにして分かれる。R29を北上すると1週間前に来た時よりも黄葉が進んでいる。電光で6℃の表示。
ダムを過ぎて国道を逸れ、せせらぎ公園に駐車する。谷から朝日が射し込んでいる。寒い朝、気が引き締まる。
林道三久安線を歩く。こんな季節にこんな時間から歩くのはあまりない。もともと林道終点まで車で行ってみて
自転車を置くなりショートカットを考えていたのに、すっかり頓挫してしまった。やまあそ効果だろうか。(^^)
 
林道から1019mピーク
 ミツマタが今からつぼみをつけているようだ。ひと冬超して花になるのかな。沢音が響く。
林道終点で阿砂利山方面の道と分かれる。左手に入り、地道の林道はカーブするとすぐに荒れてススキで覆われている。
東の1019mピークがいい色の林を従えている。やまあそさんから、林道の途中で植林に入りショートカットしたと
聞いていたので、ここぞという所で斜面に取り付く。若い雑木からすぐ植林になる。先程のススキのヤブ林道より、
こちらの方が歩きやすい。植林の端を登っていく。どちらかと言えば急登である。見上げると広い伐採地の上に
植林の尾根が見える。あそこを登っていくんだなぁ。
 
植林の尾根を見上げる
 傾斜が緩くなり、プチ・メイプル街道のような伐採跡のカエデ園に入る。日陰なのが惜しい920m辺りか。
西に行って尾根にのろうとしたら、その西斜面に良さげな林がある。ちょっと下りて雰囲気に浸ってくる。
斜面が緩くなって小さな庭のような感じ。いいなぁこんな所。今までの味気ない急登が報われる時です。

 さて、尾根を行きましょう。植林です。南側は伐採で見晴らしが利きます。阿砂利山が大きく聳えて見える。
共同受信施設のようなアンテナを過ぎた先に981.6mの三角点がありました。ここから少し下った鞍部からが
本日のハイライトが始まるのです。少し黄葉が出てきたなと思っていたら、次々と朱に黄に薄緑にと広がっています。
そんなCa1010ピークへの登りはワクワクしながらの快適登りです。
 
快適尾根〜
 Ca1010ピークはかわいらしいU字谷の雰囲気がある所でした。さて、ここからの尾根歩きは更に極楽です。
落ち葉踏みしめ、北側には木々の影越しに錦繍斜面が見えます。見上げれば青空に黄葉。大岩の横を登って
Ca1025ピーク。これでもかという感じで黄葉尾根は続きます。時々、やまあそさんからもらった地図を出して
地形を確認。今のところ特に難しい所はありませんが、久しぶりに知らない山での単独行は適度な緊張が良いです。
Ca1110ピークの手前でやけに明瞭な仕事道が横切る。Ca1110は大きなブナもある黄葉のピークです。
いいなぁ、ここ。よくよく見るとプレートもあって、「三久安山」「林道」の指示があります。
 
Ca1110ピーク東面
 さて、ここから三久安山山頂までがまた、たまらない黄葉の尾根です。いゃぁぁ、人の言うことは聞くものです。
本当に良い雰囲気。(^^) 少し下って登り返しますが、尾根の下も黄葉づくしのため、上を下をの足下も
おぼつかない歩きになってしまいます。辿り着いた山頂は素朴な盛土の上に三角点があり、その脇はブナの
楽園です。いやあぁ、いい山に来れて良かった。陽射しも緩くて心地良い。こんな中でおにぎりを頬張りながら
無線です。やまあそさんや若丹尾根のたぬきさん、そして今日は仕事のOAPさんと繋がりました。
 
山頂のブナ
 静かな山も知る人は知る、ご夫婦が到着。私と同じコースで登ってこられたようです。奥さんの手に鈴?!
あとで確認できたのですがmkさんとkokoさんでした。こんないい山、独り占めするのはもったいない。登ってこれる
人には十分に堪能して欲しいものです。入れ替わって山頂を辞しCa1110ピークに着いても去り難し。
隙あらば尾根伝いに阿砂利山へもと考えていたが、黄葉に恵まれて満足したし、時間的にも無理なので
おとなしく来たルートを下りることにする。
 
阿砂利山 (伐採地より)
 帰路は同じルートだが、陽射しも見る角度も変わって景色が楽しめる。北にある842m山の尾根南面が錦に
見える。900m辺りの黄葉の庭も西日に輝きましている。植林に入って段々と高くなっていく尾根を見上げながら
下りていく。ここぞという所で小尾根から東側の荒れた林道に下り立つ。ススキの穂が光る。
林道をぶらり歩いて公園着。

 道の駅で地ビールを求めた。缶ではなくて今度は瓶。帰宅して後日飲むと素朴な味わいに黄葉の尾根が
重なります。

 三久安山について 
 
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2007.11.25. BY M.KANE