好展望にアセビ咲く西光寺山    

西光寺山  
林道から山頂を仰ぐ
■目的地:西光寺山(712.9m)<山域:丹波・篠山市今田町>
■2.5万図:谷川
■日にち:2001年3月30日(金)
■天気:曇り時々晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:  自宅 発(9:40)=車=今田町本荘 着(11:00)

  林道の橋 発(11:10)〜炭焼き小屋(11:30)〜山頂(12:10-13:10)〜
  672m山(13:20)〜林道に合流(13:20)〜林道の橋 着(15:10)

【久しく知らない土地へ】 一人で初めての所へ行くのは弥仙山以来の4ヶ月ぶり。
新三田の横を抜けて立杭の窯の里を北上、虚空蔵山が右に大きい。緩やかな峠を
越えて本荘に入ると、眼前に翼を広げるようにすらっと聳える西光寺山。
2.5万図で道を確認して今田町正規ハイキングルートに入る。整備中の池のほとりを
過ぎ、「西光寺山登山道1.7km」の道標がある橋のたもとに駐車。

【晴天】 沢が春の陽射しに輝き、鉄塔下の尾根にタムシバが白く浮き咲く。
林道をしばらく歩く。明るい雑木林に囲まれた嬉しい歩き。
やがて、サギソウの保護区や金鶏伝説の説明板。寺坂登山道の標識を左に過ごす。
 砂利道は登りが急になり、その先に山頂が聳える。ここでもタムシバの白が青空に
浮く。カナヘビがカサカサと音を立てた。

【山道】 林道終点に着くと左は沢が流れていた。人が一人通れるほどの山道に入る
とすぐに炭焼き小屋。カサコソと音がして前方5m先にイタチのような獣がこちらを
見ている。しばらく見てゆっくり近づこうとしたが、いつの間にか山へ入っていった。
 シダの目立つ単調な山道が雑木林の中を登っていく。シキミの花。落ち葉の上で
山ツバキの落花に日が射して赤く光る。播州の山がこうなのか私にはよく判らないが、
子どもの頃によく走り回った故郷の野山に似た懐かしい雰囲気を感じる。
山道  
シダの多い山道
【尾根へ】 次第に緩やかになり、ウバメガシの小さくて丸い落ち葉が目立つ。
カヤトが少し出ると稜線。山頂まで約200mの標識が右を指す。植生に独特の雰囲気を
もつ稜線。軽やかに歩くと露岩が出てきた。西に笠形山と思しき姿。さらに行くと
小振りの岩が突き出でその先に祠が見えた。横にアセビが咲く。山頂である。

【春の眺め】 北摂の山並みが素晴らしい。西は立ち木があって笠形山や千ヶ峰が
判るくらい。南に尾根の先に見えるのは義経の三草山だろうか。日差しも時折漏れて
寒くもなく暑くもない。のほほんとした時間を過ごす。
 白髪岳やトンガリ山から西寺山への尾根を何度も日差しが通り過ぎる。北東斜面は
一面のゴルフ場。登ってきた谷を俯瞰。和田寺山の雑木林がふかふかとして気持ち
良さそうに見える。
トンガリ山  
山頂から白髪岳とトンガリ山
【672m山】 一時間程過ごして下山。南の尾根伝いにあった道は寺坂登山道へ通じる
と思われる。そこへ降りる予定で、尾根を南へ向う。左はウバメガシの混じった雑木
林。右はヒノキ林。しばらく行くと鞍部。前方に急な登りと左に巻き道。なぜか上に
登る気がせず巻き道へ。あとで「山であそぼっ」のホームページを見ると、何と眺めが
良いということで、もったいないことをした。

【東尾根】 巻き道は下りていくかと思ったら緩い登り。やがて672m山の東尾根を
過ぎてさらに南尾根へ向う様子。ここで思案。さらに南に行けば仮に東へ道が下りて
いたとしても谷道。それなら尾根の方がいいかなと引き返す。
 東尾根を下りると北に林越しで山頂が見えた。この下りは北摂の雑木林に似た雰囲
気で何となく落ち着く。足も軽い。下りだから当たり前。(^^;
導くように赤いペンキが時々目に入る。

【沢音】 鞍部から25分程で尾根上の伐採地に出た。振り返ると672m山がポコンと顔を
出している。かなり下りたなぁ。前方は和田寺山が大きい。しばらくシダの多い道を
下りていくと右に折れて再び雑木林。少し薄暗い。程なく沢と平行に登ると見られる道
(寺坂登山道?)と合流。今下りてきた道に黄色文字で「ほそぎ林至る」の標識。
微かな沢音が右で段々大きくなるのを聞いて歩く。左からも沢が出てきてそれを渡ると
往きに登った林道に合流。この辺り、いい感じの雑木林に囲まれてやっぱり心地いい。
 橋に着くと鉄塔の下のタムシバが朝と同じように白い。
沢  
沢を渡って林道へ


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2001.4.8. BY M.KANE