コアジサイ咲く東お多福山から魚屋道     

 
 魚屋道の花   
■目的地:東お多福山(697m)蛇谷北山(836m) 六甲最高峰(931.3m)
■日にち:1999年6月13日(日)
■天気:晴れ後曇り
■同行者:家族全員
■コースタイム:自宅発(9:35)=阪急芦屋川=東お多福山登山口バス停(11:15)

 東お多福山登山口 発[約465m](11:20)〜東お多福山(12:10-12:45)〜
 土樋割峠(13:00)〜蛇谷北山(13:30-13:35)〜おこもり谷(13:45)〜
 蛇谷北山(14:00)〜石の宝殿(14:15)〜一軒茶屋(14:35-15:00)〜
 六甲最高峰(15:05-15:10)〜魚屋道 入口(15:20)〜射場山南面の分岐(16:10)〜
 かんぽの宿 有馬 前(16:45)〜有馬温泉駅 着(17:00)

【六甲山】 どういうわけか、今日は家族みんなでお父さんと山へ行くという。
 最近、疲れ気味で元気がない。伊吹山や大山、大峰辺りに行きたいところだが
ちょっと遠い。それなら金剛山か二上山はどうか、街中を通るのががおっくう。(^^;
 ということで遠足のメッカ、東お多福山へ電車で清く正しいファミリーハイク。

【東お多福山】 いつもながらマイペースの遅い出発。途中の川西阪急でおにぎりを
仕入れた後、阪急芦屋川に着くとバスは30分後。頭数も多いし、タクシーにする。
「今日は多いですよぉ。」は運転手さんの弁。東お多福山登山口バス停で降りる。
(\1940) 
 登る前の腹ごしらえをしていたら、どから来たのかバスが着いた。道標に添って
舗装道を歩く。俊一と裕太はもう兄弟喧嘩。(ーー;) 
土樋割峠との分岐を左にとって、沢を渡ると雑木林の山道となる。さっそく、コアジ
サイやウツギが迎えてくれる。雑木林で裕太がセミの幼虫を掘り出す。写真を撮って
元にもどす。
 急登を登ると頭上が明るくなり大阪湾が見えてきた。ウグイスの声が響きわたる。
東お多福山は思ったより人は多くなく、陽射しも薄く涼しい。眼下に海の眺めを楽し
みながら、ビクニック気分のお昼ご飯。嫁さんにも好評。(^^)v
 東は大阪から川西への市街、五月山連山、中山などが霞んで見える。
 
 緑の葉影に紅  
【蛇谷北山】 お昼ご飯が済むと、これからが山歩きの始まりみたいなものです。
道標に添って雑木林を抜け土樋割峠に出る。舗装道を横断して少し細くなった山道
を登っていく。下ササの多い道。急登となると裕太、ペースダウン。間違えて震災の
通行止め道を行く。ベニサラサドウダンの落ち花が目に付く。足元にタツナミソウの
仲間が咲くポイントあり。
 蛇谷北山は灌木に囲まれて、南が少しだけ望め、東お多福山が遥か下に見える。
この山、山頂の下に巻き道があって三方に道が出る。北、南、西。予定では北に行く
べき所を西にとってしまった。山頂に先着した香里が、出合ったおばさんに道を教え
てもらっていたようであるが迷った後でわかった話。
ササのみち  
 蛇谷北山へ登り返す  
【迷走、ドウダンの森】 蛇谷北山から西へ下りる。(北と思って、方角は確認せず)
下ササが多く、頭上には時折ベニサラサドウダンの花が青葉とともに透かして見れる。
落ち花もあるが、高みの枝に赤く鈴なりに咲く。なかなかいい配色。
かなりササの急坂を下って、「?」。こんなに下るのだろうか、右手には本来の
コースと思われる尾根が見える。道を間違ったようだ。地図を見ていると、4人の
パーティが下りてきた。行き先を聞くと土樋割峠へ向かうという。やはり違ってる。
 ヤブを漕いでトラバースという手もあろうが、清く正しいファミリーハイクに
ヤブコギは出てこない。ぐっと堪えて、蛇谷北山を登り返す。おかげで、ドウダンの
花が二度楽しめました。なかなか良い森です。

【縦走路】 蛇谷北山で北にとり直し、雑木林の中のアップダウンをいくつか越える。
緑に囲まれた山道であるが、花が多い。白いウツギや朱紅のヤマツツジなど。
子供達はササの芽をとって長さ比べをしている。何でも遊びになるようだ。
時折、涼しい風が通る。深山の趣も漂う山道である。
 白山水天宮などいろんな札が並べてある広場に出た。石の宝殿のようだ。ここから
車道脇の縦走路を山頂へ向かう。広々とした遊歩道である。トンネルの上を越えて
少し車道を歩くと一軒茶屋につく。さすがに沢山の人。ざっと100人か。
おこもり谷  
 一軒茶屋の南から蛇谷北山とおこもり谷 (左下)  
【茶屋】 子供達はジュース、嫁さんと私はビールで一息。屋内の壁にはいくつか
写真が貼ってあり、ヒカゲツツジの写真もある。六甲も咲く所があるんだなぁ。
 よたよたと最高峰へ向かう。昔からだろうが、コンクリートの道は興ざめ。上は
大学生のパーティが賑やか。立木もあって360度の展望とはいかず早々に引き返す。

【魚屋道】 魚屋道に入るとしばらくコンクリート道。やがて山道になる。ここにも
コアジサイが咲き乱れていて、見ているだけで涼しげな気分になる。
 それにしても六甲は道がよく整備されている。北摂とえらい違いだ。
コアジサイの色もいろいろ。白や薄青、薄紫。東お多福山に比べてこちらは小振りの
花穂だが、ふわふわとたくさん浮かぶように咲き乱れている。
 
 魚屋道の花  
 裕太が体長3cm程の大きなゾウムシをゲット。その後は思いもよらぬ長い下りで
裕太は疲れ気味、何度かだっこする。嫁さん曰く、「末っ子には甘い。」(^^;;
 射場山は西に巻く。ヤマボウシの白が蝶のよう。やっと、温泉街が見えて来た。
帰りはバスを敬遠し、神戸電鉄 \480で三田に出て、JR \400で川西に18:10着。
 何となく足が向かなかった六甲ですが、歩いてみるとなかなか充実したものでした。


  六甲山について   

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1999.6.20. BY M.KANE