冬枯れの六甲・小川谷と炭ヶ谷     

 
 小川谷源頭近く  (イヌブナの沢)
■目的地:石楠花山 (652.0m)
■日にち:2007年1月27(土)
■天気:曇りのち晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:
   東山橋北 発(10:45)〜猪ノ鼻滝(11:10)〜茶園谷分岐(11:15)〜小川谷第五堰堤(12:00)〜昼食(12:25-12:40)〜
   番匠屋畑尾根合流(12:55-13:05)〜極楽茶屋跡〜凌雲台(13:20)〜ゴルフ場道〜記念碑台〜丁字ヶ辻(13:55)〜
   穂高湖(14:20)〜シェール道の六甲山牧場分岐手前(14:35-14:40)〜マムシ谷分岐(14:50)〜炭ヶ谷分岐(15:15)〜
   烏帽子岩(15:20)〜石楠花山(15:25)〜炭ヶ谷分岐(15:35)〜炭ヶ谷〜神鉄 花山駅 着(16:25)
   神鉄に乗車=有馬口駅(16:50)〜東山橋北 着(17:00)

 石楠花谷を下りた時に見た双子山のほんわかとした雑木林が気になる。
前回と同じく有馬口からの出発。茶園谷に入りシラケ谷分岐の手前で堰堤工事が行われていた。工事を過ぎて
静かになったが、舗装道路は延々と続く。湯槽谷峠へ向かう横谷を左に見送り、松葉で覆われた地道になったかと
思うのも束の間、どかんと大きな堰堤が現れ、舗装道に変わって大きく巻いて上がる。さらに舗装道が続き、
いい加減に標高も上がりきってきたなと思う頃、大きな第五堰堤を過ぎてやっと森への道になった。

 それでもまだ人の手の跡と思われるでこぼこがある。しかし、その先がすごい。先週のポンポン山北の大野原で
予習したイヌブナ、見覚えのある冬でもオレンジの枯れ葉が残っている。植林脇に大きなイヌブナが見える。
さらに踏み跡を伝って谷を詰めていくと落ち葉で覆われた庭園のような谷になる。頭上にロープウェイが通るが、
静かで大変気に入ったのでここで昼食とする。至福の時。今までの舗装道歩きはどこかへ飛んでいってしまった。

 さて、谷を堪能したので先へ上ろう。急な斜面を登ったら番匠屋畑尾根かと見まがう尾根道。植林の中を上ると
本当の番匠屋畑尾根に合流。ここで電波を出してみるとIXWさんが峯ヶ畑から応答あり。人の多い極楽茶屋周辺。
車道を横切りしばらく喧噪の中の歩きとなる。もう20年以上も前になる全山縦走で通った面影を思い起こしつつ。
時間がおしてきた。丁字ヶ辻を過ぎた辺りで雲行きが悪くなり小雪もはらりと来る。シュラインロードへエスケープ
した方が良いかなと弱気になる。
 
シェール道にて
 穂高湖までほとんど下り基調なので楽だ。時間も遅いためか山道では人影少ない。シュール道は広い道。
まだ先があるので小休止をしてエネルギーを補給する。六甲山牧場への分岐から下が沢沿いとなる。それまで
気になって横目で見ていた沢だ。とても良い雰囲気になる。併せて青空が出てきて陽も射す。演出抜群。
絵に描いたようなハイク道をもう少し歩き続けていたいのだが、もうマムシ谷の分岐に着いた。
沢を縫いながら緩い登り道を獺池まで詰めて車道に出る。

 石楠花山へは時間が微妙になってきた。今回はパスして双子山に絞ろうか考える。
炭ヶ谷分岐からいよいよ双子山へと思ったが、ここで色気が出てちょびっと烏帽子岩まで行ってみることに。
すぐに細い山道になり、ササまで茂って奥山の雰囲気となる。ササの中の三叉路を西へ摂ると
林のピークの先に低い岩があった。えっこれが烏帽子岩?期待した展望はない。
 
炭ヶ谷 (上部で振り返る)
 実はもっと展望の良い所があるのではないかと、ササの三叉路で南へ入ってみる。膝を超すササが生い茂る。
本日一番のヤブ道。鞍部を二つ登り返してあっけなく石楠花山の三角点。立木ばかりで展望なし。失望。
この南に展望台があるのだが、あわてて忘れていた。ササの道を戻って炭ヶ谷分岐へ。
諦めていた石楠花山に一応は行ってきたことだし、この時間から双子山は少しリスク有りかなと大事を取って
炭ヶ谷道を下る。すぐに落ち葉の谷が広がる良い雰囲気。が、それも上層部であとは荒れた谷から
植林となり阪神高速の下を抜けて住宅地脇から県道に出る。

 花山駅から双子山をよく見るとアンテナのあるこんもりピークと、すぐ右にとんがりピークが並んでいる。なるほど
それで双子山かと思った。アンテナピークのほんわかとした感じはやはり気になる。
有馬口駅から夕闇迫る家並みを抜けて駐車地に着いた時は17時になっていた。
後半はまたどたばたとした歩きになったが、小川谷源頭とシェール道後半は忘れられない。天気と気分の影響も
大きいだろうなと、あまり気にかけられなかった不憫な道達を思う。

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2007.2.7. BY M.KANE