展望の長峰山から氷の裏六甲地獄谷     

 
 凍った地獄谷  
■目的地:長峰山(687.8m)天狗塚 ・ダイアモンドポイント
■日にち:2005年2月5日(土)
■天気:曇り時々晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:    自宅 発(8:50)=阪急六甲(10:00)
   阪急六甲駅 発[約60m](10:00)〜伯母野山住宅街石碑(10:40)〜登山口(10:50)〜
   鉄塔下(11:15)〜伐採地上(11:25-11:30)〜長峰山・天狗塚(11:45-12:05)〜
   杣谷峠(12:30)〜穂高湖(12:35)〜三国池(13:10)〜ダイアモンドポイント(13:30)〜
   三国岩横[約800m]〜丁字ヶ辻(14:00)〜ノースロード出合(14:05)〜地獄谷分岐(14:15)〜
   地獄大滝(15:10)〜地獄谷西尾根分岐(15:25)〜登山口(15:30)〜神鉄大池駅 着(16:05)
       神鉄大池駅(16:10)=三田=JR川西池田(17:30頃)

 展望の良い所をつないで表から裏へ。先週行きそびれた六甲です。ダイアモンドポイントが
期待はずれだったので地獄谷西尾根を変更し地獄谷を下りることにしました。
 
 六甲山登山口交差点付近からの長峰山  
 阪急を乗り継いで六甲駅。市街地の歩きは仕方ないと思いつつも場違いの感じで
落ち着かない。六甲山登山口交差点を西進、六甲川沿いへと六甲づくし。この辺かなと
川沿いから斜めに上る路地を行くと「長峰山登山道」の道標から厳島神社の横を通る。
六甲学院の横で汗が出てきたのでトレーナーを脱ぐ。「神戸八景 伯母野山住宅街」石碑を
右に見てさらに登ると行く手に車止めのようなトラのポールが立っている。
 
 登山口の「天狗塚を経て杣谷峠」道標  
 突き当たりの道標に従い右折して荒地を抜けると「天狗塚を経て杣谷峠」の道標と
案内板があった。ここが登山口のようだ。堰堤下の水場までは良い雰囲気だったがその先の
谷の登りは椿などの常緑樹の上にツタが絡まり荒れた感じの登りがしばらく続きます。
背後に神戸の港を振り返り、急なつづら折れをえいえいと登ると鉄塔下。更に5分ほど登って
伐採地の下に出ます。マテの木が懐かしい。根元から幹をのばしており台風のせいか、
いくつかは根元付近で倒れていました。登るほどに眼下が開けてきます。あまりに良い眺めと
登りの疲れもあるので尾根尻辺りの切株に腰を下ろします。神戸港が一望です。
 
 長峰山東肩伐採地から  
 さてと尾根づたいに長峰山へ向かいましょう。林に入るとわずかに雪が残っていました。
良い感じの山道です。ハチノス谷下で工事中の注意を促す看板を二つ過ぎれば大きな岩が
出てきます。天狗塚です。岩に登るとなるほど良い眺めです。360度。すぐ西が摩耶山だとは
地図を開いて知りました。少し早いがこの眺めで昼食としましょう。
食べ終わる頃、北西尾根の方から人の声。あっという間に声主の二名様。場所を譲ろうと岩を
下りるとまた二名。束の間の静かな山頂でした。杣谷峠まではアップダウンがきついものの
良い雰囲気の山道が続きます。こんな山奥にも別荘があるのかと右下の林越しにいくつかの
屋根が見える。
 
 長峰山・天狗塚から杣谷峠方面  
 杣谷峠に出るとトイレがありドライブウェイの前。そのまま穂高湖への道を下ります。
岸辺付近が凍結した水面は静かです。ハイカーは多い。自然の家横の道を抜けてドライブ
ウェイを横断し縦走路へ。三国池までの上りはへろへろです。
 
 穂高湖  
 三国池はほとんどが凍結。三国岩に寄って北へ雪の残った道を下りていく。やっと着いた
ダイアモンドポイントは横の林道終点が工事中。わくわくして辿り着いたにしてはいまいちの
展望です。北西の丹生山地が霞んで見える程度。水晶山への尾根を下りる気もなくなりました。
Nさんから聞いていた地獄谷の方が良いかなと行き先変更。工事の道を戻れば良かったのかも
しれませんが、立入禁止の札に真面目に対応して元の三国岩分岐まで戻ります。私の97年版
エアリアマップで、ノースロード辺りの軌跡が不明瞭だというのに気づいたのはこの後。
 
 ダイアモンドポイント  
 三国岩分岐からさらに縦走路の道標に従い別荘地を抜けて丁字ヶ辻。別荘地あたりが
今日の最高点かと思うと情けなくなります。六甲だから仕方ないです。少し東に行くと
車道が北へ下りています。道なりに行くと「記念碑台2km」の道標。やっとノースロードに
入ることが出来ました。なかなか良い感じの山道で機嫌が良くなります。10分程で地獄谷を
指す道標。ササの葉の上にも雪の残る道を行きます。
 
 ノースロードの地獄谷分岐  
 堰堤を過ぎた辺りから凍結した沢が続きます。急な階段の上り下りは冷たい雪の中では
さほど苦になりません。それよりも初めて見る凍結した沢に目がいきます。表面が凍って
氷の下を流れる水。不思議な模様が時間とともに流れる。沢に陽が射してもきらきらの
せせらぎではなくて硬い氷が反射します。冬山に行かない私にとっては新たな感動です。
時々沢を横切る場面が何度かあります。今日は氷から顔を出している岩の表面が、岩そのもの
でしたので足場を選べば滑ることはありません。でも雨や雪、水量の多い時は危険です。
一応、アイゼンを持ってきていたので余裕が出たのでしょう。それでも、凍った流れの近くを
へつる所もあり、アイゼンを着けて行きます。ある所はトラロープが細い木に括ってあり、
それを頼りにへつらないといけません。これはいかんなと高巻いたら同じことを考える人が
いるのでしょう、岩の上には明瞭な踏み跡が着いていました。
 
 地獄谷の林  
 沢にばかり目がいきますが、谷の斜面の林も良い雰囲気。北摂に少し似ていますが、
こんなに長い距離ではありません。花崗岩の白い色が明るい。いくつか滝もあります。
半分ほど凍っています。ナメの所は全部凍っています。下流から見ると壮観です。
地獄大滝の辺りは滝もさることながら両の尾根が崖となり荒々しい姿を見せています。
やがて大きな堰堤・第四砂防ダムを過ぎるとだんだん沢から離れて林の中の道。
松林のまっすぐな道の中に西尾根分岐の道標を見て高度を下げると登山口。眼前には
先程からうるさい阪神高速の巨大なアーチがお出迎え。
神港学園グランド脇から車道へ上がる階段のきつかったこと。
 大池の住宅地を道なりに下りていくと西大池住宅地。駅から少し離れたようなので
人に道を聞きつつ、結局線路沿いの道に出て無事到着。
ホームでリュックを下ろしお茶を飲みほすと電車が入ってきました。

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2005.2.12. BY M.KANE