宝塚から雪の六甲・西お多福山と住吉谷     

 
 最高峰から西お多福山   
■目的地:西お多福山(865m)  六甲最高峰(931.3m)
■日にち:2005年1月10日(月)
■天気:晴れ後曇り
■同行者:単独
■コースタイム:    自宅 発(9:45)=阪急宝塚(10:20)
 阪急宝塚駅 発[約45m](10:20)〜塩尾寺(11:00)〜岩倉山[488.9m](11:15)〜
 大平山(12:20-12:35)〜船坂峠(12:55)〜石の宝殿(13:40-13:50)〜
 一軒茶屋(14:00-14:05)〜六甲最高峰(14:10-14:15)〜西お多福山(14:40)〜
 住吉谷出合(15:15)〜五助堰堤(15:40)〜石切道・打越山分岐(15:45)〜
 白鶴美術館前 着(16:20)
       白鶴美術館前バス停=JR住吉=JR川西池田(17:20頃)

 最近、中山によく登る。六甲が西に大きい。年末年始の雨森山や歌垣山からも
見えた。縦走路などは距離もそこそこあって歩き応えがある。行ってみましょう、
5年半ぶりの六甲山。

 阪急宝塚駅は昔から一変して大きなビルの中。こんな街中からスタートするのは
六甲ならでは。ひなびた里に馴染んだ私にはちょっと億劫。曲がった蓬莱橋を渡って
塩谷川沿いに舗装道で高度を上げます。谷間から青空。振り向くと中山の満願寺西山や
五月山連山が違った角度で見えます。甲子園大学の横を抜けると中山最高峰も秀麗。
くねくねと登ってやっと塩尾寺。車が数台駐まっていました。
 
 えぐれた縦走路  
 いよいよここからが縦走路の始まり。このえぐれた山道、20年ほど前に縦走した時の
記憶が蘇ります。松の多い雑木に囲まれた日陰の道が続く。薄暗い生瀬からの道を
合流してしばらくで岩倉山。低山徘徊派のオフを思い出す。縦走路は尾根を北へ南へ
巻きながら続く。概ね北斜面が多く、残った雪もあってヒンヤリとしている。コゲラが
幹をつつく音を久しぶりに聴く。カサカサと軽い音が動いていく先にはかわいらしい
リスの姿。
 
 日だまり縦走路  
 南の斜面は陽射し暖かい日だまりハイク。大谷乗越で車道を渡り急登。植林を抜けて
大平山の電波施設裏で昼食。風が冷たい。南西面でも数人昼食中。なるほどこちらの
方が暖かい。植林、日だまりと繰り返し、船越峠はササの多い分かりにくい峠だ。
ここから水無山辺りまでの登りは疲労と雪が凍って足場が良くないのが重なり、もう
歩くのはいいわと思うほどになっていました。こんなに感じるのは夏山の白山以来か。
それでも時折北に広がる山並みに心がすぅっとするのです。展望はなんと塩尾寺への
登りから後では初めて。でも風は冷たい。
 
 水無山付近  
 東六甲ドライブウェイに出てしばらく路側を歩きます。ガリガリと音のする雪。
アイゼンがあればより安心ですが無くても何とかなります。石の宝殿下で小休止。
あれれ、寒さでデジカメの電池が急減したようです。さすがのオキシライド乾電池も
良く保ったがここまで。後鉢巻山の山道を歩いて一軒茶屋。まずは電池を購入。

 最高峰への階段は凍っているので滑らないように登ります。三角点からは北東方面が
よく見えます。標高が高いので遠望が効き、白い頂の丹波の山々まで認められます。
少し南に戻ると大阪湾から表六甲の山並み。寒くなければもっと堪能しますが、
時間も遅いし次の機会へ。ここまで来たので長年の懸案だった西お多福山へ
寄って下りましょう。実は魚屋道から有馬の予定でしたが、凍結して危ない。その上、
今日はアイゼンを持って来ていないので止めました。
 
 西お多福山からの東お多福山  
 車道横の山道を歩いてすぐに西お多福山の電波施設。その手前に雪の残る舗装道から
ササヤブへ「西おたふく山」という道標があります。もう少し先と勘違いしていたのです。
はたして置き忘れられたような雑木の中に地味な山名板がありました。にぎやかな
最高峰近辺とは好対照なのが嬉しくなります。

 さてあっさりと西お多福山も踏めたので日が落ちないうちに下りましょう。
そのまま住吉谷に向かいます。ササが多い道が続きますがやがて雑木、植林を過ぎて
住吉川に合流します。なかなかいい山道ですが登りは大変そう。単独の一人以外、
誰にも会いませんでした。住吉谷は明るい感じの沢です。途中に沢道と山道があるよう
ですが沢道にしました。五助山方面の冬枯れが西日に浮き上がっています。
 
 住吉川への合流付近  
 前方に植林の陰から水面の光が見えてきました。今日は道が長い分だけいろいろと
変化のある景色が楽しめます。湧き水の横を過ぎて池に近づくと澄み切った水。
ここから先は少し荒れ地の様相。五助堰堤は土石が堆積して低木まで生えた湿地帯に
なっています。幾筋もの流れが草木の間を縫っている。やがて石切道や打越山への
道が合流するポイントを過ぎると荒れた林道になる。小峰ヶ原堰堤で沢へ下りる
踏み跡に誘われそうになりましたが、ここはそのまま林道が正解だったようです。
 
 五助堰堤上流の池  
 林道から脇に下りる道標に従うと谷の道がしばらく続いて住吉台下の舗装道に出ました。
てくてく歩く。これが長い。マンション街になり白鶴美術館。谷は開けて六甲アイランドの
向こうに海を隔てて金剛・葛城山系が見える。バス停ですぐにバスが来たので飛び乗ると
JR住吉行き。乗客の半分くらいがハイカーで山の話に盛り上がっていました。
駅の周りや電車の中は成人式の振り袖女性が多かった。
JR住吉からは意外と速く川西に戻ることが出来、こんなに近いのかと驚きました。
やっぱり大きい山はその懐に良いものをたくさん持っているようです。

      六甲山について   

      山のリストへ  / ホームページへもどる


2005.1.30. BY M.KANE