隠れ里さんとポンポン山 山行記 



■目的地:ポンポン山(678.9m)、釈迦岳(631.4m)<山域:京都西山>
■日にち:'97年4月13日(日)
■天気:晴れ
■同行者:隠れ里さん
■コースタイム:
  自宅発(8:30)〜余野〜田能〜出灰〜原〜川久保バス停(9:55)
  
  川久保発 [約250m](10:00)〜「島本町」標識でUターン(10:20)〜
  祠のある植林地から取り付く(10:25)〜川久保尾根の東支尾根(10:50)〜
  鉄塔 [約510m](11:00)〜620mピーク(11:35)〜釈迦岳 山頂(12:00)〜
  赤白鉄塔下(12:15-昼食-13:00)〜ポンポン山 山頂(13:25-14:05)〜
  本山寺(14:50)〜川久保への林道分岐(15:20)〜川久保 着(15:35)

【ポンポン山へ】 昨日に引き続いていい天気。今日は、春おぼろに低山徘徊派
ホームパーティのお仲間、隠れ里さんと初めてのミニオフ。
家を出るのが少し遅れてしまったが、なんとか定刻に到着。
 神峰山寺の前を通って川久保へ向かう舗装林道では、ハイカーが本山寺へぞろぞろ
と歩いており、人出の多さを見せつけられる。しかし、川久保バス停付近になると静
かである。バス停には隠れ里さんらしき姿はないようだ。
少し先の道脇に車を停め、身支度。そうそう、帽子を被っておこう。

【隠れ里さん登場】 モスグリーンのワゴンがすぅっと現れて、すぐ後ろに停車。
 ん?
「こんにちは。」
「隠れ里さんですかぁ?」
「赤い帽子ですぐわかりました。」
 あきゆきさんの背丈を少し低くした感じで、顔色の良い、いかにも鈴鹿で鍛えまし
たという、たくましい姿である。穏やかな面もちで初対面とは思えない。(^^)
 飛び入り参加もないでしょうということで、すぐにスタート。
隠れ里さんが南(バス停)を向いて歩こうとされるので、地図で今日のルートを確認。
それではということで、隠れ里さんがまた南へ向かわれるのを制して、車道を北へ
歩き出す。間違いはこの時、始まりました。(^^;;

【島本町標識】 比較的交通量の少ない車道を自己紹介等々をしながら歩く。
隠れ里さんは1時間も前に到着されていたようだ。話しながら右手の取り付きを
気にして歩く。と、前方に「島本町」の標識が現れた。ん? ちょっと変だ。
地図を見る。なんと川久保尾根の東を歩いている。完璧に私の思いこみでした。
 一年前にあきゆきさんと牛松山に行った時も似たパターンだったのを思い出す。
「いゃーっ、のっけからすみません。」(^^ゞ
隠れ里さんが南を向いて歩こうとされたのが正しかったのである。
「どうします?」と私。
「適当な所から川久保尾根に取り付いて、逆ルートにしましょうか。」
うん、さすがに判断が速い。(^^) 少しUターンして、祠のある植林地に仕事道の
ような細い道があるのでここから取り付く。

【ヤブこぎ】 薄暗い杉植林の急斜面を登る。だんだん踏み跡が怪しくなる。
5分ほど小休止。その間にも鈴鹿や北摂の山、ホームパーティのことなどを話す。
しかし、隠れ里さんはちゃんとルートを読んでいます。さすがにキャリアが違うなぁ。
杉植林を水平に抜けて軽いヤブを登ると尾根らしきところに出た。
 ひのきの枝打ちの後が道を覆って踏み跡がわかりにくいものの、緩やかな登りで
だいぶ楽だ。右手彼方に電波塔のある山が見える。小塩山かなと思い、地図を見ると
全然方向違い。交叉する送電線の様子からして479mピークのようだ。初めて我々の
いるところがわかってきた。鉄塔を過ぎ、何とか川久保尾根の道に合流。
 賑やかなポンポン山にしては、棚からぼたもちの静かな歩きを楽しめました。

【川久保尾根】 川久保尾根は良く踏まれた歩きやすい道です。
620mピークを示す古びたプレートを横目に「鈴鹿のヒル」の話に盛り上がる。
釈迦岳手前の鞍部、大沢への分岐まで誰もいない。もうすぐ釈迦岳 山頂かと言う所で
やっと人の声を聞く。釈迦岳からは北東に少し展望があるのみ。4、5人が昼食中の
ため先を急ぐ。木の階段には二人憤慨しながら下りる。(^^)

【日だまりのお昼】 赤白鉄塔下にある南斜面で昼食にする。さすがにここは人が
多く、既に20人位がポカポカ陽気の中でお昼。小さい子供も虫取り網を振り回し
て元気に走り回っている。所々に白いコブシが点在する川久保渓谷を眺め、うぐいす
のBGM付き。欲を言えば、鉄塔と送電線がなければ良いのだが。それは言うまい。
 鈴鹿の地図を広げて、今までの話のおさらい。隠れ里さんのお話でだんだん鈴鹿が
イメージできてきました。後は実際に行くだけ。(^^;;

【山頂のコーヒータイム】 充分すぎるほどの道標に導かれてポンポン山山頂に到着。
ざっと数えて、7、80人ほど。やはりすごい。金髪女性もいる。なんと国際的な。
中学生の子に隠れ里さんとツーショットの写真を撮って貰う。(^^)v
銀行OBのグループ65名が下山するとひと心地できる雰囲気になった。山頂唯一の
テーブルに座り、隠れ里さんはおもむろにコーヒーの準備にかかる。
 ここは「平均年齢65才位かなぁ」と、隠れ里さんは所属の山の会も高齢者が多い
と話してくれた。リーダーはバリバリの70才とか。
 アシビなどの木に囲まれ、景色はもう一つ。木がなくても霞で京都東山辺りがやっ
と見えるくらいだ。西は鴻応山まで。ぼーっとしながら春うららのコーヒーは格別。
隠れ里さん、ごちそうさまでした。
また別のグループが大挙して来た。リーダーによる三角点の講釈を聞きながら本山寺
へ歩きだす。

【82才のおじいさん】 たくさんの人とすれ違った。途中で追い抜いたおじいさん
から急に大きな声をかけられびっくりして振り返る。「速いねぇ! 歩くの。」
「お幾つですか?」「82になる。」まだまだ、しっかりした足取りである。京都の
桂から来たそうだ。私、隠れ里さん、おじいさんの順に並んで、山の話をしながら
しばし歩いた。そして、「お先にどうぞ!」おじいさんは右手を挙げてペースを落とし
ました。いつまでもお元気で。
 本山寺あたりからミツバツツジがちらほらしてきた。のんびりした春の昼下がり、
舗装道を下りていく。単調な歩きになるが、話し相手が居ると苦にならない。東海
自然歩道の話をする。
 植林の中の林道を抜けると川久保バス停に到着。
今日は、この日だまりのような隠れ里さんからいろんな話が聞けて、また一段と山に
のめり込みそうです。いい一日をありがとうございました。m(_ _)m
 次は鈴鹿ですね。(^^)

  ポンポン山について   

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1997.4.24. BY M.KANE