北摂・雪残る剣尾山から大平山へ    


大平山への尾根 (剣尾山から)
■目的地:大平山(658.6m) <山域:北摂・能勢町>
■日にち:2008年1月19日(土)
■天気:晴れのち曇り
■同行者:単独
■コースタイム:
  山辺 駐車地 発(10:20)〜行者口(10:40)〜行者山(11:00)〜六地蔵(11:30)〜剣尾山(11:45-12:10)〜
  横尾山分岐(12:20)〜活動センター北口(12:30)〜Ca655mP「フキ」(12:45)〜Ca685mP「ウメ」(13:20)〜
  大平山(13:55)〜鉄塔(14:20)〜茶沸シ(14:50)〜府道(15:10)〜自転車〜山辺駐車地 着(15:30)

 自転車を中宿野の府道近くに置いて山辺へ向かう。
大平山は前々から行かなければと思いつつ後回しになってしまった。
鈴北さんが登られた記憶があったのでネットで探してみたが、ML投稿だったかもしれず見あたらなかった。
帰ってきてから慶佐次氏の「北摂の山」に載っていたコトに気づく。(^^;;
 いずれにしても北の尾根から入れば取り付きは苦労しないので、横尾山経由で廻ろうと思っていた。
林道を上っていくと、当然ながら行者山・剣尾山登山口が先に現れる。易きに流され足を踏み入れてしまう。
意志の弱いのはいつものこと。

 取り付きの植林は大きく育ってしまった。薄暗い。林床は最近手入れがしてあり見通しは良い。
ほんのり雪が残っていた。行者山を過ぎると相変わらず明るい山道、高速道路のように広い。六地蔵手前の
登りはいつもの急登である。月峰寺跡は白一面。お地蔵さんにはめいめいに赤い掛けものが付いて嬉しそう。
山頂は3名ほど。北の展望岩で昼食。ササ枯れの深山、これから歩く大平山を眺める。筋雲と青空。
     
月峰寺跡にて
 さて、ここまでは序章。これからが本日のメインテーマ。横尾山へ向かう北の道に入る。雪が滑りやすい。
国界石柱の分岐は道標が増えた。このY字路を右に採って誰も足跡のない新雪を踏みしめて歩く。いいなぁ。
719mピークへ登り返して、ひとしきり松林を下りる。大阪府野外活動センターの北側に至る。
 2.5万図にある分岐道はヤブに埋もれたのか判らず。府境界辺りからCa630mコブに取り付く踏み跡がある。
のっぺりしたCa630mコブはOLポイントの「ヨモギ」を右に見てCa655mへ登り返す。結構、雪が残っている。
Ca655mピークにも国界石柱があり、よく見ると明治10年の設置のようだ。ここにもOLポイント、「フキ」あり。
やっとスタート地点。いまから尾根にのって大平山へ向かう。
     
Ca655mピーク
 剣尾山北東尾根の見える切り開きを過ぎて大きな岩のピーク。活動センターから見て東になる、この東尾根。
要所に道標やOLポイントがあるが展望のない歩きである。白い雪にたぬきのような小動物の足跡がずっと
続いている。
 OLポイント「ウメ」の三叉路Ca685mピーク。ここで、活動センターの道標から開放される。しかし今度は
黒いネットが右手に続く。少し東へ向いて下りていく。Ca670mコブとの鞍部あたりはネットが倒れて見晴らしが良い。
しかしその後は尾根にネットが続く。ネットの柱を支える針金が定期的に張られているし、ネットが倒れたり
倒木があったり、その度に左の雑木藪へ迂回する。こちらはこちらで低木がからまり歩きにくい。
     
大平山山頂の北側
 ネットの西側の方が歩きやすいかといえばそうでもない。あちら側はあちらで赤い棘々イバラの海。
そろそろ大平山の三角点かと思うが、ネットのあちら側かもしれず判りにくい。
運良くネットの向こうに三角点を見つけた。かわいそうに倒木がのっかている。こんな三角点は初めてである。
 ここからネットは少し西に向く。やっと開放された。それと同時に松の混じった良い感じの雑木林になる。
昔は三角点周辺もこんな感じだったのかもしれない。里山は手入れ次第でイバラの海にも綺麗な雑木林にも
なるのだろうか。
     
大平山山頂の南側
 人の背丈ほどの岩があった。よじ登ってみると剣尾山から三草山、六甲まで見通せた。せめてもの救いである。
左下に高圧線が届いているので、この尾根を下りれば鉄塔にたどり着けるだろう。踏み跡は薄いが歩きやすい。
雑木の尾根を下りていくと切り開きから鉄塔が現れた。ここも見晴らしはいいが、先程の岩ほどの高度感はない。
さて、ここからどう下りるか。左の谷にも道がある雰囲気、破線道に合流するかもしれない。
自転車はこの尾根の真南方向なので、しばらく尾根を歩いてみることにする。
     
547m山の南の道
 鉄塔の先はヤブかなと思ったが、意外とはっきりした道がある。547m山に登り返しす。下りで踏み跡を見失うが
廃れ仕事道に出合った。道を辿って下りると右手の谷へ導かれていく。小さな沢を横切り、荒れた
林道のようになる。左にはこれまた古い藪にまみれた堰堤がある。三つめの堰堤を過ぎてほどなく
舗装道に飛び出した。「茶沸シ」と呼ばれる活動センターへの道のY字路である。
 ぶらぶらと南へ歩いていき、住宅地の間を抜ける。置いていた自転車に飛び乗って山辺へ戻った。
と言えば力強いが、ペダルを漕ぐのは至極ゆっくりとしたものである。月峰寺の前を過ぎ、城山の西から鉄塔を
眺めて車へ着いた。山頂付近のネットが残念な山であった。

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2008.2.17. BY M.KANE