波豆川の旧参道から大船山     

アオモジ  
山中へ入る参道 
■目的地:大船山(653.1m)<山域:北摂・三田市>
■2.5万図:木津
■日にち:2006年12月19日(火)
■天気:晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:

  大舟寺口 発(10:20)〜羽豆川登山口(10:25)〜五丁の丁石(10:55)〜大舟寺跡(11:15)〜
  戸倉峠からとの鞍部(11:20)〜山頂(11:30-12:10)〜十倉峠(12:25)〜大磯(12:45)〜大舟寺口 着(13:10)

 最近、行き先が決まらない。目標がないのか、出遅れなのか。両方やね。(^^;
せっかく取れた休みなので気分転換に出ないともったいない。迷いあぐねた末、5年振りの大船山。
秋口に自転車で来た波豆川から入ることにする。
 
山里 
 大舟寺口の路側に車を駐めて歩き出す。セイタカアワダチソウも盛りを過ぎて寒さに凍えている様子。
羽豆川バス停の手前にある「大船山登山道」の道標に従い、ため池で左へ。民家の横を通って竹林を
抜けると綺麗に草の刈られた田畑がある。よく手入れがしてある。葉の落ちた枝にランプのような実を残す
柿の木が里の趣を醸し出す。雑木の木陰に入り、沢沿いの緩やかな参道を行く。落ち葉と苔むした小石。
良い雰囲気が続く。ずっと日影の道。陽射しがあるので今日はいいが、曇ったら薄暗いかもしれない。
 
参道なかば 
 参道は次第に石がごつごつとしてくるが、落ち葉に和らげられてまだ歩きやすい。道標から10分程で
最初の丁石を見つけた。薄暗い杉林の中にたたずんでいる。道は枯れ沢と化しゴツゴツとえぐれる時もある。
松葉の多い三叉路で小さい「大船山」が右を指す。宿坊でもあったのかなと思わせる緩やかで小広い林。
大きなモミの木も出てきた。ベンチがある。いくつかの丁石を過ごし、道は細くなる。振り向くと冬枯れの
枝先に寺山が見える。

 トンネルに入るように道は林の中に吸い込まれている。その上は大船山がどっかとのしかかるの図である。
意外と長い坂だった。以前、下りに使った時があってヤブだったなということのみ記憶に残っている。
林に入ると町仏と滝に分かれる分岐のようだ。こんな上に来て滝があるとは思えないので町仏の方から
登る。薄暗い植林の中である。道は次第に東の斜面へ寄っていき、大きな山桜の脇を過ぎると石垣が
現れやっと大舟寺跡に辿り着く。
 
大舟寺跡直前の丁石 
 南に振り返ると薄く六甲と思しき山影が横たわっている。戸倉峠からの道との鞍部はすぐだった。
さて、大船山はこの鞍部からがきつい。案の定、怠けた身体はぜいぜいと息をしながらの登りとなる。
懐かしい雑木と岩に出合いながら高度を上げ、山頂下の岩に来る。

 ぐるりと岩を巻いて山頂に出ると二人の先客。小さな祠と羽束山や大野山の眺めが懐かしい。
リュックを下ろしコーヒーとフルーツケーキで一服。先客の方はかなりの山屋とお見受けし、話を伺えば、
明石からお越しで兵庫の山は150峰を踏まれたそうだ。おすすめは須留ヶ峰ということで、まだ足を入れ
たことのない地へ思いは馳せるのでした。
 
山頂から鳥ヶ岳 (右)
 先に下りられたお二人のあと、もう一回り展望を楽しんでから下りていく。いい天気。
下りは十倉峠へ。かつての山道は大きくえぐれてその脇を歩くようになっていた。大磯のアスレチックは
閑散としている。鳥飼山の裾にふかふかとした冬枯れが誘き寄せている様子。

 のんびりと車道を歩いて波豆川へ戻っていると、山頂であったお二人に再会。丁度逆回りのコースだった。
他には会う人も居ない静かな初冬の里山でした。歩いてみるといい山です、どの山も。
 
寺山


 大船山について   

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2007.1.2. BY M.KANE