薄雪の北摂・大峰山へ北の林道から     


山頂東の道
■目的地:大峰山(552.4m)<山域:北摂・兵庫県宝塚市>
■日にち:2008年1月27日(日)
■天気:曇り一時雪
■同行者:単独
■コースタイム:
  十万辻上 発(12:55)〜林道〜「火の用心」分岐(13:05)〜林道終点(13:35)〜炭焼跡(13:55)〜
  「桜の園」基準点No.2(14:10)〜山頂(14:40)〜展望の鉄塔(14:55)〜十万辻上 着(15:10)

 今週は寒い。木曜の晩に雪、今朝も自宅の外で小雪が舞っている。
昨日、深山に登ったたぬきさんによれば、北尾根は30-50cm程の積雪だったとか。
ノーマルタイヤの身としては温和しくしておくしかない。(^^;
近場の大峰山、十万辻の上に車を駐めて出発。北側の林道から廻ると、たぶん桜の園の上に出るであろう。
4年振りの山頂を経由して戻ってくる計画。地図なし。(忘れてしまいました〜)

 歩き始めると林道の入口にいきなり気になる札。「罠あり 足もと注意」
ただでさえ、北面の日陰道なのにのんびり歩けないなぁ。不法投棄も多い。これが「美しい国」といわれていた
日本の実態である。一台の轍がずっと続いている。ここ1,2週間前に走った様子なので、
林道には罠はないだろうと思いつつも、視線は足下に集中。(^^;;

いい感じな部分の林道
 脇の斜面には薄く雪が残り、道も凍っている。「火の用心」分岐の上には展望鉄塔があるのかもしれない。
植林と雑木林が入れ替わり立ち替わり現れる。山腹の支尾根を巻いて何度も曲がる。もう、そろそろかなと
林道終点を待つがなかなか現れない。晴れ間から時折陽が射し、青空ものぞく。飛行機雲。鳥が鳴く。

 再び小さな札、「猪罠あり 危険」。 たぶんこの谷から登った所に有るのかなと思うが、気が気でない。
どんな罠だろう、赤外線センサーが検知すると矢が飛んできたりとか...そんなもの許可されるわけ無いか。
それがなければ、落ち葉は濡れているが良い雰囲気の道が続く。谷へ車道が分岐する植林谷に大きな岩があり、
その次の曲がりで荒れ地となった林道終点。

細い山道もあります
 終点から先も、落ち葉に覆われた綺麗な山道が続いている。途中にある小屋のようなトイレは少し不気味。
リスが目の前を横切っていった。イノシシもいるしリスもいる山なのだ。
MTBで来たのだろうか、AやBと記されたテープもある。
林道終点から15分程歩いた支尾根のカーブに「武田尾/十万辻」という手作りの道標がかかっていた。

 いままで、ほとんど水平な歩きだったが、ここからは谷を下りるようだ。踏み跡が判りにくいが、他には道も
見あたらないので下りていく。崩れた炭焼跡のある山道に出合う。以前、「桜の園」基準点から偵察に来た時に
見覚えのある道である。ということは、林道の下にも道があるのかもしれない。あるいは林道終点を過ぎてから
何度か支尾根に下りる踏み跡が分かれていたのでそこに登ってくるのかもしれない。
あぁ、この林道はもう歩かないだろうと思っていたのに宿題ができてしまった。

冬枯れの谷にて
 さて、この道に出たら「桜の園」基準点はすぐだろうとたかをくくっていたら、まだまだ。コゲラが幹を叩く音が
間近に聞こえる。今日は熊鈴も鳴らしていないので相手もまだ気づいていない様子。居場所を見つけようと
見上げるが、先に気づかれ音が止んでしまった。足下の道は崩壊して足の幅ほども残っていない所があった。

 羽束方面の山影が枝越しに見える。シダの斜面を見下ろした先にやっと「桜の園」基準点がある
ハイキングルートに合流した。さすがにこちらは良く踏まれた道である。硬い芽をつけたコバノミツバツツジの間を
抜けて登り、六甲の見える展望岩に着いた。六甲の上は思ったよりも雲が少ないが、北の方から雪雲が来ている。
もうすぐここにも辿り着きそうだ。

六甲を見る
 今日初めての登り道。寒さで汗は出ない。山道以外は白く覆われた雑木林。空が薄暗くなって雪が降ってきた。
見る見るうちに山道は白い点々で覆われていく。山頂の前にコブがあるのは判っていてもまだかなと山頂が遠い。
今日は誰も登っていない様子。山頂は葉が落ちた冬枯れの林、以前よりも見通しが良くなった気がする。
気のせいかもしれないが。

山頂
 そのまま素通りして十万辻へ。白く覆われた山は今まで以上に山の地形が判りやすい。
以前は、バリルートで斜面を下りてみようかと思っていたが、罠があるかもしれないので控えた方が良さそうである。
 突然、単独の若者とすれ違う。今日はこの人だけの静かな山だった。特に雪が降り始めると、し〜んとなる。
展望鉄塔も久しぶり。大野山や横尾山が白く見える。南は木が茂って甲山がなんとか見下ろせる程度。
中山への道と分かれる峠を右に行き、案外良い谷だなと、改めて雑木を眺め十万辻に戻った。


  大峰山について

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2008.2.22. BY M.KANE