紅葉咲く北摂・大峰山西麓散歩    

谷の紅葉  
谷の紅葉 (桜の園にて) 
■目的地:大峰山(552.4m)の西麓   <山域:北摂・宝塚市>
■地図:2.5万図 武田尾
■日にち:2000年11月18日(土)
■天気:曇り後晴れ 少し寒い
■同行者:単独
■コースタイム:

  武田尾 発(11:35)〜「遠見の道」〜つつじが丘展望所(12:50)〜沢(13:05)〜
  「瀧見の道」〜亦楽山荘(13:35)〜「つつじの道」〜武田尾 着(14:10)

【黄葉】 北摂にも黄葉がやってきた。
午前と夕方に用事があるのでその隙間を縫ってモミジがりに向う。宝塚から武田尾に入ると
いつのまにかしっとりと色づく山々。北摂もまだまだ捨てたものではない。はらりと落ちる
木の葉が輝いて見える。

【曇り空】 武田尾から歩き。雲が多いが切れ間から日も射す。谷から切り立つ斜面は
黄色く彩られている。青空が覗く。廃線跡入口は土管を埋める工事をしていて仮設の階段が
ついていた。武庫川渓谷から聳え立つ大峰山、見慣れた山容だが色合いが違う。
 トンネルの入口に熊注意の看板がある。いまはどこに行ったのやら、北山から芦生へ辿り
着いただろうか。

【彩り】 トンネルの先にかすかに色づいた木々が見えてきた。桜の園への入口を登ると
団体さんが亦楽山荘へ向っていたので、静かそうな「遠見の道」にする。急登が続く。
曇り空から射す日にぽつりぽつりと赤やオレンジの葉が光る。桜の園は真っ赤な紅葉。
山頂の脇まで上る谷はまだ緑が多いが鮮やかな彩りとなってきた。西日が差せばキラ星の
様に輝くことだろう。日差しを待ちつつおにぎりを頬張る。
   日が射す  
斜面に日が射す
【雑木】 紅葉もいいがこの道、かなり手入れがしてあるようで下草がほとんどない。
少し離れたところにはシダが茂っているので周遊道として整備される前はかなりの
ヤブだったのかもしれない。雑木林がいい感じ。落ち葉も増えてきている。

【眺め】 アカマツ展望所にご夫婦二人。「上はもっといい眺めですよ。」という声に促さ
れて先を急ぐ。しっとりした雑木林を通ってつつじが丘展望所着。六甲から三田市街、
武庫川渓谷から競りあがる雑木林の丘が大岩ヶ岳から古宝山へ広がり、羽束山や大船山が
見え、屏風のように大峰山が立ちふさがる。ちょうど日が射してきて彩り鮮やか。

【沢の道】 つづら折れを下ると薄暗い沢に出る。なめた一枚岩をたどって下ると沢を
高巻くような道へ続く。見上げると青空が広がってきて紅葉がキラキラ。上から眺めるのも
いいが彩りの下を歩くのもまたいい。何度も立ち止まりながらため息をつく。
 桜の園の東屋辺りには今を盛りと色づく大きな紅葉。2年前にも見たがやはり素晴らしい。
今日は午前中の天気が芳しくなかったからか人手は少ない。熱心にカメラを構える人は
一人。お弁当中の人がふた組。ここから亦楽山荘辺りまでがハイライト。真紅も有る。
 沢に下りて「つつじの道」から廃線跡へ出たが、この間は取り立てての景色はなかった。
廃線跡は意外と多くなってきた。僧川辺りまで来て振り返るとすっかり青空になった日を受けて
どっかりとした山が見えた。
   どっかり  
どっかり
【工事】 第二名神の工事がすでに始まっているようだ。僧川沿いを切畑の交差点へ向う途中
往きは良い林に浮かれていたが、日本道路公団と記された赤白標柱がいくつか建っている。
鳥脇山の谷にはすでにコンクリートの陸橋が姿を現しているし、昔ながらの山里景観がなく
なって行くのは残念である。

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2000.11.19. BY M.KANE