明神ガ岳について


  大阪府高槻市・京都府亀岡市  524m

 亀岡盆地の南の山。
南半分は大阪府高槻市になるが、国界から見ると丹波の国に入るので、丹波の山とした。
摂丹山地の真ん中にあり、ポンポン山や愛宕山を眺める「丹波パノラマ道」がメインルート。
軽いアップダウンの稜線歩きを楽しめる。付近の黒柄岳や小塩山と合わせて歩くのも良い。
南麓は「緑の郷コース」としてハイキング案内板が整備されている。


 

 

 

田能から望む明神ガ岳
         96.11.10. 

 

 

大神宮社の紅葉
        の写真を見る。

丹波パノラマ道から望む
愛宕山・牛松山

        の写真を見る。



 丹波パノラマ道・明神ガ岳 山行記

■日にち:'96年11月10日(日)
■天気:くもり
■同行者:単独
■コースタイム:
  自宅発(9:00)〜杉生(樫田)トンネル(10:10)〜
  登山口のNo.18電柱(10:20)〜最初の鉄塔(10:30)〜山頂(10:40)〜
  500mピーク(11:00)〜展望の鞍部(11:05-11:30)〜万寿峠(11:50)〜
  大神宮社(12:10)〜樫舟神社(12:35)〜杉生(樫田)トンネル(12:40)
  
【明神ガ岳】 「丹波パノラマ道」というふれ込みに惹かれて登りました。
 しかし、結果は先週の大江山の印象が強烈に残っていて、ついついこれと比較してしまい、
感動的な展望とまではいきませんでした。
しかし、パノラマ道にふさわしい道はちゃんとありますよ。(^^)
北摂・丹波の山々も紅(黄)葉まっ盛りで、ここ1週間位が旬のようです。

【山道】 亀岡側から杉生(樫田)トンネルを抜けるとたこ焼き屋がある。
その右手に昇尾峠に伸びる舗装道。1台先客有り。仕度をして歩き出す。
ゲートを迂回して間もなく登山口の「No.18 杉生」電柱が右手の檜林に出てくる。
 取りついてすぐに黒いプラスチックの階段。虚空蔵山のと同じ。
やがて階段もなくなり、普通の細い山道を登る。後の半国山方面が開けてきた。
と、思えば頭上で「ブーン」という高圧線の音。最初の鉄塔の下に出る。
左にテープの巻いてある道がある。ここからはしばらく送電線と離れて静かな
道を楽しめる。黄色や茶の落葉がまだ新鮮。踏む度にカサカサと秋の山道の音。

【雑木林の山頂】 人一人がやっと通れる道がいつの間にか広々とした灌木の道に
なり、緩やかなピークの二つ目に差し掛かると、左手に三角点。あっけなく着いて
しまった。登り始めてまだ20分だ。524m。展望はない。
 今日はこの先に広がるであろう「丹波パノラマ道」が目当てだ。先を急ぐ。

【愛宕山とポンポン山】 平坦な道を真っ直ぐ進んで下りにかかると左手に
大きな愛宕山が見えてきたが、木が遮っている。さらに進んで赤白鉄塔を過ぎ、
急坂をわくわくしながら登る。植林が多く展望はもう一つ。ポンポン山が
裾を広げているだけ。こんなもんかなとあきらめる。おじさん2人とすれ違う。
 檜の背丈は2〜3m。今後はもっと展望は期待できないなぁ。そんなことを
思いながら下ると左手に亀岡盆地が広がってきた。
おやおや、まだあるじゃん、眺めの良いところが。鞍部だけど立木がないのでgood。
歩く稜線を境に南はポンポン山・こんぴら山、北は比叡山・蓬莱山・よくわからん
京都北山・愛宕山・牛松山・半国山となかなか良い景色だ。ここで一休み。
ミカンを2つ食べて愛宕山の写真を撮り山座同定をして...。
 黄色い葉を半分付けた木を前景に大きく聳える愛宕山は、ドッシリとして
おいでおいでをしているようでもある。ハイハイそのうちに。(^^)

【高槻のおじさん】 東のピークから水色シャツのおじさんが一人下りてきた。
高槻からバスで来たそうである。JR高槻駅ではポンポン山に向かう団体が
多かったそうだ。彼もこの景色が気に入り、ちょっと早いが昼飯にすると
言うことなので、私は心残りが若干あるものの明け渡しにかかった。
 東のピークに登りながらの展望はまばらな立木に遮られて最前の鞍部ほどでは
ない。万寿峠への分岐を無視して前方ピークを目指すもやはり同じ。
「丹波パノラマ道」と言うにはもう一つ捻りが欲しいところだ。
今日は14:00に家に着かないといけない用事があるので、「今日はこれくらいに
しといたるわ!」と捨てぜりふを残して万寿峠へ下る。(^^)

【緑の郷コース】 明神ガ岳の南麓は高槻市の最北になり、静かな里が点在する。
市も「緑の郷コース」として標識や案内板の整備をしている。舗装道は足に堪えるが
静かな山里を眺めて歩くのもいいもんだ。色づいた柿が山里の秋を醸し出している。
 もみじが赤い大神宮社は、参道へと誘われそうだが次回に持ち越し。道脇には最後の
がんばりを見せるゲンノショウコやヨメナがぽつりぽつりと咲いている。
 この辺で明神ガ岳のスケッチをする予定だったが、前衛の山に隠れて見えない。
先に車に戻り、少し南の田能の里からかすかに顔をのぞかせる姿を書きとめた。
家路への道は黄色い葉でいっぱいの山裾が続く、黄葉の北摂路である。



ホームページにもどる
1996.11.23. BY M.KANE