雪の能勢妙見山・上杉尾根の支尾根へ      

 
 冬枯れ   
■目的地:妙見山(660.1m) <山域:北摂・大阪府能勢町・豊能町>
■日にち:2006年1月5日(木)
■天気: 曇り時々晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:
  上杉池 発(12:40)〜上杉尾根〜八町茶屋跡(13:10)〜山頂駐車場の丘(13:45-13:55)〜
  上杉尾根〜西の支尾根Ca535m(14:10)〜新滝道コースCa370m地点(14:45)〜上杉池 着(15:05)

 年が明けてすぐにまた寒波が来た。暖かい窓から山を見れば雲間に青空。
短時間だけでも出かけてみたくなる。昨年の冬に目星をつけていた上杉尾根の西面、
よさげな雑木林の支尾根が見えた。北摂に残る落ち葉敷きつめた雑木林を巡ってみたい。

 上杉池の奥に鳥居がある。木の橋は朽ちて丸太が二本のみ残る。鳥居の先も
ササヤブで覆われている。少しだけ漕ぐとハイク道に飛び出る。参道は朽ち果て
歩きの道は横へ逸れてしまったのである。クヌギの葉がどっさりと積もった道。やがて数mも
彫り込まれた道。ササで両脇を塞がれた道と、どちらかといえば窮屈な道が続く。
 
 大阪湾
 陽射しが降って明るくなると道も上りが緩み、八町茶屋跡の標識のある広場を左に見る。
ササが低くなり立木越しに南の市街が見える。少し行くと展望用にかササが斜面の下まで
切り開いてある。六甲が黒い影となり大阪湾が光っている。目当ての支尾根はそろそろかなと
左右を見ながらほぼ平坦な道を歩く。ササが低くなり葉の落ちた雑木林で心地よい。
昨晩の雪か、道がだんだん白く覆われてきた。日影はカチカチに凍っている。

 クッキングセンターを左に、天台山を右に見る一直線が尾根道と交差する辺り。道が左に曲がる
辺りがそろそろかなと思われるが左は谷だ。もう少し行く。間歩のような窪地が左にある所辺りが
そうかなと当たりをつける。が、なかなか心地よい道なのでもう少し歩いてみる。再び陽が射す。
青空に冬枯れはいい。さらに行くと右手が鬱蒼とした植林。その中に新しい道が出来ているようだ。
作業用だろうか、それとも初谷川コースをつなぐ新しい道かな。ハイカーのようなグループの声が
聞こえた。ここまで来たついでにと駐車場の丘まで行ってみよう。
最後の上りは再び傾斜が急になり、おまけに道が凍っている。アイゼンが欲しいかなという感じ。
 
 雪雲が来る
 駐車場は新年なので十台を超す。丘に登る階段も凍っている。目まぐるしく変わる雲間から
再び青空が広がった。山頂がよく見える。西に羽束山や大船山、剣尾山あたりは雪雲が忍び寄って
隠れつつある。やがて大船山も見えなくなった。南下しているようだ。
大阪湾はそんな雪雲とは関係なく穏やかに光っている。南になる明ヶ田尾山は雪の斜面を線なす
雑木林が寒々と覆っている。さて、支尾根歩きへ向かおう、丘を下りる。
 
 明ヶ田尾山
 往きで目星をつけた間歩のような窪地のある所から支尾根に踏み込む。冬枯れ雑木林。
落ち葉の尾根はやがてササが覆ってきた。期待していたほど落ち葉だらけの尾根というわけには
いかないようだ。所々ササがない露地となり鹿の遊び場なのかと思われる。暖かくなるとダニが
出そうだ。北の斜面はササがなく雪が残る。もう一つ南の支尾根も回ろうかと思っていたが、
登るのが面倒になり、安直にこの尾根を下りることにする。しかし、だんだんと傾斜はきつくなる。
山で迷ったら谷に入るなという通りである。ザレてきた斜面で鹿道を辿り、木に掴まりながら
下りていく。落石もあり注意要。空は一転、雪が舞ってきた。駐車場の丘で見た雪雲が届いたようだ。
 
 支尾根
 天気は目まぐるしく移る。クッキングセンターの丘がだんだんと大きくなり、青空に冬枯れが広がった。
なんとか谷に降り立ち、堰堤の上。逆光に枝が光って綺麗だ。新滝道を今から登るご夫婦とすれ違う。
人待ち顔のケーブルを横目に上杉池へ。とりあえずの足慣らし。雪の中を歩くと気も引き締まる。

  妙見山について   

  山のリストへ / ホームページへもどる


2006.1.15. BY M.KANE