北摂・乗れ乗れの青ヶ原と向山 

 
592m山へのみち
■目的地:向山(535.0m) <山域:北摂・三田市・猪名川町>
■2.5万図:福住・木津
■日にち:2009年2月7日(土)
■天気:晴れ時々曇り
■同行者:単独
■コースタイム:
  柏原口バス停先 発(11:00)〜展望岩(11:30)〜Ca510m山(12:00)〜峠(12:15)〜#15赤白鉄塔(12:40)〜
  592m山(12:42)〜Ca580m#14鉄塔(13:10-13:30)〜575m山北#13鉄塔(13:50)〜535m山西#11鉄塔(14:25)〜
  535m山東#10鉄塔(14:45)〜杉坂峠(15:05)〜末吉自治会館(15:35) =自転車= 柏原口バス停先 着(16:20)

 いい天気になった。
雨もなかったので、空気が乾燥し冬枯れ日和である。またしても行き先を絞っていなかったが、
先週に引き続いて三田・小柿から登ることにしよう。三国ヶ嶽・天狗岩から眺めた青ヶ原の尾根筋へ
冬枯れを楽しみに行く。
 この尾根は東西に走っているので、下山後の足として自転車を末吉自治会館の横に置いておく。

 取り付きを思案しながら県道を北上。第一候補は南向きの鉄塔尾根なのだが、川沿いで渡渉必要。
柏原口バス停東の橋を過ぎた先に伐採された小広い路側があったので、いったん駐車。
山側に踏み跡などの手がかりがないか探してみる。
電柱の近くに若干水が落ちていて、このすぐ上は地道の林道に出るようだ。よし、ここにしよう。
 
バス停先からの三国ヶ嶽
 車に戻って支度をする。抜ける青空に冬枯れが早く早くと誘っているようだ。
薄いササ生えの林道はそんなに奥までないだろうと思っていたが、やはりすぐに終わった。
しかし、その上にももう一つ水平の道があるようだ。よく整備されたコンクリートの下は発電所への水路。
脇はきれいに下草がかってある。散歩には贅沢すぎる道だ。向かいの尾根の上に相変わらずの青空。
ここから上は急斜面の低木ヤブ。いきなりヤブに入る気合いはないので、ウォーミングアップで歩きやすい
植林から入っていくことにする。ちょっと下草のある急登。

 植林が終わって雑木になる。なんとか通れる隙間を見つけながら枝に掴まり登っていく。
少しうるさい低木ヤブに難渋するも上の方が明るくなってきた。汗が出てくる。
まだ緩い上りが続いているが、尾根筋なのか、ずいぶんと歩きやすい踏み跡になった。
時々赤いペンキが付いている。前方に岩が見えてきた。木が高いが、青空が眩しい。しばし、岩の上で展望。
大野山から三国ヶ嶽まで小枝に遮られるも汗かきのご褒美。
さらにしばらく岩が続いて、もうピークに着いたかと錯覚してしまいそう。
 
支尾根の岩
 Ca510m山の鉄塔からの尾根に出会うまで意外と長く感じる。それまでは素朴な雑木林が続く。
南の鉄塔尾根も気になっているのだが、まだ、登り始めたばかりなのでパスして東の峠を目指す。
それまで明瞭だった踏み跡を下り斜面で見失う。向かいの尾根にある鉄塔を目指して降りる。
しかし、よく地図を見ると南に振れすぎているようなので、北に少し修正。
倒木や低木もうるさいので右往左往しながらの降下。
 
峠を北寄りから見る
 峠は南北に道があるものの、少し荒れた感じで、鹿の休憩地の趣。
さて引き続き東の尾根へ登り返さなければならない。少しえぐれた古道が残るが、倒木が多くて歩きにくい。
ヤブに逸れたり古道に戻ったりしていくと、落ち葉に埋もれかけた黒いプラ階段が現れた。そう、巡視道です。
滑りそうなほどたくさんの落ち葉で覆われた道を登ると、取り付きからのヤブは何だったんだろう。
うそのように快適な道が続いている。
 
巡視道
 前方に赤白鉄塔が見え、落ち葉の極楽尾根みちを登って到着。立木に囲まれているので展望はスッキリしない。
そのまま通過して592m山のピークまで行くが、ここもただの雑木林でした。
少し戻って巡視道に沿い北東へ向かう。大野山の手前にあるゴルフ場から声が風に流れて来た。
この辺りは深山北尾根の山頂直下に似た雰囲気があるなぁ。嬉しくなってひとりニコニコしながら歩きます。
 
ニコニコの道
 道の半分ほどは尾根の北側になっている。快調に歩くとCa580のm#14鉄塔。割と眺めもいいので遅い昼食にする。
立木があるが、北東の大野山や南に大船山や昼ヶ岳と思われる影が見える。
東の高圧線の方向にはこれから歩く尾根が判りにくく続いている。

 快適な巡視道はまだまだ続く。南に落ちる緩い谷たちが落ち葉で誘う。
575m山の手前で巡視道が直角に曲がる。気を抜くと尾根のままに南に逸れてしまいそうになるので要注意。
575m山の北に尾根みちから少し外れて#13鉄塔があり、ここから大野山や昼食した#14鉄塔がよく見える。
元に戻って尾根を東進。#12鉄塔でも大野山を眺めてさらに東へ。下りが続いて鞍部は北側植林、峠道が付いていた。
 
#13鉄塔から大野山
 登り返して#11鉄塔。西に傾きつつある陽射しで南の行者山や大船山の影を眺める。
向山535.0mの三角点がそろそろ近い。ピークを気にしながら巡視道を歩いていると、なんと道脇にポッコリと現れた。
確かに地図をよく見ればピークからずれて示してある。
 
535.0m三角点
 相変わらず両側雑木に包まれた道を進んで#10鉄塔である。北に大野山がひときわ大きく広がっている。
パラグライダーがひとつ、ふたつと飛び立っていた。そろそろ15時、最近は日が長くなってきたので少し余裕がある。
ここからは杉坂峠に向かって下りるので巡視道から外れることになる。
踏み跡は判るがだんだんヤブっぽくなっていく。左手に雑木の谷を見る頃はもう判別がつかない。
真っすぐ南へ下りる。短い植林の下に峠道が見えてきた。
 
峠を見下ろす
 猪名川町側はまだ良い感じの山道だが、西はすぐそこに車道が上がってきている。広谷さんの「低山趣味U」では
ゴミが多いということだったが、ゼロではないもののかなりキレイになっているように見受けられる。
まだ明るい。巡視道を下って猪名川町側の山道を楽しんで来ても良かったなぁ。

 長い舗装道歩き。最近、山から下りてぶらぶらと車道や里を歩くのも良いなと思う。山から出てきてゆったりと
その余韻に浸る感じがいい。斜陽を浴びた内田池北の494m山、ここの冬枯れは絶品である。
プレイを終えたゴルファーも帰宅の途に着く頃のようだ。次第に高度が下がって、歩いた尾根が見え隠れする。
 
末吉自治会館からの歩いた尾根
 自転車にまたがり車に向かうが、前半はのんびりした末吉の里の雰囲気に惹かれて写真を撮りながら、
後半は結構先は長いなと漕ぐのに懸命。なんと16時過ぎに車着。十二分に冬枯れを堪能した一日でした。


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2009.02.22. BY M.KANE