北摂・深山に黄葉来る        

南峰から  
南峰から北尾根 
■目的地:深山南のピーク(775m) <山域:北摂・大阪府能勢町・京都府園部町>
■日にち:1999年11月21日(日)
■天気:晴れ
■同行者:単独
■コースタイム: 

   るり渓ファミリー牧場上の登山口 発(11:45)〜南峰(12:15-12:45)〜
   登山口 着(13:20)

【晴天】 今週は風邪を引き回していたので、ゆっくり自宅療養のつもりだった。
休み二日もいい天気が続くとじっとするのがもったいない。起きがけは頭が重かった
が、山の読み物を読んでいたら出かけたくなった。

【黄金色の山々】 北摂の山にもやっと黄葉が下りてきた。R173を北上すると一庫ダ
ムの横を通る。この脇の山並みは特に良い色となる。池田炭を採った雑木林である。
ダムが出来る前は、さぞかし一面が素晴らしい色に輝いていたことだろう。
 剣尾山や横尾山も黄や紅が鮮やか。思わず寄り道したくなる。とりあえずパチリ。
雨森山  雨森山 
【天狗山敗退】 今日は真新しい落ち葉を踏みしめて歩きたい。そんな希望を叶えて
くれそうなヤブ山を選ぶ。深山の北に奥山川を挟んで延びる天狗山北尾根へ。
 少し荒れた感じの天引林道を下って、以前、妻恋地蔵さんから教えてもらった秘密
の天然書斎を訪ねようとする。曖昧な記憶の上に草も茂って判別せず。
 目星をつけて車を停める。植林に挟まれた薄暗い谷から見上げると、青空に金色の
葉が覆い被さる。支度をして沢を渡り、北尾根に取り付く。雑木の急斜面を登ってま
もなく、ガサガサとヘビが枯れ葉の上を鈍く登っていった。何となく出ばなをくじか
れた感じ。風邪のせいか気力も萎えて車に戻る。

【落ち葉道】 思い直して今月初旬も歩いたコースで、深山へ行ってみることにする。
るり渓のまわりはハイキングの人もちらほら見受けられた。
 府道横の登山口から林の中に入りゴルフ場の横を登る。さらにクヌギや松葉で埋も
れた道を登っていく。時々急坂があって、汗が出る。やがて道は水平となり、黄色い
ライトが射し込むような疎林の中を通る。昼食のパーティ一組。
ササのドーム  
南峰(右奥)への尾根道 
【ササのドーム】 林を登って抜けると背後に横尾山がどっしり構える。
ウグイス色の小鳥が飛び立った。所々の立木を抜けるとササのドームが近づいてくる。
ササの斜面の下にすがりつくように黄葉の木々が寄り添う。既に葉が落ちて枯れた色
の枝もある。雲が動いて陽射しが移る。道脇に咲いていたセンブリは跡形もない。
 ドームの上に立つと霞んではいるものの、黄葉に沸き立つ山並みが広がった。特に
半国山や天狗山、弥十郎ヶ岳と間近の山がいい。レーダーのある深山山頂から北西に
延びる北尾根もまっ黄色である。南峰でゆっくりと眺めを楽しみつつ昼食。今日も
多紀アルプスが悠然と横たわり、あの縦走はいつにしようかなぞ思う。
 ササの稜線を歩いて高原気分にも浸りつつ帰路に就く。
横尾山  
横尾山を望む 


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1999.11.21. BY M.KANE