川原谷から冬枯れの深山へ        

 
深山北尾根にて 
■目的地:深山(790.5m) <山域:北摂・篠山市・能勢町・丹南市>
■2.5万図:福住・埴生
■日にち:2007年12月08日(土)
■天気:晴れのち曇り
■同行者:妻恋地蔵さん夫妻・平尾さん夫妻
■コースタイム:
  ささやまの森公園 事務所前発(10:30)〜川原谷の本谷〜扇ナリ(11:30-11:35)〜胎内こぐり(11:40-11:45)〜
  炭焼き跡(12:05-12:30)〜舩谷山(12:50-13:00)〜深山山頂(13:20-13:50)〜舩谷山(14:05)〜大正古道〜
  庫阪峠(14:20)〜扇ナリ〜ささやまの森公園 事務所前着(15:05)

 胸躍らせてまわった黄葉の時期も過ぎ、冬枯れの季節になった。そろそろ北摂を歩いてみようかなぁと
思っていた時に、妻恋地蔵さんからお誘いのメールを頂いた。数年ぶりにご一緒いただく深山です。

 10時半という私にとってはありがたい集合時間。人間というものは甘えればどこまでも甘えるものです。
少し早めに着こうと思っていても、ささやまの森公園に着いたのは5分ほど前のぎりぎりでした。
既に妻恋地蔵さんご夫妻と、今回初めてご一緒する平尾さんご夫妻は支度ができている様子。急いで準備。

 早速歩き出す。平尾さんも深山北尾根に魅せられた方のようで、妻恋地蔵さん命名の尾根番号が
会話の中に出てくる。植林の中の道を緩やかに上っていき、地道を少し行った辺りで右手の沢に入る。
水は枯れているが、私も以前休憩したことのある場所である。倒木や苔むした岩が転がっている。
小休止して、この沢を登っていくことに。メールでは軽い歩きでということだったが、私にとっては丁度良い
アドベンチャーである。綺麗なキノコが残っている。見上げると台杉があった。今年はよく見たなぁ。
 
川原谷にて 
 いつの間にか、扇ナリに到着。既に落ち葉で覆い尽くされている。しっとりとしたいいところだ。
ひと休みの後、左(東)の谷を登る。わずかに黄葉が残る林。胎内こぐりから来た道に出合う。
せっかくなので行ってみましょうということで、尾根を巻いて進むと大きな岩。その下に数人入れる空間がある。
記念写真を撮った。そのカメラを支えるスタンドはなかなかのアイデアものでした。
岩の上の斜面を左から回り込んで、扇ナリから上がった炭焼き跡に戻った。ここで昼食。
 
炭焼き跡辺り 
 食後の腹ごなし、落ち葉の敷き詰まった谷を上っていく。沢が一部なめているのが判りにくいので要注意。
ぽつぽつと残る黄葉の名残が美しい。やがて薄い踏み跡に出合う。妻恋地蔵さんに大正古道ですよと
教えてもらわなければ、ただの踏み跡だった。すぐに府県境尾根に乗り、急な坂を少し頑張ると舩谷山。

 相変わらずの低木の中。ここでこの山名を確定するに至る経緯をお聞きした。ただ、なぜ舩谷山と
呼ぶようになったのかは未だ不明という。一般的にはこの山から出るどれかの谷で、舩谷と呼ばれた
ものがあったのかも知れないが、記録からその谷の名は見いだせなかったそうである。一番近い名は
船ヶ谷として八幡谷ダム西の484m山南の谷があるのだが、そこではこの山から離れすぎている。
 
北尾根にて 
 さて山頂へ急ごう。北尾根周辺は下枝が刈られてスッキリしている。整備される方がいるようだ。
おかげで気持ちのいい雑木林が楽しめる。陽が射して落ち葉に木々の陰が映りこみ、冬枯れの演出も完璧。
枝越しではあるが、いつもより周りの山影がよく見える。
ササ枯れも相変わらずだが、若いササが落ち葉の間からたくさん顔を出している。あと2,3年で以前のような
ササヤブが戻るのかもしれない。

 山頂ではグライダーが飛んでいました。山主さんをご存じの方が居られてグライダーと深山の関係をお聞きし、
皆さんのご苦労を初めて知りました。周りの山もすっかり葉が落ちて冬の山です。
 
山頂から天引の谷を見る
 帰りは来た道を戻ります。気持ちのいい尾根。舩谷山から北尾根を少し下りて、登りに合流した大正古道へ。
庫阪峠まで黄葉を見ながらの巻き道は穏やかな歩きです。デジカメで撮った写真が違った雰囲気になって
しまっているとお嘆きの平尾さん、私も同じ。それでも写真は撮るというので、お互い同類の輩に出会えて
ホッとしました。
 
庫阪峠辺り 
 扇ナリからは登ってきた沢ではなく遊歩道のルートで下ります。腰膝にきつい階段を敬遠されている
妻恋地蔵さんにとっては少しつらそうです。植林の道から出ると公園を整備される方の横を通り駐車場着。
掘り出し物のなめこのお店をご紹介頂きましたが、また今度。私は冬に備えて秋鹿を求めるため能勢経由で
帰路につきました。皆さん、今日はありがとうございました。良いお年をお迎え下さい。

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2007.12.31. BY M.KANE