北摂・雪の川原谷と深山北尾根             

 
深山山頂手前にて 
■目的地:川原谷西尾根の683m山・深山(790.5m)<山域:北摂・篠山市・能勢町・丹南市>
■2.5万図:福住・埴生
■日にち:2006年1月29日(日)
■天気:晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:
  ささやまの森公園 事務所前発(11:50)〜南の遊歩道〜口西池坂の尾根(12:00)〜
  Ca460m鉄塔下(12:20)〜Ca540m鉄塔下(12:50)〜683m山(13:15-13:45)〜庫阪峠(14:05)〜
  船谷山(14:15)〜深山山頂(14:35-14:45)〜船谷山(15:00)〜柳ガたわ(15:15)〜
  526m山・蛇岩(15:20-15:25)〜松原尾〜雑木林の散策路〜ささやまの森公園 事務所着(15:45)

 今日はよく晴れた。昨日は北の方で雪のようだったので道路が凍っていないか気になり、出発は
昼近くになる。というか、単なるいつもの出遅れ。久しく行っていない深山へ。
R173の福住大橋辺りから見る683m山が格好いいので、また行ってみたいなと思っていた。
前回行ったささやまの森公園の西側、川原谷西尾根から683m山へ登ってみよう。
 
ささやまの森公園 事務所前 
 ささやまの森公園 事務所前まで雪もなく順調に到着。事務所付近の道路は工事で泥だらけ。
駐車場もびちょびちょ。冬の間に公園整備の様子。それでも来訪者と思われる車が10台程ある。
園内は狩猟禁止なので猟期でも安心して歩けそう。静かな園内を炭焼き窯の段地へ登る。
古く錆びた丸い看板には「タキ谷」と記してあるようだ。

 川原谷の西尾根中腹に作業道か遊歩道がつけられようとしている。今日は送電線を目安にして
その西尾根に取り付いて尾根を北へいく計画。雪で崩れかけた遊歩道を歩いて取り付きをうかがう。
既に鉄塔の建つ支尾根は過ぎたが、この遊歩道が気になってもう少し歩いてみる。開けた伐採地が
尾根の上まで続いている所で登ってみる気になった。だんだん息が上がる。薄雪は陽を照らして綺麗。
妻恋地蔵さんの略図によると口西池坂の尾根を登ったことになる。
 
口西池坂の尾根 
 登りが一息つく400m辺りで雑木から植林地になる。よく手入れされており、足場に気をつけながら
陽の射すピークへと喘ぐ。明るい尾根筋に立つと西に弥十郎方面が見える。日だまりにほっとする。
すぐ東の460mの鉄塔へ登り返すと北の展望がいい。櫃ヶ岳から雨石山、八ヶ尾山方面が顔を出す。
この後しばらくは展望のない雑木林の尾根を緩くアップダウンしながら進む。県府境手前の525m
ピークを過ぎた辺りか、巡視道の火の用心道標が多く見られた。その一つは西のR173のある谷へ
向く支尾根を指している。いつか辿ってみたい。山道は斜面を左に巻いているが、まっすぐ尾根を
登っていく。次の540mの鉄塔はさほどの展望無し。
 
Ca460m鉄塔付近から南西を見る 
 脇に岩の出た山道を辿っていくと北東支尾根の頭を少し過ぎた所で川原谷からの道が合流する。
この先は683m山まで薄暗い植林帯の登り。左に巻き道があるがまっすぐ尾根をいく。急登が続く。
幹に掴まりながら登って明るい683m山のピークへ到着。雑木に囲まれて展望無し。県府境に沿って
登ってきたが、この山は西にまだ延びている。そちらの方が明るくて広々としており、真綿のような
雪で覆われている。しばし散策。気に入ったので遅い昼飯はここにする。
 
683m山から弥十郎方面 
 一息ついた所で尾根をさらに北へ。しばらくは低い雑木林。冬枯れの枝の間から山影がみえる。
さて庫阪峠に着いたかな。真っ白な雪がなだらかに波打つ峠。人の足跡がない。あれ?下には
あれ程の車、深山に行った人も多かろうになぜ足跡がないのか怪訝に思う。しばらく景色に浸って
コブを越えたら階段かあった。そうかぁ、ここがホントの庫阪峠。たくさんの足跡が前の階段を登って
いる。さっきの峠は雰囲気が似ていたので勘違いしてしまった。
 
庫阪峠 
 ここから急な階段を登る。先程までと一変して人の足跡を追うのは面白くない。少し左の谷へ
逸れてみる。少し深くなった雪に獣の足跡のみが付いている。谷のすり鉢の縁に着いた頃には緩い
ピークとなり船谷山の看板が低木の中に立っている。ここまで来たんだ、山頂まで行ってみようか。
 
深山から半国山 
 雪の尾根、低木の中と交互に替わりながらシンボルのドームが近づく。壁が以前の青色から
薄茶色になっている。丹波の山並みも見えてきた。山頂の雪はたくさんの足跡を残し、来訪者の多さを
物語っている。地図で下りるコースを頭に入れ一回りして再び北尾根を戻る。船谷山からは右にとって
満燈山方面へ。さく谷の頭は左へ。相変わらず人の足跡が付いていて道を探す面白みのない歩き。

 かなり高度を下げて植林のある柳ガたわの三叉路も左にとる。右手に岩のある盛り上がりがあった。
上がってみると岩は展望台になって西が開けている。こんな所があったのか。新しい発見は嬉しい。
下りてきた尾根が西日を受けて望める。周りを見るとさらに岩がごつごつしている。真西に往路の
尾根が黒く横たわり、北西に薄く三岳が見える。ここが526m山。地図で場所を確認し、この北西尾根を
下りれば丁度駐車地に着くことができる。伐採された尾根の斜面にはばらく道はなかった。しかし、
すぐに階段が現れて蛇岩の看板もある。何と遊歩道の一つになっていたのだ。「雑木林の散策路」と
いう道標もある。満燈山が眼前。妻恋地蔵さんの略図によると下りた尾根は松原尾と記してあった。
 
526m山から川原谷西尾根 
 尾根は鉄塔を過ぎてしばらくは良い山道だった。しかし、高度が下がり日差しを受けるようになると、
霜柱で土が浮き上がってべとべとの泥道になろうとしている。工事中の巻き道を横断してさらに下りる。
泥道はいよいよ歩きにくくなるが時間が押しているので無理せず遊歩道を下りることにする。
植林を飛び出るとママ谷からすぐに公園事務所の後に出た。既に車はほとんど無くなっていました。
 さすがにいつもとは少し北の方になる深山、思わぬ雪を楽しめた歩きでした。

  深山について  / 妻恋地蔵さんの深山北面について   

  山のリストへ  / ホームページへもどる


2006.2.11. BY M.KANE