天狗山北尾根と深山北尾根の半縦走        

丹波を望む  
深山から天狗山北尾根と園部町方面を望む 
■目的地:深山(790.5m) <山域:北摂・園部町・能勢町>
■2.5万図:埴生・福住
■日にち:2003年1月4日(土)
■天気:晴れ後曇り
■同行者:Kさん
■コースタイム:

  るり渓ゴルフ場前 発(10:15)〜706m山(10:45)〜天狗山北尾根〜天引林道 336m地点(11:45)〜
  さく谷〜7番尾根(12:10-12:40)〜柳がたわ〜深山山頂(14:00-14:25)〜南峰〜ハイク道〜
  るり渓側深山登山口(15:05)〜るり渓ゴルフ場前の駐車地 着(15:30)

 初歩き、昨夏からKさんと約束していた「機会があれば深山へ」がやっと実現できた。
前日は雨、当日の予報は新春寒波到来とのこと。道路凍結が気になる。一夜明ければ
ウソのような青空が広がる。高代寺山、歌垣山、半国山と眺めながら一路園部町へ。

 八田で合流。天引トンネル工事で林道は通行止めとの事なので、るり渓ゴルフ場から林道へ
入ってみる。が、ゴルフ場入口前に林道通行止めの看板、そのせいではない。この標高と
少ない交通量ではさすがに道がバリバリと凍結している。無理せずここで広い路肩に車を停めて
歩くことにした。

 当初予定は天引林道 336m地点をスタートとしていたので林道を歩いてもいいのだが、
危ないアスファルト歩きよりも山道の方がいい。せっかくなので天狗山北尾根の冬枯れ雑木林を
見ていくことにして二兎を追う。

 ゲートをすり抜けると作業道は雪で覆われている。ため池の脇を廻り、沢がいく筋か流れる
雑木の中を行く。雪が積もっていても山道はそれとわかる。しばらくするとお目当ての
雑木林についた。Kさんは山仕事の経験もあるので雑木林のことについて教えていただいた。
感傷的に眺めるだけでは済まされない大変な維持作業が必要なのだ。
 
雑木の谷 (法京への峠付近)
 今まで見たのは落ち葉で覆われた林床、今日は一面の雪で真っ白。また別の顔。
ここから法京への峠を横切り706m山への登り。薄暗い林のピークで一息ついてさらに北尾根を
歩いてみることにする。既に葉が落ちたふわふわ雪の上を心地よく歩く。尾根筋の見当を
つけながら北上。左手に深山の影。やがて踏み跡もなくなり急斜面を枝に捕まりながら
降りていくと去年早春にミニオフで渡渉した奥山川のポイントへ出た。水が綺麗だ。
 
深山北面 (天狗山北尾根から)
 少しばかり林道を下ると336m地点である。この辺りの植林は良くて入れしてあるとのこと。
牛つなぎの道を登る。沢の水量が多く轟々と響く。作業道を2度分岐して2年ほど前に
歩いたさく谷へ入る。5段になる滝が今日は見事である。大きな炭焼き釜跡から7番尾根に
のる。陽射しもあり雪もなく時刻も正午なので昼食とした。やがて野鳥も寄ってくる。

 右手林越しに秀麗な567.8m山を眺めつつ尾根を登っていく。松茸山入山禁止の立て札と
ささくれたビニルテープが残る道がしばらく続く。いつの間にか足元は雪で覆われ
雲が忙しく流れた。あちこちに走り回った獣の足跡に心躍らせながら、まだ新しい靴の跡を
見るがいつしか見失う。やがて平坦な尾根道となりササがでて見慣れぬ山頂のご神体が
現われてきた。
 
深山山頂の手前 (北側)
 山頂に近づくと遠望が広がり張り詰めた空気に雲が載る。丹波をひと目で見渡す。
グライダーのおじさん3人。コーヒーで一服と思って湯を沸かすが、南西から雪雲が押し
寄せてきたので、あわててコーヒーをいれると少しぬるかった。帰路はオグラたわへ
下りるのが近道だが背の高いササでずぶ濡れになりそうなので南峰からハイキング道へ
採ることにする。雪雲が迫っているのにまだ登ってくる人がいる。一時雪が強くなる。
 
深山山頂から半国山
 ハイク道は雪が少なくなり土の急坂は滑りそうだが尻餅も付かず無事に府道の登山口へ。
単独は辛い舗装道歩きも話す人がいると苦にならない。誰もいないゴルフ場の横を通って
すっかり雪を被った愛車へ辿り着く。お互い心地よい疲れに浸りつつ帰路へ。
 気まぐれなルートにご一緒いただいたKさん、ありがとうございました。
またお願いいたします。

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2003.1.5. BY M.KANE