早春の丹波・雲石嶽へヤブ縦走             

 
五条山からの568m山 (2006.3.4.)
■目的地:雲石嶽(566.9m) <山域:丹波・京丹波町>
■2.5万図:菟原
■日にち:2007年3月17日(土)
■天気:晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:
  猪鼻峠 発(8:50)〜府道を東へ〜杉林の巡視道〜Ca370m鉄塔(9:15-9:20)〜Ca515mコブ(9:30-9:35)〜
  Ca520m鉄塔(9:45)〜568m山(10:00)〜Ca550m鉄塔(10:05)〜Ca525m山(10:35)〜雲石嶽(11:05-11:30)〜
  KBS無線施設Ca470m(11:50)〜榎峠Ca375m(12:00)〜旧R173〜三ノ宮 酒治志神社(12:55)〜猪鼻峠 着(13:10)

 昨年、瑞穂の五条山から見えた高圧線沿いの雑木林に惹かれ、いつか行ってみようと思っていました。
暖冬と言われながら、いつもの寒さが戻った昨今。北日本は吹雪、近畿も日本海側は雪のようだ。
 
三ノ宮の南から568m山 
 篠山から瑞穂に抜ける道すがら、この冬枯れもしばらくすれば若葉が出る。杉地蔵の前に駐車。
最近にない早いスタート。(^^)v  五条山の入口に寄ってオウレンの花を見てくる。雪がはらりと落ちた。
猪鼻峠からすぐ北へも巡視道のプレートがある。これは二列に並ぶ高圧線の西側。もう一つ東の尾根から
登りたいので、府道を少し下って植林の中を指す巡視道プレートで取り付く。
 ふかふかの杉の落ち葉。ここにもオウレンがぽつり咲いている。ショウジョウバカマはまだ葉の真ん中に
硬い芽でうずくまっている。朽ちた木の階段が出てきたが、引っかけそうで歩きにくい。
 
五条山 (568m山南東尾根から)
 そのまま小さな谷を詰めるかと思ったらぐるりと巻いて向かいの小尾根にのる。雑木林に変わる。
程なく背後に五条山が出てくる。最初の鉄塔に出た。下では雪もちらついたが暑くなってきたので一枚脱ぐ。
左が檜で右雑木。葉のない雑木を通って陽が射す。
尾根伝いに伐採され荒れかけた露地を登る。南に西に展望が良い。下向きに近畿豆桜が咲いていた。
アブラチャンは一分咲き。葉のない雑木越しに西の鉄塔尾根が明るく見える。あちらも良さげの雑木林。
Ca510mの三角コブを巻く辺りは快適な雑木が続く。天気もいいし今日もこんな林が続くのかと思うと嬉しくなる。
道幅は既にけものみち程度である。
 
雑木林 (568m山南東尾根Ca500m)
 少しササが出てきた日影を過ぎるとCa520m鉄塔につく。ここから三峠山を眺める。その背後にも
山の端が顔を出しているが高度が少し足りない。568m山へは植林を少し抜けて岩の出た道を登る。
再び植林となり群れてきたササにポツリと雪。ピークは杉とササで覆われているのみ展望なし。
この先、踏み跡も、なし。ササを下りた低木ヤプの先にCa550m鉄塔が見える。
ヤブなれど何がしか踏み跡の気配も残る。鉄塔の下から北には大簾峠西尾根に延びる電線。
 
植林ヤブを行く 
 間違えて西の尾根へ下りかけ、地図をよく見て方向転換、北西尾根に向かう。植林の倒木が多い。
加えて下草の茨が倒木迂回さえ妨げることもあり難渋する。踏み跡は鹿の足跡を追うような感じで
植林の中の面白くない歩きが続く。鍾乳洞の谷筋の鞍部にプラ杭あり。登り返してCa525m山は薄いササの
雑木ピーク。前方に冬枯れの雲石嶽が端正な姿で誘う。雑木の尾根を上り下り。倒木はまだある。
 
雲石嶽 (Ca525m山から)
 いよいよ雲石嶽への上りにつく。明るい雑木林の斜面。予想通りに傾斜はきつい。東面を斜めに巻くように
鹿道のような踏み跡。斜面を詰めると頭上に岩が出てきた。それで雲石?などとつまらないことを考える。
苔むす岩を巻いて登って尾根にのる。山頂はまだ先のようだ。だんだんササが増えてきた。
三角点はそのササの中にある。先程来、ダニが付いてきているので、日溜まりながら
落ち着いて腰を下ろす気になれない。まだ11時過ぎ、立ったままでおにぎりを頬張る。
 
三角点 (雲石嶽)
 さて、この先予定の尾根は南西斜面を下りることになるが踏み跡はない。別に踏み跡がなくても
行くには行けるのだが、斜面は雑木の下が一面のササである。先の尾根にも良い感じの雑木の樹冠が
みえるが、さてその林床は如何。今までのダニ攻撃に嫌気が差して斜面を下る足が止まってしまう。
451m山が端正な姿で誘う。しばらく双眼鏡で眺めてみたりして思案するが、また雪のある時に来れば
良いじゃないかと諦める。
 
雲石嶽北尾根から振り返る 
 北には旧R173榎峠への踏み跡がある。こちらもササである。短時間と思っていたがずっとササである。
これなら予定コースでも同じだったか。振り返ると山頂がササで光って見えた。
切り開きの先に電波施設。KBSの施設だ。ここからは地道の管理道が下りている。ここで昼食にしようかと
思ったが、ここまで来たら下りてからにしようと急な道を下りていく。北側の大簾峠西尾根の雑木も
良い色合いだが、今日みたいなササはごめんだな。榎峠は舗装道が静かに残る。
西側に行って景色を眺めると、谷間の集落がひっそり見えた。
 
旧R173 
 旧R173を東へ、誰も通らない広い道をぶらりと歩く。時折、春の花が咲く。竹林の横を通り、車の音が
間近になるとR173。三ノ宮までテクテク歩いて酒治志神社から駐車地へ向かうと、白いタンポポが咲いていた。
青空を背に桃の花もきれいだ。里を歩くのもたまには良いものです。

  雲石嶽について   

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2007.4.1. BY M.KANE