鴻応山について


  大阪府豊能町・京都府亀岡市  679m

 北摂の山というより、国界から見ると丹波の国に入る。
歌垣山や妙見山、天台山から望んだときの姿が忘れられない。(下の写真)
山頂は西・北側が植林、その他は雑木林のため開けた展望なし。
 麓の神地には「乳の泉」がある。


 

 

 

 

 

         写真は歌垣山からの眺め (1996.12.8.)

スケッチは東の約570mピークから望む鴻応山 (1997.1.4.) 



 やっと登った鴻応山 山行記

■日にち:1997年1月4日(土)
■天気:曇り時々小雪
■同行者:単独
■コースタイム:
  
  袖原の峠 発 [約400m](12:00)〜寺田からの林道の峠[約550m](12:15)〜
  山頂(12:35)〜寺田からの林道の峠(12:55)〜東の約570mピーク(13:05-13:15)〜
  袖原の峠 着(13:35)

【ハンター】 去年、登り損ねて歌垣山から望んだときの姿が忘れらず、期待して出発。
 牧バス停の先の信号を右折して、寺田方面からの登り口を探す。
前方を肩に長いものを担いだおじさんが歩いている。鉄砲のようだ。鴻応山を指さして
尋ねると、向かいの南側の山(490mピーク辺り)で「いまからやる。」ということだ。
何か怖い山やなぁ。いっぺんに入山意欲が薄れる。

【ヤブ林道】 こりゃぁ、せめてちゃんとした道を歩るかんとヤバイ。引っ返して
神地バス停付近に車を停めて歩き出す。民家のおばさんがいたので登り口を尋ねると
ぐるっと回って北斜面の小学校の方から登れると言われる。ガイドブックにはこの辺
からとなっているが、素直に聞いて袖原の峠付近に林道があるのを見つけた。大きな
道なのでここなら大丈夫だろう。空き地に車を停め出発。
 袖原簡易水道施設を過ぎ、10m位の岩を右に見て進むと笹の茂る小径になった。
こりゃ夏場は歩けんなぁ。薄暗い杉林を過ぎ、やがて明るい枯れ草の道になる。
ここまで来ると京都北山・愛宕山方面が見える。頂き付近はうっすらと白い。
程なく広い林道になって寺田と繋ぐ峠に差し掛かる。

【峠】 なぁんだ、やっぱり寺田からの方が良い道だったようだ。
この峠から東西両尾根に道が延びている。まずは西の山頂へ植林の中を歩く。しっかりした
道が続くが、低い雑木林に差し掛かったところで、一面、落ち葉に埋め尽くされ、不明瞭。
見当を付けて半分ヤブこぎの登りとなる。少し平坦になると道が現れ、青いテープが
巻いてある。左(南)に分岐あり。また檜林に沿って歩く。根元にはうっすらと雪が
残っている。

【山頂の野鳥】 手前のピークを過ぎると明るい雑木林に野鳥が群れる。冬の低山は
これも楽しみの一つだ。ヤマガラのようだ。鳥の声に耳を傾けているとすぐ山頂。
西から北は杉林。南東は明るいが、展望なし。ノートが置いて有る。かなり多くの
人が来ているようだ。「道標を整備して欲しい。」という声もあった。どっちでも
いいことかな。なくても面白いし。(^^;;
 小雪もはらはらと下りてくるので、ゆっくり昼食という気になれず、下山。

【檜林】 北の杉林方面にも踏み跡があったので、こちらに下ってみる。
杉の落ち葉が積もって、ふわふわとしている。やはり道標を付けた方がいいかなぁ。
こんな植林の中を、むやみやたらに歩く人がいるんじゃぁね。(^_-)
大きな岩が薄暗い林の中に出てきた。急勾配である。この勾配は植林のおかげかな。
 道がわからなくなったが、とにかく下りる。やがて平坦な仕事道のようなものが
あり、右(東)へ行くと寺田からの林道の峠へ出る往路の道に合流した。この山も
いろいろと道があって面白そうだが、植林の中はあまり歩き回らない方がいいかな。

【東の570mピーク】 峠へ出ると今度は東への立派な仕事道をうねうねと辿る。
ピーク付近はなだらかで植林の伐採地がある。ここから亀岡方面・半国山が良く
見える。そして、今登ってきた鴻応山がおおらかに横たう。さっき、半分ヤブこぎした所は
きれいな産毛のようだ。そこだけ葉の落ちた雑木林が広がっている。このアングルで
スケッチ(冒頭の絵)をする。が、寒い。亀岡の奥は鉛色の空から雪が落ちているようだ。
 ピークから来た道を引き返すと、隣の湯谷ヶ岳が大きいく見える。その左(東)は
ポンポン山かな。峠の少し下では愛宕山がのぞく。こちらも上の方は白い。
 袖原の峠に着くとすぐに車に入り込む。当初は湯谷ヶ岳へも行こうと思っていたが
ハンターのこともあり、今日はここまでにしよう。


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1997.2.2. BY M.KANE