岡山・駒ノ尾から後山 秋の県境縦走    


駒ノ尾登山口からの県境稜線
■目的地:駒の尾山(1280.7m)・後山(1344.6m) <山域:美作 西粟倉村・東粟倉村・千種町>
■2.5万図:西河内
■日にち:2005年10月30日(日)
■天気:曇り後晴れ
■同行者:裕太
■コースタイム:
  自宅発(6:20)=中国道=千種町県道72号線 駒ノ尾登山口 着(8:40)

  駒ノ尾登山口 発[約830m](8:50)〜大海里谷峠(9:35)〜駒の尾山(10:05-10:15)〜
  後山(11:40-11:55)〜駒の尾山(12:50-13:20)〜大海里谷峠(13:35)〜
  ダルガ峰(14:20)〜ちくさ高原スキー場〜駒ノ尾登山口 着(14:55)

 氷ノ山は既に紅葉真っ盛りという情報が先週辺りから聞こえてきた。北の方は天気良くない
ようだし考えあぐねた結果、岡山県境の駒ノ尾、調子が良ければ後山縦走に決定。春のオフへの
行き来で道脇にあった登山口の看板が忘れられない。久しく来ると親水公園のカエデが良い色に
なっている。駐車スペースにはまだ一台もなし。

巻き道からの紅葉斜面
 大きな登山口の看板の割に細い道。植林の中を歩く、踏み跡も薄い所があるがなんとか辿れる。
水平に近いような巻き道。谷から見上げると良い感じのうす色づいた林。しかし、ほとんどは植林。
谷は水がないが苔むした岩が多い。裕太、サワガニをゲット。これでもかと巻き道が続いて南へ。 
五つか六つほど尾根を巻いたら沢音のある谷となり、折り返してつづら折れで上るようになる。
足下にササが出てきたら峠に着いた。大海里谷の峠。

峠の道標
 ススキがたなびき、西に開けていて道標あり。西側から林道が上がっているようだが尾根近くは
荒れている。左にとって朽ちた木の階段を上る。紅葉が出てきたが日差し少なく残念。
1211m地点の肩に出て林越しに山陰が見える。後山だろうか。背の高いササで両側を覆われた
道が続く。足下は黄色い葉で敷き詰められている。良い感じ。避難小屋で三叉路となりひと登りで
駒の尾山頂。誰もいない。

稜線の道
 ストーンサークルのような石が立派な山名石柱を囲んでいる。まだ雲が多い。が、ほぼ360度の
展望。人の声が流れてきたなと思ってしばらくすると20名ほどの団体さんが西から登ってきた。
賑やかになったことで背中を押されるように、後山へ向かうことにする。各HPのレポートにあるように
背の高いササに両側を塞がれいる。岡山県で一番高い稜線でありながら展望は乏しい。これは織り
込み済みなのでただ歩くのみ。いくつかピークを乗り越え、振り返っては駒の尾のササピークが小さく
なっていく。時折現れるブナは小振りながら尾根で生きながらえた風格を感じさせる。

駒ノ尾から後山を望む
 船木山のピークを過ぎてデジカメの画像チェックをしてみようと思ったら、ディスプレイが真っ黒。
えっ?なになに?? 写っていない?駒の尾についてからの4枚までしか残っていない。
電池を交換した時に変になったのかいろいろさわってみても画像は出ない。記録できないのは残念
だが、この目に景色を焼き付けていくことにしよう。約15分のロスでした。

 さらに鞍部を登り返すと後山山頂。狭いが人は多い。三室山と思われる端正な三角錐を望みつつ
昼食。裕太はこれが楽しみで付いてきたようなもの。左下の大馬鹿門の尾根は植林に混じって紅や
黄の紅葉がまばゆい。時折聞こえる鐘の音は南の日名倉山。団体さんが去って静かになった。
無線で呼ぶも応答なし。さて戻るとしよう。

 日が射してきて尾根の周囲にあるわずかな紅葉も輝く。写真に撮れないのは残念至極。
アップダウンも適度にあって、背丈のササが陽射しと風を避けるので歩きよい。花はほとんどない。
ぽつりぽつりと出合うブナを眺めつつ再び駒ノ尾に着く。昼を過ぎてか誰もいない。
無線のスイッチを入れるとたぬきさんの声が聞こえた。大江山局との交信の後、繋がる。
無線で話すのは何年ぶりだろうか。裕太とミカンを食べた後、北へ向かう。

 大海里谷の峠からさらに北へ。斜度がきつくなり今日一番の登りかと感じた。そう言えば、
駒ノ尾から北を見た時も1206.8mピークは結構尖っていたなと思い出す。が、西側に巻く道に変わる。
倒木が多いものの開けた明るい道だ。時折、鳥たちが鳴きながら移動する。頭上のピークは良い色に
黄葉した林がわずかに残っている。鞍部に下りて少し登るとダルガ峰だが、のっぺりしすぎて確かに
ピークの分かりにくい所だ。右側が植林から雑木林に変わって日が射してまずまずの雰囲気である。
ゆっくりと植生界の線上を歩いていくとスキー場の上に出る。

 ゲレンデの上に立つと三室山がくっきりとした青空の下にたたずむ。ジュースを飲んで一息。
広々とした芝生の斜面を下りていき、舗装道を話しながら駐車地へ戻った。秋の日が傾いてきた。
後半は変化のある歩きとなり満足のいくものでした。

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2005.11.06. BY M.KANE