検見山について


   兵庫県宝塚市 475m
 
 「けんみさん」と呼ぶのでしょうか。剣尾山みたいですネ。
宝塚の奥、武田尾温泉の東に大峰山(552.4m)があり、そのすぐ北の山です。
 
 大峰山は静かな山ですが、自然林の中ばかりの歩きでほとんど展望がありません。
その中で唯一、東稜途中の送電鉄塔下で北側が開けるところがあります。
ここからの眺めを楽しんだ時、目の前に立ちはだかるような山がじゃまでした。
この山、検見山、ならもっと視界が開ける所があるのでは、と前から気になっていました。


               424.1mピーク付近の山道
                            97.2.8. 

 日だまりの検見山 山行記

■日にち:'97年2月8日(土)
■天気:曇り時々晴れ
■同行者:裕太(4才)
■コースタイム:

  十万辻の上 発 [約375m](14:35)〜424.1mピーク(14:45)〜
  鉄塔その1[約450m](15:00)〜鉄塔その2[約445m](15:10)〜
  鉄塔その3[約380m](15:25-15:45)〜山頂(16:05)〜
  424.1mピーク(16:15)〜急な階段〜十万辻の上 着(16:25)

【MTB】 毎年北摂で行われているMTBのラリーレイドのコース図を見ることができました。
それによると検見山もその中に入っています。
 さっそく、登り初めてすぐのゴルフ場脇で夫婦連れのバイカーに遭い、話をしました。
(子連れだとこういうのが良いですね。) 話によると、この道は
もともと関電の巡視道で、《関西MTBツーリングブック》という本に紹介されて
いるそうです。新川さんが代表の《ノーステイク》というクラブが書いています。
 一般のハイキングガイドでは見たことがないコースですが、以上の様なわけで
子連れでも行けそうだなと思いました。思惑通りで、日だまりの中を落ち葉が積もった
歩きやすい道が続いており、隣の大峰山よりも気に入りました。
 松の香りがぷんぷんする明るい道です。

【展望】 山頂は展望ゼロ。その代わり、南北に走る送電線の鉄塔3ヶ所で、
なかなか良い展望が楽しめます。特に鉄塔その3[約380m]からは、北西前方に古宝山
(459.4m)の全容があり、大峰山の自然林、六甲最高峰、大岩ヶ岳、大船山そして遠く
播磨方面の山並みが続きます。ここは、2.5万図で送電線が交叉している辺りで、
栗畑があり、この畝に腰を下ろしてのんびり出来ます。裕太は「午後の紅茶」を
楽しみました。
 鉄塔その2[約445m]からは北方が開けています。大船山、深山、剣尾山が今まで
とは違った角度からの北摂の山々が望めて、ここも捨てがたい所です。

【山頂】 歩きやすい巡視道は山頂を通っておらず、今日は子連れだからヤブは
やめとこうと、往きは素直にやり過ごしました。鉄塔その3まで来たところで、
当初はそのまま北に下りるつもりでしたが、車デポ地まで車道をうだうだと歩くのも
気がひけるなと思いまして、来た道を引き返します。そうすると鉄塔その2にかかる
手前で真っ直ぐとした登りの踏み跡が目をひき、ついつい入ってしまいました。(^^;

 一応道はありますが、かなり荒れていて、山頂近くは岩がゴロゴロした雑木林です。
木の札が一つだけぶら下がっていました。さてさて、その先がようわからんいつもの
ヤブです。道に迷う父に裕太はただごとではないと感じたのでしょうか、さっきまで
ぐずぐず言っていたのが止まりました。(^^) この時は裕太をだっこしながらのヤブ
こぎです。とは言っても、木の間からゴルフ場や大峰山が見えているので方角を
見失うほどのことではありません。そのうちやや踏まれた道を見つけ、やがて424.1m
ピークの手前で巡視道に合流。
 丁度北から南に越えたと言う感じになります。

【おもしろかったよ】 山頂に向かっているときは「もうイヤや、帰ろう。」を
連発していた裕太ですが、巡視道に出ると機嫌も直ったようです。
またまた、山が嫌いになったかなと思って尋ねると、「今日はおもしろかったよ。」
と言ってくれました。(^^)v 所々に残った雪で遊べたからでしょう。
その後で、「でも、この山はもう来るのやめようナ。」だと。(-。-)
 ゴルフ場脇から右に急な階段があり、そこを下るとヒノキ林を抜けて舗装道に出る。
往きはもう少し上の道から入ったが、ゴルフ場に入ってしまうので、ヒノキ林入口が
正解のようです。 もう、16時を過ぎても明るくなりました。


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1997.3.9. BY M.KANE