色づきはじめた北摂・剣尾山    

剣尾山  
紅が空へ登る  (山頂付近にて)
■目的地:剣尾山(784m) <山域:北摂・大阪府能勢町>
■日にち:2000年10月30日(月)
■天気:曇り時々晴れ 風強い
■同行者:単独
■コースタイム:

  行者口 発(12:10)〜行者山(12:30-12:40)〜六地蔵(13:15)〜剣尾山山頂(13:30-13:55)〜
  行者山(14:35-14:50)〜行者口 着(15:05)

【秋の日】 昨日までの雨も上がり肌寒い風が吹く。雲がち切れて青空がのぞいてきた。
里では柿の実が赤く目立つようになった。虫の声も弱弱しくなり、秋もいよいよ深まって
きた感じ。セイタカアワダチソウの黄色が今を盛りに風になびく。

行者山にて  
行者山の紅葉 
【行者山】 さすがに平日の登山口は少ない。先客は2台。私の後から1台。この1台はすでに
大船山に登ってきたので、かんぽの宿でお湯に入る前に昼食を摂るそうだ。鉄塔の工事用車両が
林道を通るため路側への駐車を遠慮するよういくつも立て札が立っている。これからおとずれる
黄葉の時期は注意が必要だ。
 湿った丸太の階段を登る。花びらの欠け落ちたヨメナ、アキノキリンソウ、センブリが咲く。
頭上は風で雲が流れて青空が広がってきた。まだ青い木の葉に日が差して色鮮やか。
背中にほんのり汗をかく頃、行者山に着き、露岩の上で腹ごしらえ。少し色づいた横尾山を
眺める。

【山道】 湿った日陰の山道が続く。周りの雑木林には時々赤い葉が見えるが全体はまだ青い。
クヌギの実が落ちている。黄色い葉も落ちている。雨風のせいだろう。シジュウカラなどの
鳥が枝を移る。シマヘビがゆっくりと道脇に移動していった。展望が利いた幼木植林地も今は
若木となり見晴らしはない。普段着のようなご夫婦とすれ違う。鹿の保護説明板や炭焼き窯跡の
脇辺りに来ると道は平坦となるが依然と薄暗い。木漏れ日が時折差す。風が強く冬の音を感じる。
 風の峠辺りの道はイノシシが掘った痕が続く。長い階段を上ると六地蔵。少し伐採してあって
明るい。月峯寺跡辺り一面は落ち葉が敷き詰まっている。見上げると青空に薄紅の葉が緑に混じ
る。山頂への最後の上りに差し掛かるところには真っ赤なツタが青空に登っていた。

半国山  
山頂から半国山 
【強風の頂き】 少し長いなと感じる頃、前方がぽっかり青空となる。小さな赤いグミの実が
たくさん落ちていた。若者3人が風を避けて岩陰で昼食中。挨拶して通り越し北の展望岩へ。
吹きさらし。ジャンバーを羽織るが吹き飛ばされそうだ。持ってきた展望図で一通り眺めを
確認して戻る。展望図があると今まで気づかなかった弥仙山が一発で同定できた。(^^)
 蛙岩の上で西の展望を楽しむ。大きく横たわる横尾山は山頂辺りがササに混じって茶色に
変わりかけている。こちらでは笠形山を確かめたのが大きい。一方、反対側の半国山は山腹に
ぱらりぱらりと紅が差し、茶色がかった山頂ドームが植林緑の上に載っている。

【鉄塔】 思ったより寒くてゆっくりする気も起きず、早めに下りる。南を向いた降り口で
684.1m山の上に建った鉄塔が目立つ。この山の巻道は雑木の中なので登っていても気がつかない。
六地蔵からの下りでも松の間から同じ鉄塔が鉛色にそびえて見え、図らずも684.1m山の位置を
知らされる。麓から見るほど目立つ存在ではないが、横尾山南尾根を歩けば否応なく視界に
入るであろう。
 行者山まで来ると風は樹冠をなでるのみで暖かくなってきた。少し腹減ったので、山頂で
食べるつもりだったラーメンをすする。往きとは別の岩の上。三草山が西日に陰り、丘の
ススキが風に光った。そろそろ北摂にも紅葉の時期が来る。

三草山  
行者山から三草山 

  剣尾山について
 
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2000.11.2. BY M.KANE