初秋 伊予の寒風山    


尾根からの寒風山 (右最奥)
■目的地:寒風山(1763m) <山域:愛媛県西条市・高知県本川村>
■日にち:2005年10月02日(日)
■天気:晴れのち曇り
■同行者:香里
■アクセス:自宅 発(4:30)=松山道 いよ西条IC(7:30)=R194=寒風山隧道南口 着(8:30)
■コースタイム:
  登山口 発[約1100m](9:00)〜桑瀬峠(9:50)〜寒風山山頂(11:10-11:45)〜
  桑瀬峠(13:10)〜登山口 着(13:45)

 娘が山に行きたいという。そうかそうか。(^^)v 日曜日は南の方で晴れ間が出そうだ。
ということで白山はまたも断念して四国へ。前々から惹かれていた笹ヶ峰からの展望。
早朝発日帰りの強行計画。当初は下津池の林道から登る予定にしていたが、寒風山経由の
方が尾根歩きができるのが良さげ。ササの稜線を堪能したいなぁ。

林道から笹ヶ峰 (山頂は奥で見えていない)
 山行きの用意をして早めに就寝したがあまり寝れず4時前に起床。娘を起こして出発。
明石大橋も暗闇の中。淡路SAで東の大阪湾が白み始めてきた。鳴門の渦は見えたようだ。
四国に入りいつもの美馬を過ぎて新居浜へ。山が海からせり上がった感じ。西条で下りて
おにぎり調達と給油。R194を南下し長い寒風トンネルを抜ける。林道をくねくね上がると
笹原を被った稜線が現れる。ぞくぞくする眺めである。(上の画像) しかも良い天気。

登山口 (ゲートの奥は瓶ヶ森林道)
 寒風山隧道南口は既に9割ほど車で埋まる。ここからは瓶ヶ森林道がさらに延びている。
粘土の滑る急登からスタート。寝不足に堪える。最近の歩き不足でなおさら。
リンドウのつぼみが多い。徐々に高度が上がり汗が噴き出る。汗を拭き拭き登っていく。
5m程崩落したトラバース道を過ぎると笹原になり緩く登って桑瀬峠。団体さんが休憩中。
南西に伊予富士、北東に寒風山、のっぺりした頂が笹ヶ峰かと思ったが違った。
笹原の峠は心地良いがまだ先があるので上り始める。高度が上がるとますます良い眺め。

桑瀬峠から伊予富士 (雲のかかったピーク)


岩峰の上りから見下ろす
 潅木帯に入り、岩稜を縫うように登っていく。ロープやはしごが出てくる。三嶺から西熊山の
様なうねるササの稜線と思っていたら全然違う。アルペン風。紅葉はまだ。小振りながらも
生きながらえた感じが漂うブナが多い。山頂手前の岩峰の肩を巻く。ササの急斜面。
足が抜けたら真っ逆さま。見下ろす景色は最高。鞍部で一息ついて山頂へ。小広い展望台。
行く手に笹ヶ峰が吊り尾根の向こうにそびえる。山頂に雲がかかって来たなと思ったら
みるみると隠れて、以降顔を見ることはなかった。

寒風山から笹ヶ峰への尾根
 ここまでがんばったが、この先笹ヶ峰に登っても期待の眺望は得られそうにない。
ならばここでゆっくり時間を過ごそうという気になった。西の瓶ヶ森や伊予富士もいつの間にか
ガスの中に消えていく。瀬戸内からの湿った空気が高所で冷えて雲になる様がよく見える。
 食事をして無線で低徘を呼んでみたが小電力ハンディでは関西まで無理のよう。応答無し。
帰路はゆっくり道を踏みしめ花や紅葉しかけの山道、ガスの流れる尾根を眺めて行く。
山道から少し外れて岩峰にのれる所がいくつかあり、スリルある高度はなかなか。

尾根の岩峰から桑瀬峠を見下ろす


尾根から幽玄の寒風山 (山頂は雲の中)
 桑瀬峠は3名。山談義に花が咲いていた。さていよいよこの景色もお別れ、名残惜しいが
また来よう。谷をおりてダイダイ色のヘビの子供に驚き、昼過ぎで開き始めたリンドウを愛でる。
目的の笹ヶ峰には届かなかったが、石鎚山系の足がかりとしては記念すべき山となりました。
 背後の山並みを惜しみつつR194を北上して西条へ。湯ノ谷温泉に寄って汗を流す。
R11沿いには武丈温泉というのもあった。少し早めの夕食を終えて長い高速道に乗って帰宅。


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2005.10.03. BY M.KANE