芽吹き始まる丹波・鏡山          

 
春の雑木林 
■目的地:点名・菟原 (480.4m) <山域:丹波・福知山市三和町>
■2.5万図:市島・菟原
■日にち:2007年3月25日(日)
■天気:曇りのち晴れ
■同行者:やまあそさん、たぬきさん
■コースタイム:
  三和町下川合集落東Ca130m 発(10:15)〜馬刺峠305m(11:00-11:15)〜点名・菟原三角点(11:50)〜
  Ca435m植林(12:05)〜権現跡435m(12:25-13:15)〜460m山(13:30)〜450m山北西鞍部(13:50)〜
  Ca400m支尾根(14:00)〜共同アンテナ上(14:20)〜Ca335m峠(14:35-14:40)〜山仕事小屋(14:55-15:00)〜
  加用バス停 着(15:20)

 鏡山へ葉の落ちた頃に行きたいと思っていました。
たぬきさんややまあそさんもそうだったようで、雨が上がるのを見越して合流しました。
もうそろそろ若葉が吹き出そうとする頃、冬枯れに滑り込みです。
旧三和町役場に着くと、たぬきさんとやまあそさんが待っていました。前回と同じパターンです。
ひょっとしたらと思っていたのですが、やっぱりひょっとしました。既に配車も済んでいます。
いつもありがとうございます。
 
前方左の道から入る
 取り付きへは、たぬきさんの車の後についていきます。川合川沿いにさかのぼり日向で橋を渡って
林道を曲がると墓地の前に駐車場。身支度のあと、事前に下調べを済ませている二人について行くと
213mコブ北の石仏を拝む。少し戻って南向きの谷筋に入る。右岸の林道はすぐに行き止まり。
沢を渡って左岸へ。祠があったような岩の前で右岸に移り、しばらく植林の中を登る。こんな奥に来ても
棚田の跡がある。少し登れば葉が落ちて明るくなった馬刺し峠にのる。祠の石仏も安泰です。
西の尾根すじも濡れた落ち葉さえ明るくて良い感じ。
 
馬刺し峠手前にて
 鏡岩は意外と大きかった。峠の南東直近にあります。下草もないのですぐに判ります。
峠に戻り斜面を登ると背後に景色が広がってくる。アブラチャンの黄色がきれいだ。
 
尾根あたり
 尾根に載るとまだガスが漂っています。一度歩いている尾根だけど全く新鮮。倒木や岩を巻いて霞み立つ
三角点ピーク。北の植林の中にある踏み跡は皆興味ありそうでした。濡れ落ち葉が彩り鮮やかの下り道。
前回昼食を摂った植林を抜け。斜面にミツマタを見下ろして、尾根の湾曲部に入る。
 
権現跡
 ここを抜けるといよいよ権現跡。やまあそさん情報では、里の人から祠跡があると聞いているそうな。
平坦で広い雑木林にそれかと思わせる杉の大木が数本並んでいる。大きく彫られたヌタ場。苔むした岩塊。
しばらく歩き回って探してみるが、祠とか建物礎石の跡は見あたらなかった。
 緑の頃とは違って葉が落ちるとここも明るい空間が広がる。天気も回復基調で陽射しも入るようになった。
しばしご歓談の昼食になる。食後にコーヒーをいただき、ありがとうございました。
 
遠望
 さて、いきましょうか。
少し荒れた感じの鞍部を登り返して460m山、450mコブを過ごす。赤いプラ杭のある450m山北西鞍部。
ここから南へ向かい450山の西面を楽しむ。葉が落ちた雑木林に回復した陽射しがさんさんと入ります。
木々越しに周囲の山並みが見えて新緑の時とはまた違った風景を用意してくれていました。
苔むした岩がころりころりとしています。サカキなどの常緑樹が陽を浴びて緑を添えます。
 
ワクワクな雑木林
 Ca400mの南西支尾根も全く違う様相。ここは前回と同じく東へ採り、450山南面の林を楽しむ。
いい空間です。馬刺し峠も権現跡も良かったけれど、この斜面もやはり嬉しいです。
 分岐を少し下りてみました。 共同アンテナ施設に出る手前が明るいので、切り開きがあるのかなと
思ったらとんでもない。なんと、林道ができていました。あれから1年も経っていません。何と言うことでしょう。
Ca270mのコブには重機が置いてあります。開いた道の周囲は広く伐採され、道脇に置かれた雑木の幹が
無惨。悲しい光景です。
 
あ然とした光景
 
良い林なのに残念です
 地図を見れば破線の道の通りに切り開かれたようです。雨にぬかるんで歩きにくい道。
悲しいかな展望は良いです。Ca335mの峠に来ると伐採のせいで多紀アルプスの展望も欲しいまま。
しかし素朴な峠は陽光の下に晒されてしまいました。まだカッパを着ていたのでここで身軽になります。
 ぼこぼこと音がしているなと思ったらその北に水源がありました。植林の中の細い道から上り調子の峠へは
向かいの斜面に大きな木が見えます。伐られずにいつまでも残って欲しいと願わずにはいられません。
 
左 雲石嶽 右 568m山
 峠を過ぎてすぐに山仕事の小屋が現れます。その道すがら、東の展望がどーんと開けるのです。
雲石嶽から東の尾根。そして五条山からおかやまへの尾根。今まで歩いたことのある山並みがこんな所で
お目にかかれるとは思ってもいませんでした。伐採の地獄と展望の天国とが交互に訪れる目まぐるしい展開。

 この上の450山の周囲は、まだまだ目が離せそうにありません。また機会あれば訪れてみたいなと思います。
「一輪車が通れそうな」 立派な山道を下り、里に出る手前でミツバオウレンやショウジョウバカマのつぼみを見、
苔むした岩にニョキニョキと伸びる苔の茎?に目を見張りつつ加用の里に下りてきました。
盛りだくさんの景色を堪能させてもらい満足な山行です。やまあそさん、たぬきさん、ありがとうございました。
 
加用から五条山


 鏡山について 
 
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2007.5.2. BY M.KANE