伊吹山について 
 
        滋賀県伊吹町  1377m  
 
 滋賀県の最高峰。
大和朝廷のころ、ヤマトタケルが荒ぶる神を討つために登ったとされている。
山頂一帯はお花畑が広がり、多くの高山植物が咲く。
全山、石灰岩から成る。野鳥も多い。
 
  初めて伊吹山へ登る 山行記 1996.6.23    花盛り・霧の伊吹山 山行記 1998.7.19
 
     またしても霧の伊吹山 山行記 1999.7.20.   霧の伊吹山オフ 山行記 2000.7.30.
 

  3合目から望む伊吹山
        (1996.6.23.)

 山が覆いかぶさってくるように見えた。
 
5合目までスキー場がある。
1合目くらいから上は
高い木のない道が続く。帽子必帯。
夏は夜間登山も行われる。
登山道は浮き石が多いので注意。
 
 


 
  
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 −−− 初めて伊吹山へ登る  山行記 −−−
 
■日にち:1996年 6月23日(日)
■天気:曇りときどき晴れ
■同行者:香里(9才)・俊一(6才)
 
■アプローチ と コースタイム:
    自宅 発(5:45)=(名神高速道)=関ヶ原IC(7:35)=上野登山口 着(7:50)
 
  上野登山口 発(8:20)〜3合目(10:10)〜伊吹山頂上(13:00〜昼食〜14:05)〜
  3合目ゴンドラ駅 着(16:10)
 
    3合目ゴンドラ駅(16:20)=上野登山口駅(16:30)
    上野登山口 発=米原IC(17:00)=(名神高速道 天王山渋滞 )〜自宅 着(19:50)
 
 
■標高:   山麓(登山口) 220m −−-
        1合目      420m    |
        3合目      720m    |
        5合目      880m    | 標高差 1157m
        8合目     1220m    |
        山頂      1377m −−-
            (登山口の観光案内所に置いてあるパンフレットによる)
 
 
【梅雨の中休み】 天気予報で梅雨の中休みが来ると言ってるし、以前から
 ねらっていた伊吹山に行くことにする。前日の晩に「一緒に行くひとー」
 と言うと、長女・長男が手を挙げた。今までにない高低差だが大丈夫だろうか。
 少し心配は残るが、支度をして早く寝ることにする。
 
【先が思いやられるぅ】 家を出るときは晴れそうな様子が、京都から曇りだし、
 八日市では霧で走行注意。う〜ん天気は大丈夫かな。子供達は後ろで寝ている。
 関ヶ原の近くでも、伊吹山の姿は見えない。
 上野登山口から歩いて一合目を目指す。数メートルで「しんどいーっ」と長男。
 なんぼなんでも、こんなところで勘弁してくれよぉ。今日は3合目で帰いらんと
 いかんかなと覚悟を決める。しかし、こんな事なら一人で来るんやったなぁ。
 
【雲をとる話】 長男をなだめすかして、一合目、二合目とよたよた歩く。
 一合目ではクサフジがきれい。たくさんの人に追い抜かれていく。
 「リフト、リフト」とうるさい子供達。心を鬼にして引っ張る。
 三合目近くはガスで見通しがきかなくなってきた。
 ピンクのヒメフウロが可憐に咲いている。
 先ほどから、雲をとると言って長男はがんばっている。しかし、自分の近くには
 ない。上や下の方でガスが流れる。出来るだけ上の方に関心がいくように話して、
 登っていく。
 
【お花畑とオレンジ】 なんだかんだ言いながら、九合目。ここまで来るのに、
 約15分おきに小休止を入れる。私のペースまでおかしくなってしまった。
 でも、よくがんばってくれた。
  表登山道の人も多いけど、山頂はもっと多い人。ドライブウエィから来た人には
 ハイヒールにスカートの人もいて登山者の格好との落差がすごい。
 おみやげやアイスクリームまで売っている売店が3軒ほどあり、スピーカーから
 伊吹山の紹介とゴミの持ち帰りを促すアナウンスが常時流れている。
  うるさい山頂から少し離れたお花畑は山の静けさが残っているのは
 何よりの救いである。少しガスに包まれてしっとりとした静けさでした。
 久しぶりに高山植物らしいものを見ることが出来た。
 ルリトラノオ、イワツメクサ、トウキ、イブキボウフウ等々。
  このお花畑と対照的に、山頂付近の汚いこと。ゴミにたかる虫も多い。
 せっかくのお花畑が幻滅である。そんな中でおにぎりで昼食。オレンジ付き。
 山でのオレンジは香りも格別でおいしい。
 
【久々の高度感】 登りが遅れたので、あんまり長居は出来ない。ガスで展望も
 きかない。(そのおかげで暑くはないけど) そろそろ降りようか。
 子供達は今から、「リフト、リフト」。少しだけお花畑を周遊する。
 なかなかいい感じである。八合目位からガスが晴れてきた。
 上を見ても、下を見ても急斜面の緑づくし。おむすびころりん、すってんてんの
 すごーい急角度。北摂では味わえないスリルである。山が覆いかぶさってくる。
 
【ホオジロ】 子供達に浮き石で転ばないよう注意しながら、降りていく。
 わずか1.5m先の木の枝の先に ホオジロが留まって鳴いている。
 子供達に教えて上げる。最初は鳥好きの娘が喜んで見つめていた。
 が、途中でよく出くわすので気にしなくなった。
 ホオジロの他にうぐいす、カッコウの声で蝉のようにうるさい。
 五合目でオレンジ色に目立つユウスゲを愛でる。
 
【安直ゴンドラ作戦】 三合目到着。高原ホテル(休業)がある。ここから見上げると
 送電鉄塔が目ざわりではあるが、良く登ったものだと、感慨にふけってしまう。
 ここで、自販機のジュースで一服。俊一も足が痛そうな歩き方なので、約束の
 ゴンドラで登山口に降りることにする。大人1000円、子供500円。ゴンドラが動く。
 あらためて気がついたのだが、自分は高所恐怖症のけがあるようだ。既に遅し。
 高度700mからの眺めはいいものの、ガスが晴れてその高度感というと・・・・
 子供の手前、平静を装うが、次からは歩いて降りることを決心する。
 
【命水ケカチの湧(ゆ)】 恐怖のゴンドラをおりて、駐車場に向かう。
 途中、伊吹の山から流れ出た清水で、手をゆすぎ、
 「命水ケカチの湧」とあったので水筒に汲んでいく。
 冷たくて気持ちがいい。子供達のお陰で、いい山でした。
 長男の感想は、「ゴンドラがおもしろかった。山登りはいらんから、
 ゴンドラ乗りにまた連れてきてね。」でした。
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1996.6.29. BY M.KANE