権現山から小女郎池の花巡り 

 
 
小女郎池から蓬莱山を望む
 
 
 
 
 
 
■目的地:権現山(996m)・小女郎池・蓬莱山(1174.3m) <山域:比良>
■日にち:'97年4月20日(日)
■天気:晴れ
■同行者:芳村さんご夫妻、あきゆきさんご夫妻、PLUTOさん、かねちゃん
■コースタイム:

  自宅発(5:45)〜JR京都線大阪発(6:54)〜和邇駅着〜栗原行きバス発(8:10)〜

  栗原 [約180m](8:20)〜NTT道から林道へ(9:10)〜約650m小休止(9:45-9:50)〜
  カタクリ尾根(9:55-10:10)〜イワウチワ尾根(10:25-10:30)〜縦走路(11:05)〜
  権現山(11:15-11:25)〜ホッケ山(11:50-12:00)〜小女郎池(12:20-13:30)〜
  蓬莱山(14:00-14:30)〜金ピラ峠〜林道出合(15:20)〜堅田駅着(16:45)

  堅田駅発(17:12)〜JR宝塚線大阪発(18:42)〜自宅着(19:35)

【眠い朝】 5:20に目覚ましで起きた嫁さんに起こして貰う。(^^)
荷物になりそうだが、少し寒いのでセーターを一枚余分に着ていくことにした。
5:49の始発バスに乗る。梅田に着くとハイカーの姿が目に付く。みんな朝早くから
ご苦労さんです。快速に乗って京都で乗り換え。あきゆきさんがハコの外に見えた
ので、軽く会釈をする。(眠くてまともなあいさつができてません。(^^; )
 隣の隣のハコに移ると皆さんお揃い。でも今日は口数が少ない。
うとうとしていると和邇駅に着く。栗原行きバスはアッという間に終点着。小銭の
準備もしていなかったほど。バスを降りて、静かな里の道を歩き出す。

【久々の比良】 ほとんど車の通らない舗装道を緩やかに登っていくと、霊仙山と権現
山の姿が出てきた。上の方は少し雲が懸かっており、見上げるように聳えている。
うーん、この眺め。比良だなぁ。10年ぶりだ。(といっても登ったのは一回だけ)
 途中、舗装道から植林地の方へ入ったが、元に戻ってNTT道がヘアピンになったとこ
ろから林道へ入る。前方に堰堤がある。正規ルートは左だが、右の踏み跡を伝って
尾根に取り付く。割と新しい赤テープがポツリポツリと付いている。植林伐採斜面を
うんうんと登り、ちょっと踏み跡が怪しくなったところを、えいっと登れば尾根筋に
出る。先週の隠れ里さんとのミニオフに引き続いて、今週もヤブの予感。(^^)v

【秘密の花園】 ひと休みして、トレーニングを兼ねての重たい荷物が気の毒なPLUTOさんに
申し訳ないですがそろそろ尾根を詰めていきましょうか。...と、「おぉっ、カタクリや。」
と疲れているはずのPLUTOさんから、元気な声。ササに混じって、ここにも、そこにも。群落である。
PLUTOカタクリと命名されました。(^^)    私もはじめてみる花に動転してしばし
撮影モード。斜面に這いつくばって撮りました。さてさて、ぼちぼち行きますかぁ。
 いつの間にか先頭を歩く私ですが、後ろの方から「おぉっ、イワウチワや。」
いゃー、こんなに花に巡り会えたら、もう上に登らんでもいいかなと思うほど。しあ
わせいっぱいの低山徘徊派一行です。そして、この花園は我らだけの秘密の場所に
しようと心に誓って、芳村さんの待つ遥かな小女郎池を目指すのであります。

【縦走路】 尾根づたいにずっと赤テープが付いていて、だんだん急になってくる。
木の幹をつかんで登る。この辺、PLUTOさんはさぞ大変だろうなと思う。最後はササに
なっているが、少し切り払われてあったので助かった。笹藪を少し漕いだら、権現山
とホッケ山の間の縦走路に出た。出たところにショウジョウバカマがお出迎え。
なんとまぁ、要所々々で花に元気づけられることか。せっかくなので権現山までピス
トンする。南東に霞がかって霊仙山から琵琶湖が遥か下に広がっている。
 さて、両側がササの縦走路をホッケ山に向かう。最初は遠くに見えたが、以外と近くて
30分とかからなかった。権現山を振り返ると北斜面にほんのり残雪がある。
 地面から立ち上がる熱気と爽やかな風を交互に受けて、素晴らしい稜線歩きを
楽しむことができた。

【コーヒータイム!】 茶色のすり鉢の底に水がたまったような小女郎池に着くと、
随分待たれたという芳村さんご夫妻に声をかけられた。ここは50人を下らない人出だ。
 腹が減っていたので早速、お昼。今日は駅で買ったおにぎりと、カップ麺。
食後に芳村さんのコーヒーが振る舞われる。私はコップがなかったので、マグカップ
よりも大きいカップ麺のカップでコーヒーの大盛り。なんか得しちゃいました。(^^) 
話題はやはりアンナプルナ。ネパールの餃子はおいしかったそうです。

【ミズバショウ】 さてさて、ミズバショウを見に行きましょうか。踏査済みの芳村
さんに案内していただいて池の向こう側に回る。水ゴケで覆われた狭い湿地に鶏の卵
みたいなモノがポツポツとある。ダチョウの卵くらいを想像していたので、可愛らし
く感じたものの、かなり荒らされているようで哀れである。
 私の子供は大きくなってから、ここに来て同じ花を見ることができるのであろうか。
感傷に浸りつつも、しっかりと写真を撮ってしまうのでした。
みなさん、不必要に踏み歩くのはやめましょう! (^^;

【蓬莱山の眺め】 あっという間に1時間が過ぎ、リフト小屋の見える蓬莱山に向か
う。山頂はリフトの残骸や高い柵などがあって、人のにおいのぷんぷんする所だ。
それにしてもここからの眺めは格別。武奈ヶ岳や釈迦岳への茶色い稜線が続く。若葉
の色に変わるのはもう少しのようだ。左手に霞む京都北山も気になるが、同定不可。
20万図を持ってくるつもりだったが、朝のバタバタですっかり忘れていた。帰ってか
ら地図を見ると、皆子山は小女郎池の真東にあった。(^^;
 あきゆきさんにオレンジをいただいて、眺めを堪能する。あぁー、幸せ。PLUTOさん
とふたりで、「私らは、山に行くのに、こういうモノを持って来るゆとりがなかなか
ありまへんなぁ。」と感心する。
 金ピラ谷のカタクリ 
【花の下り道】 雪のないスキー場を東に横切って金ピラ峠へ下る。途中でたくさん の花に出会った。中でもカタクリ、ミヤマカタバミは望外の極み。九十九折りの連続 から林道に出る頃には新緑も増えてきて、眩しい限り。清水でのどを潤し、スミレや ミツバツツジ、そしてウラシマソウでだめ押し。花に恵まれた山行であった。 【アンナプルナ写真集】 堅田駅に着くと電車が来るまでの30分間、芳村さんの写真 集拝見の会。みんな思い思いにジュースで喉を潤しながら友達の写真にわき上がる。 ほとんど女子高生状態。(ちょっと無理があるかな。)   冗談はさておき、銀嶺の景色は言うまでもなく、日本とは違う時間の流れを感じる 明るい表情があちこちにあったのがうらやましくもあり、印象的でした。  もう、電車が来るので行かなければいけない。うららかな春の素晴らしいオフでし た。比良もまた良し、というところですね。(^^)

  蓬莱山について   

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1997.5.3. BY M.KANE